花が咲かない原因は？インパチェンスの育て方と冬越し方法

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インパチェンスの基本情報

ツリフネソウ科インパチェンス属のインパチェンス。多年草であるものの、耐寒性が弱く日本では一年草として扱われています。

また日陰など日当たりが悪い場所でも育てやすいのがポイント。草丈は低くこんもりと丸く茂り、株いっぱいに花を咲かせます。

それではここから実際に、基本の育て方をご紹介。種まきから植え付け方法、肥料や摘心・切り戻しなど詳しくお伝えしていきます。

ぜひ参考にしながら、インパチェンスを長く楽しんでくださいね！

インパチェンスの種まきに適しているのは、4月下旬～6月ごろ。発芽適温は20度～25度なので、気温が十分に上がった季節がいいでしょう。

トレイなどに種まき用土などを入れ、種をまきます。インパチェンスの種は光を好む好光性なので、土を被せる必要はありません。

水やりは種が飛ばないよう鉢底から給水するか、そっと霧吹きなどで行うのがおすすめ。上手くいけば7日～10日くらいで発芽してくるはずですよ。

インパチェンスもやはり日光が好きなもの。基本的には半日陰くらいで風通しのいい場所を選びましょう。

まず花壇などに地植えする場合は、事前に腐葉土などを混ぜ込んでおき、20センチくらいの間隔で植えつけていきます。

地植えだと移動ができないので、植え付け場所はよく確認してくださいね。

鉢やプランターで育てる場合は、植え付けは市販されている草花用の培養土で問題ありません。置き場所は、春と秋は日当たりのいい場所、夏は日中の直射日光を避けた半日陰がおすすめですよ。

また冬越しを考えている場合は移動がしやすいよう、最初から鉢植えにしておくと管理がしやすくなります。

インパチェンスは一年草として扱われているため、春～秋にかけての栽培であれば、基本的に植え替えは不要です。

ただし、根づまりを起したり水はけが悪い場合は植え替えを行いましょう。根鉢の周りの土を軽く落とし、1回り～2回り大きな鉢に植え替えるのがおすすめです。

インパチェンスを育る場合、基本的に元肥は不要です。これはインパチェンスが肥料負けしやすいためで、植え付けてから2週間～3週間経ったタイミングで、追肥として与えるといいでしょう。

またインパチェンスは次々に花を咲かせるため、開花期間中も肥料は欠かせません。花を咲かせている間は追肥を忘れずに行ってくださいね。

なお夏には肥料を切らしておくのがおすすめ。暑い時期に肥料成分が残ったままだと株を傷める原因になるので注意してください。

インパチェンスを上手に育てるなら、摘心や花がら摘み、切り戻しといった作業は欠かせません。

まず摘心ですが、生育初期の苗のうちに行います。植え付けた後に茎を摘心しておくと、わき芽が出て株がこんもりと育つんですよ。

次に切り戻しですが、真夏に草姿が乱れてきたら草丈を半分ほどまで刈り込みましょう。こうすることで株が再び生育し、秋ごろにまた花を咲かせてくれます。

そして花が終わった後は、その都度花がらを摘み取ります。花がらを適時摘み取ることで長く楽しめるほか、清潔に保てるので病気の予防にも役立つでしょう。

インパチェンスの花が咲かない原因はいくつかありますが、なかでも見直したいポイントは「日照不足」「夏の直射日光」「乾燥」です。

インパチェンスは日陰でも楽しめる花ではありますが、まったく日が当たらないのでは花は咲きません。とはいえ真夏の直射日光も苦手なので、半日陰で管理するといいでしょう。

また乾燥にも弱いので、夏の直射日光には注意が必要です。

インパチェンスが枯れる原因として考えられるのが、「根腐れ」や「病気」です。

まず根腐れですが、水の与えすぎは根腐れを起し、枯れる原因になりかねません。インパチェンスの水やり時は、土が乾いているのを確認してから与えるようにしてください。

また多湿が続くと灰色カビ病などの病気が発生しやすくなるので要注意。茂りすぎて蒸れている場合は、風通しをよくしてあげてくださいね。

寒さに弱く、日本では一年草として扱われるインパチェンス。そのため気温が下がると枯れていきます。

とはいえ上手に管理すれば冬越しも可能！

冬越しさせたい場合は室内管理に切り替えましょう。最低でも気温を10度程度に保って、日の当たる場所に置いてくださいね。

インパチェンスの花言葉は、「豊かさ」「鮮やかな人」「短気」「強い個性」「おしゃべり」です。

また7月25日の誕生花でもあります。