ムルチコーレの育て方!しおれる原因・植え付け・冬越し方法など

ムルチコーレの基本情報

春の花壇を鮮やかに彩る「ムルチコーレ」。黄色いキュートなお花が印象的な植物です。鉢植えや地植え、寄せ植えなどにも重宝し、初心者の方におすすめなんですよ。

なお現在はコレオステフス属に分類されていますが、以前はクリサンセマム属でした。学名もかつてのChrysanthemum multicaule(クリサンセマム ムルチコーレ)から、Coleostephus myconis(コレオステフス・ミコニス)に変化しています。

このことから現在でも、「クリサンセマム・ムルチコーレ」や「ムルチコーレ」と呼ばれ、親しまれているんですよ。

学名Coleostephus myconis
科属キク科/コレオステフス属
分類一年草
耐寒性/耐暑性耐寒性普通/耐暑性弱め
開花期3月~6月ごろ
用途鉢植え/地植え/寄せ植えなど

ムルチコーレの育て方 

比較的育てやすく、人気のムルチコーレ。ここからはそんなムルチコーレを上手に楽しむために、育て方をご紹介します。

種まきから植え付け、肥料などそれぞれポイントを解説していくので、さっそく見ていきましょう。

ムルチコーレの種まき

ムルチコーレの種まきは、温暖な地域であれば気温が低下し始める9月~10月ごろ。発芽適温は15度~20度くらいです。

寒冷地であれば、3月~5月初旬ごろの春まきがいいでしょう。

実際に種まきするときは、育苗ポットなどに種をまき、薄く土を被せます。このときムルチコーレは発芽率が低いので、1粒ずつではなく数粒ずつまくのがおすすめ。発芽して少し育ったら1本に間引くといいですね。

なお育苗ポット以外にも、セルトレイなどに種まきし、ポット上げ→定植という方法でも構いません。

本葉が4~5枚くらいになったころに定植ですが、時期には注意。ムルチコーレは暖かい春と秋に植え付けられるものの、秋に植え付けると地域によっては冬越しが大変です。

そのため筆者個人的には、秋まきの場合は霜よけしながらポットの状態で冬越しさせ、春に植え付けるほうがおすすめですよ。

ムルチコーレの植え付け

ムルチコーレを植え付けるときは、鉢植え・地植え共に水はけと日当たりが大切

鉢植えの場合は、水はけが良ければ市販の培養土で問題ありません。自身で配合する場合は、赤玉土7:腐葉土3くらいの割合がおすすめです。

花壇などに地植えする場合は、水はけをよくするためにも腐葉土などを混ぜ込んでおくといいでしょう。

ムルチコーレの肥料

ムルチコーレを育てるときは、まず植え付け時の元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう(元肥入りの培養土を使用した場合は不要です)。

以降の追肥では、だいたい開花期ごろですね。液体肥料を与えるといいですよ。

ムルチコーレの冬越し方法

ムルチコーレは極端に寒さに弱いわけではないものの、そこまで強いわけでもありません。とくに霜などは要注意なので、冬越し対策が必要になってくるでしょう

地域にもよりますが、ポット苗や鉢植えしてあるものであれば、霜の当たらない場所で管理します。ムルチコーレを地植えしている場合は、不織布で覆うなど霜よけを行ってくださいね。

なお寒冷地など寒さの厳しい地域では、屋外は危険。枯れてしまう可能性があるので、冬は室内での管理がいいと思います。

ムルチコーレがしおれる原因3つ

ムルチコーレに限らず、どんな植物もしおれてしまうことがありますよね。

ということでここからは、ムルチコーレがしおれる原因についてご紹介。「多湿環境」「病害虫」「季節によるもの」の3つの原因について、それぞれ詳しく解説していきます。

ムルチコーレがしおれる原因1:多湿環境

鉢植え地植え問わず、ムルチコーレは多湿環境が苦手。そのため水やりのし過ぎや、水はけの悪い土に植え付けると、しおれる原因になりかねません。

水やりの頻度を見直すのはもちろんのこと、植え付け時は水はけの良い土を使いましょう。とくに長年使用している土だと水はけが悪くなりがちなので、注意してくださいね。

ムルチコーレがしおれる原因2:病害虫

ムルチコーレがしおれる原因として、病害虫も見逃せません。

とくに注意しておきたい病気が灰色カビ病。白いワタのようなものが発生して全身に広がると、ムルチコーレがしおれる原因になるんですよ。

これを防ぐために、風通しを良くすること。そして適時花がら摘みを行い、枯れた花びらなどを放置しないのも大切です。

またムルチコーレの害虫として、アブラムシがよくつきます。もし使用に問題のない環境であれば、市販の薬剤を使用しても便利でしょう。

ムルチコーレがしおれる原因3:季節によるもの

ムルチコーレがしおれる原因として、季節によるものも考えられます。

というのもムルチコーレは、夏暑くなると枯れてしまう一年草です。そのため夏にしおれてきた場合は、寿命の可能性もあるでしょう。

またムルチコーレは耐寒性もそこまで強くありません。とくに霜はNGで、霜よけをする必要があります。また寒さの厳しい地域では室内で管理するなど、工夫も必要になってくるでしょう。

このことから、冬場にしおれてきたら寒さが原因・霜が原因の可能性もあるんですよ。

ムルチコーレはこぼれ種でも育つ?

夏には枯れてしまう一年草のムルチコーレですが、実はこぼれ種でも育つ可能性があります。そのため場合によっては翌年も楽しめるかもしれませんね!

とはいえ絶対とは言い切れず、またどこに種が落ちたかも分かりません。「ダメでもともと!」というくらいの気持ちが大切ですよ!

確実にムルチコーレを楽しみたい場合は、種まきをして育てるか、苗を植え付けるほうがおすすめです。

ムルチコーレの花言葉と誕生花

ムルチコーレの花言葉は、「高潔」「誠実」「誠実なあなたでいて」など

また、3月31日誕生花でもあります。

タイトルとURLをコピーしました