福寿草の基本情報
まだ雪が残る頃〜雪が消える早春に、黄色い大輪の花を咲かせる福寿草。キンポウゲ科フクジュソウ属、多年生の植物です。
「福を招く」植物として古くから日本で愛されており、お正月に南天と一緒に飾られることも多い縁起の良い花ですね。
我が家でも福寿草を鉢植えで育てていますが、福寿草が咲くと春の訪れを感じます!
学名 | Adonis amurensis |
別名 | 元日草(ガンジツソウ)/朔日草(ツイタチソウ)/福告ぐ草(フクツグソウ)/歳旦華 (さいたんげ)など |
科属 | キンポウゲ科/フクジュソウ属 |
分類 | 多年草 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性普通 |
開花 | 2月~4月ごろ |
用途 | 地植え/鉢植え/寄せ植えなど |
福寿草の育て方
福寿草を長く花を楽しむためにはポイントがあります。そこでここからは、福寿草の育て方について、「植え付け方法」や「肥料」などそれぞれ詳しくご紹介していきますよ。
福寿草の植え付け
福寿草を育てるときは、苗からの植え付けが一般的です。この苗を選ぶ時は、根がしっかりしていて芽が大きいものを選ぶのがポイントですよ。
植え付け時期は9月〜10月ごろ。適度に日当りが良い場所を好むので、冬は日当りが良く、夏は木陰になるような所が理想的です。
土は水はけの良い土がいいですね。鉢植えなら赤玉土と腐葉土と軽石を5:3:2くらいがおすすめです。
庭に地植えするなら、水はけがよくなるようにあらかじめ腐葉土などを混ぜ込んでおくのもいいでしょう。
福寿草の肥料
福寿草を育てるなら、鉢植え地植えともにまず植え付け時の元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう(元肥入りの培養土を使用した場合は不要です)。
その後の追肥では、芽が出始めたら置き肥を。さらに花が終わったら地上部が枯れてなくなるまで2週間に1回くらいのペースで薄めた液体肥料を施しましょう。
福寿草の植え替え
福寿草を植え替えるなら、地上部が枯れた夏以降〜秋ごろに。具体的には9月〜10月ごろがおすすめです。
地植えの場合こまめな植え替えは不要ですが、連作障害になる可能性があります。そのため3~4年に1回くらいは植え替えた方がおすすめです。
福寿草を鉢植えで育てている場合は、根が大きく育つので2年に1回くらいのペースで行うといいでしょう。根を傷めないように掘り上げ、新しい土を使いひと回り大きな鉢へ植え替えてくださいね。
福寿草の花が咲かない原因3つ
福寿草は多年生の植物なのに、翌年花が咲かないことがありますよね。これはなぜでしょうか?
花が咲かないときに考えられる主な原因はいくつかありますが、今回は「日光不足」「乾燥」「肥料不足」の3つについてそれぞれ詳しく解説していきますね。
福寿草が咲かない原因1:日照不足
まず「日照不足」ですが、極端な日陰に植えると花が咲かないことがあります。
とはいえピーカン照りの夏の日差しもNG。夏の強い日差しは株が弱る原因になりかねませんので、鉢植え地植えともに管理する場所が大切です。
鉢植えであれば季節によって置き場所を変えるのがおすすめですよ。
地植えの場合は簡単に移動できないので、明るい半日陰や夏場に木陰になるような場所を選んで植えるといいですね。
福寿草が咲かない原因2:乾燥
次に「乾燥」ですが、福寿草は土が乾燥すると株が弱ってしまいます。あまり乾燥させすぎないよう、水やりを忘れずにしてくださいね。
福寿草が咲かない原因3:肥料不足
最後の「肥料不足」ですが、福寿草の肥料の項目でも記載している通り、福寿草には肥料が必要不可欠です。
肥料不足だと株が育たず、翌年に花付きが悪い・花が咲かないといったトラブルになりかねません。忘れずにしっかり与えてくださいね。
福寿草は植えっぱなしできる?
福寿草は植えっぱなしの状態で育てられるのかどうか。結論からいえば、地植えでかつ数年という条件であればできます。
ただし福寿草はずっと同じ場所に植えておくと連作障害になるリスクがあります。そのためずーっと植えっぱなしというのはおすすめできません。
3~4年に1回くらいは地植えでも植え替えるといいと思います。
なお、鉢植えの場合はそのままだと鉢が手狭になってくるので、様子を見ながら2年に1回くらいのペースで植え替えてくださいね。
福寿草の花言葉と誕生花
福寿草の花言葉は、「幸せを招く」「永久の幸福」など。
また1月1日・1月3日・1月4日・1月12日・2月26日・4月6日などの誕生花でもあります。