フヨウ(芙蓉)の花が咲かない原因や害虫対策!失敗しない育て方

フヨウ(芙蓉)の基本情報

アオイ科フヨウ属のフヨウ(芙蓉)。7月~10月ごろにかけて花を咲かせ、夏を象徴するような花木です。

古くから美人の代名詞としても例えられていて、お庭を彩ってくれるでしょう。

またフヨウは次々と花を咲かせるので、長期間に渡って楽しめるんですよ。

学名Hibiscus mutabilis
科属アオイ科/フヨウ属
分類花木
耐寒性/耐暑性耐寒性やや弱め/耐暑性強め
開花7月~10月ごろ
用途鉢植え/地植え(地植えがおすすめです)

フヨウ(芙蓉)の種類や仲間

スイフヨウ(酔芙蓉)

スイフヨウ(酔芙蓉)は朝から夕方にかけて色が白、桃色、赤色に変化します。徐々に変化していく花色から、お酒に酔った様子になぞらえて命名されました。

アメリカフヨウ(西洋芙蓉)

ハイビスカスのような花を咲かせるアメリカフヨウ(西洋芙蓉)。特徴は花の大きさで、直径20センチほどの花を咲かせます。

なお同じフヨウ属であるものの厳密には花木であるフヨウと異なり、アメリカフヨウは耐寒性宿根草のためクサフヨウ(草芙蓉)とも呼ばれているんですよ。

フヨウ(芙蓉)の育て方

夏のガーデンを彩るフヨウ(芙蓉)。初心者でもポイントを押さえることで上手に育てられますよ!

ここからは順を追って、詳しい育て方をご紹介していきますね。

苗の植え付け方法

フヨウ(芙蓉)の苗を植え付けるなら、3月~5月ごろの暖かい時期がおすすめ。乾燥に弱い花なので水持ちの良い土が適していますが、水はけの良さも必要です。

地植えの場合は鉢付けの2週間くらい前に土を掘り起こし、苦土石灰を混ぜ込んでおくといいでしょう。

鉢植えの場合は市販の培養土でも育てられますが、自身で配合するなら赤玉土6:腐葉土4くらいの割合だといいですね。

フヨウ(芙蓉)の肥料

フヨウ(芙蓉)の肥料では、植え付け時に元肥として緩効性肥料を施します(肥料が配合された培養土を使用した場合は不要です)。

以降は7月~9月ごろに緩効性肥料を与えるほか、冬場にも堆肥や油かすなどを寒肥として与えるといいでしょう

フヨウ(芙蓉)の植え替え

フヨウ(芙蓉)を鉢植えしている場合、植え替えも必要です。3月~4月ごろがおすすめで、2~3年に一度は植え替えを行いましょう

フヨウ(芙蓉)の水やり

フヨウ(芙蓉)を地植えしている場合は、降雨不足などの場合を除き基本的に水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと与えましょう。

フヨウ(芙蓉)の増やし方

フヨウを増やしたい場合、挿し木で増やすことができます

まず春ごろに新芽をつけた枝を15cmほどに切り、挿し穂を作ります。土に挿す下の方の葉は取り除き、水に浸けて水揚げしておきましょう。

その後、市販の挿し木用土などに挿し木をします。上手くいけば1か月~1か月半くらいで発根するはずですよ。

なおフヨウの挿し木には湿度を保てる密閉挿しもおすすめです。以下のページでペットボトルを使った密閉容器の作り方をご紹介しているので、ぜひ試してみてくださいね。

フヨウ(芙蓉)の害虫

フヨウ(芙蓉)にはさまざまな害虫がつきます。代表的なものでいえば、ハマキムシやフタトガリアオイガ、カミキリムシなどの幼虫ですね

ちなみに筆者である私もスイフヨウ(酔芙蓉)を育てており、我が家でよく発生するのはフタトガリアオイガです(苦笑)。

それぞれ解説すると、ハマキムシはその名の通り葉っぱがくるんと丸まっている中にいることが多いです。

フタトガリアオイガは小さいうちはトゲトゲの付いた青虫のような見た目ですが、大きくなると黒い斑点の入った毛虫になります。

そしてカミキリムシの幼虫は、中に入ってしまうこともあります。

これらは見つけ次第割り箸などを使って取り除きましょう。またとくに抵抗がなく、小さなお子さんやペットなどが近づかないようであれば農薬散布もおすすめです。

なおこれ以外にもフヨウにはさまざまな害虫がつくので、異変を感じたら早めに対処してくださいね。

フヨウ(芙蓉)の花が咲かない原因は?

フヨウ(芙蓉)の花が咲かない原因では、「日当たり」「肥料切れ」「剪定時期」などが考えられます。

フヨウは日当たりが悪いと花付きが悪くなるので、植え付け時は日当たりのいい場所を選ぶといいでしょう。肥料も必要とするので、忘れずに与えるのも大切ですよ。

またフヨウの剪定は冬に葉が落ちたころに行いますが、3月以降に剪定をしてしまうと花が咲かない原因にまります。

そのほか水切れや鉢植えの場合は根詰まりなども要注意。花が咲かなかったり蕾が落ちてしまう原因にもんなるので、気を付けてくださいね。

フヨウ(芙蓉)とムクゲ(木槿)の違いは?

似てるようで異なるフヨウ(芙蓉)とムクゲ(木槿)。さまざまな違いがありますが、葉っぱも見分けるのが簡単です。

フヨウは大きめの薄い緑色をした葉で、大き目な五角形ような形をしています。

対してムクゲは葉が深い緑色をしており、小さめで細かく切れ込みが入っているのが特徴なんですよ。

※1枚目がフヨウで2枚目がムクゲ

フヨウ(芙蓉)
ムクゲ(木槿)

フヨウ(芙蓉)の花言葉と誕生花

フヨウの花言葉は「繊細な美」「しとやかな恋人」です。

また11月10日の誕生花でもあります。

タイトルとURLをコピーしました