沈丁花(ジンチョウゲ)の基本情報
いい香りが印象的な沈丁花(ジンチョウゲ)。人気の高い植物であり、時期になるとお店で見かけることも多いですよね。
私の家でも育てていますが、開花期は庭に出るたびに良い香りがして、大好きな植物のひとつです。
香りの良さから、三大香木のひとつにも数えられているんですよ。
学名 | Daphne odora |
科属 | ジンチョウゲ科/ジンチョウゲ属 |
分類 | 低木 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性普通/耐暑性普通 |
開花 | 3月~4月ごろ |
用途 | 地植え/鉢植え |
沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方
まずは基本の育て方をご紹介。「植え付け」「肥料」「植え替え」など、それぞれ順にお伝えしていきます。
沈丁花(ジンチョウゲ)の植え付け
時期は3月~4月ごろか、9月~10月ごろ。水はけ水もち共に良い土、そして日当たりの良い場所を好みます。
ただし、西日の当たる場所や、冬場に強い霜や寒風の当たる場所は避けましょう。
鉢植えで管理する場合は、市販の草花用培養土をそのまま使用して問題ありません。自分で土をブレンドするのであれば、赤玉土と腐葉土を6:4くらいの割合が向いています。
地植えする場合は、なるべく水はけの良い場所に。そして2週間くらい前までに腐葉土や堆肥を混ぜ込み、準備してから植え付けましょう。
※沈丁花は植え替えが難しい植物です。鉢植えで育てることもできますが、屋外での冬越しが難しい地域などを除き、基本的には地植えでの管理がおすすめですよ。
沈丁花(ジンチョウゲ)の肥料
肥料は1月~2月ごろ・4月ごろ・9月ごろに与えます。
1月~2月ごろの寒肥では、有機肥料を。開花後の4月ごろ、そして暑さがひと段落する9月ごろには、緩効性化成肥料を施すといいでしょう。
沈丁花(ジンチョウゲ)の植え替え
植え替えが難しく失敗する可能性の高い植物のため、地植えの場合は植え替えは行いません。
ただし、鉢植えの場合は植え替えが必要です。放っておくと成長とともに根が詰まってしまうため、様子を見なが、数年に一度ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
このとき、根を傷つけたり切らないように注意してくださいね。
沈丁花(ジンチョウゲ)が枯れる原因は?
「大切に育てていたのに枯れてしまった…」なんて経験はありませんか?私の家でも沈丁花を育てていますが、実は二代目。一代目はある日突然枯れてしまいました。
枯れる原因はいくつかありますが、よく考えられるのは「根を傷つける」「水はけが悪い」「病気」「水切れ」「寿命」の5つ。それぞれ順にご紹介していきます。
原因1:根を傷つける
沈丁花は根を傷つけたり切ってしまうと枯れる危険性の高い植物です。そのため、植え替えが難しとよくわれます。
植え付け・植え替え時は根を傷つけたり切らないよう細心の注意を払い、丁寧に扱ってくださいね。
また可能であれば、地植えで植え替えせず育てた方が安全です。
原因2:水はけが悪い
水はけが悪い土に植え付けた場合、枯れる原因になりかねません。水はけが悪い状態では根腐れしてしまい、弱ったり枯れたりする可能性があります。
「沈丁花(ジンチョウゲ)の植え付け」の項目でもお伝えしたとおり、水はけの良い環境を作ってあげましょう。
原因3:病気
沈丁花にとってとても厄介なのが「白紋羽病(しろもんぱびょう)」です。葉が変色したり萎れて落ちるなどの異変が起き、結果として木ごと枯れてしまいます。
もし白紋羽病になってしまった場合は、残念ですが諦めて早めの対応を!。鉢植え・地植え共に土ごと抜いて処分しましょう。
なお地植えの場合はすべての土を処分するのは難しいので、植えていた周りの土をできるだけ処分し、さらに残った土には殺菌剤などを用いて消毒してください。
原因4:水切れ
水切れしやすい植物といわれる沈丁花。水切れが続くと弱ったり枯れてくるなどのトラブルに繋がるため、注意してくださいね。
とくに夏場は乾燥しやすいため気を付けましょう。
地植えの場合、根付いてしまえば雨任せで大丈夫ですが、乾燥が続く状況であれば水やりが必要です。
鉢植えなら水やりを忘れないように要注意。また鉢植えで植え替えせず根詰まりした場合、適切に水やりしていても水切れを起こしやすくなります。
その場合は「沈丁花(ジンチョウゲ)の植え替え」の項目にも記載している通り、様子を見ながら数年に一度は植え替えてくださいね。
原因5:寿命
庭木というといつまでも長持ちするイメージがありますが、植物によって寿命が異なります。とくに沈丁花は寿命が比較的に短めで、20年~30年程度です。
ソメイヨシノの寿命が60年程度といわれていますから、比べてみても花木の中では短い方ですよね。
そのため、長く育てていて枯れた場合は寿命を迎えた可能性があります。
沈丁花(ジンチョウゲ)の冬越し方法は?
耐寒温度は-5℃程度といわれています。ある程度の寒さには耐えられる植物なので、寒さの厳しい地域でなければ、問題なく冬越しできるでしょう。
ただし強い霜や寒風は避けた方が無難。傷む原因になるため、鉢植えなら避けられる場所に移動するといいですね。
地植えなら、これらを避けられる場所に植え付けるといいと思います。
なお、寒さの厳しい地域で沈丁花を育てる場合、地植えでの冬越しは難しいです。冬は室内に移動して冬越しさせると安心なため、最初から鉢植えで育てておくといいでしょう。
沈丁花(ジンチョウゲ)の花言葉と誕生花
ジンチョウゲの花言葉は、「永遠」「栄光」「不滅」「不死」など。
また2月10日・2月23日・12月15日などの誕生花でもあります。