夏越しは難しい?ルピナスの育て方から種取り方法まで紹介

ルピナスの基本情報

まるで藤の花を逆さまにしたように、空に向かって上へと花穂を伸ばすルピナス。別名ノボリフジなどとも呼ばれる花です。

品種は200種類以上といわれ、花色が豊富で花穂が大きくなる品種も。カラフルに咲き誇るボリューミーな姿は圧巻ですね。

別名 ハウチワマメ/ノボリフジ
学名 Lupinus
科属 マメ科ハウチワマメ属(ルピナス属)
分類 一年草/二年草/多年草(耐暑性が弱く日本では一年草扱いのケースも)
耐寒性/耐暑性 耐寒性強め/耐暑性弱め
植え付け 3月/10~11月
開花 4~6月
用途 鉢植え/地植え

ルピナスの種類

多くの種類があるルピナス。まずはその一部をご紹介します。

ラッセルルピナス

日本で見かける機会の多いのがこの種類。大型で草丈は40cm~150cm。また同じラッセル系でも草丈50cm~60cmほどのミナレットもあります。

ルピナス・テキセンシス

草丈は20cm~30cmと小さめで可愛らしいルピナスです。

キバナルピナス

草丈は50~60cm、黄色い花が印象的です。

ルピナス・リリアン

草丈は50~60cm、早咲きタイプです。また本来の開花期より早く、管理された促成栽培によるものも多く出回ります。

ルピナス・ピクシーデライト

草丈が30cm~40cmと低めのルピナスです。

カサバルピナス

傘を開いたような形状の葉が特徴。草丈は60cm~80cmと大きめのルピナスです。

ルピナスの育て方

ルピナスの種まき方法

種類によっても異なりますが、種から育てる場合の発芽適温は15度~20度、種まきの適期は9月~10月です。多年草のラッセル・ルピナスを寒冷地で育てる場合なら、6月ごろもおすすめです。

種まきの手順は、まず種を一晩水に浸しておきます。その後、育苗ポットなどに2~3粒ずつ種まきをし、土をよく被せます。ルピナスの種は光を嫌う嫌光性種子なので、種が表面に出ないようきちんと土を被せましょう

種まきした後は日陰で管理し、発芽したら日向で管理。本葉が2~3枚なったら丈夫な苗を残して間引き、本葉が6~7枚になったころを目安に鉢や花壇に植え付けてくださいね。

ルピナスの植え付け

植え付け時期は3月と10月~11月。お店で苗を購入する場合は、春の3月ごろに出回ることが多いでしょう。種から育てた苗の場合は、10月~11月くらいに本葉が6~7枚になったころを目安に鉢や花壇に植え付けます。

ルピナスは植え替えが苦手なので、根を傷めないように注意しながら植え付けましょう

植え付けるときは、日当たりがよく水はけのいい土がポイント。

鉢植えの場合は市販の培養土で問題ありませんが、軽石などを混ぜ込んでおくのもおすすめです。自身で配合するなら、赤玉土6:腐葉土3:軽石1くらいの割合がいいですね。

また酸性の土壌が苦手なため、地植えする場合は石灰を事前に混ぜ込んでおいてください。

ルピナスの肥料と与え方

植え付け時に緩行性肥料を混ぜ込んでおきます。それ以降の追肥では、鉢植えの場合は生育期間に液体肥料を与えるといいでしょう。

地植えの場合は生育が始まる春頃に緩行性肥料を与えます。

ルピナスの管理方法

高温多湿が苦手です。そのため夏越しは難しく、多年草の品種であるラッセル・ルピナスでも暖かい地域では一年草扱いとなってしまいます。管理する場合は風通しのいい涼しい場所を選んでください。

反対寒さには比較的に強いものの、霜は不安です。霜の当たらない場所に置くか、霜よけを行うと安心でしょう。

また土が凍るほどの寒さにも向いていません。寒さが厳しい場合、地植えなら寒さ対策を施し、鉢植えなら室内での管理がおすすめです。

なお室内管理をする場合、暖房の効いた部屋はNGなので気をつけましょう

ルピナスの種取り方法

花が終わると種をつけます。枝豆や絹さやのような形状のさやが実るので、わかりやすいですね。

種取りをするときは、さやが乾燥してから行うこと。茶色っぽくなってきたら乾燥しているので、さやを取って中を開き、種を取り出しましょう。

種はよく乾燥させ、茶封筒などの紙袋に入れて風通しのいい日陰で保存してください。このとき、高温多湿な場所はNG。できればシリカゲルなどの乾燥材を入れると湿気を取り除けておすすめですよ。

あとは時期を見て上でご紹介したような種まきを行えば、ルピナスを増やすことも可能です。場合によってはこぼれ種で増えていくこともあります。

ルピナスの夏越しを成功させるには?

種類によって一年草や多年草など異なるルピナス。しかし多年草のラッセル・ルピナスなどでも耐暑性は弱く、日本では一年草として扱われることもあります

寒冷地など涼しい地域では夏越しできるものの、25度くらいになると生育が止まってしまうと言われているため、暖地での夏越しは難しいでしょう。

夏越しをチャレンジする場合は水はけや風通しがよく、夏でも涼しい場所で育てるのが大切です。庭植えするのであれば、西日が当たらないような場所がいいですね。

とはいえやはり暖かい地域では難しいので、失敗することも念頭に置きながらお手入れをしてみてください。

ルピナスは通販でも買える?

ルピナスを育てたくても、なかなか気に入った品種が近くで見つからない場合もありますよね。そんなときは通販の利用もおすすめです。

少し調べただけでも種から花苗まで販売されているので、お店で見つからない場合はネット通販などで探してみるのもいいかもしれませんね!

ルピナスの花言葉

ルピナスの花言葉は、「想像力」「いつも幸せ」「あなたは私の安らぎ」「貪欲」です。3月10日・3月17日・5月31日・11月2日・11月27日などの誕生花にもなっています。

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