ニーレンベルギアの基本情報
5月~10月ごろにかけて、愛らしい花を咲かせるニーレンベルギア。
ナス科一年草/二年草/多年草ですが、異なる特徴を持つ代表的な種類があります。
マット状に育ちグランドカバーにもなるレペンス種、こんもり育ちボリューミィなセルレア種、真っ直ぐ伸び地植えにも似合うスコパリア種の3種です。
用途によって使い分けができるので、さまざまな場面で活躍してくれるでしょう。
学名 | Nierembergia ・レペンス種Nierembergia repens ・セルレア種Nierembergia caerulea ・スコパリア種Nierembergia scoparia |
別名 | カップフラワー |
科属 | ナス科/アマモドキ属(ニーレンベルギア属) |
分類 | 一年草/二年草/多年草 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性普通/耐暑性普通 |
開花 | 5月~10月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植えなど |
ニーレンベルギアの育て方
まずは基本の育て方をご紹介。植え付け方法や肥料、切り戻し方法などそれぞれ順にお伝えしていくので、さっそく見ていきましょう。
ニーレンベルギアの植え付け
植え付け時期は、3月~7月ごろ。風通しと日当たりの良い場所が向いています。
ただしレペンス種は夏の直射日光を避けた方が無難なため、地植えする場合は半日陰などを選んだ方がいいと思います。
植え付け用土は、鉢植え・地植えどちらにしても排水性が高いものを。鉢植えの場合は、市販の草花培養土が使えます。
自分で作るのであれば、赤玉土5:腐葉土3:ピートモス(酸度調整済み)2くらいがいいですね。
地植えの場合、ニーレンベルギアは酸性土壌を嫌うため、10日くらい前までに苦土石灰を混ぜ込み土壌を中和しておきましょう。
またあらかじめ腐葉土などを入れて排水性の高い土にしておくのもおすすめです。
ニーレンベルギアの肥料
まず植え付け時の元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう(元肥配合の培養土を使った場合は不要です)
4月~10月にかけて。鉢植えなら1ヵ月に1回のペースで緩効性化成肥料を、1〜2週間に1回のペースで液体肥料を与えます。
地植えの場合は、1ヵ月に1回のペースで緩効性化成肥料を施すだけでいいでしょう。
なお育てているのがレペンス種であれば、肥料の与えすぎに注意。さほど与えなくても育つため、春の3月ごろと秋の10月ごろに緩効性肥料を置き肥するだけでいいと思います。
ニーレンベルギアの切り戻し
ひととおり咲き終わって花数が減ってきころがタイミング。時期は6月~9月の間ですね。
1/3~1/2程度に切り戻すと、また花が楽しめますよ。
なお切り戻しを行うのは主にセルレア種やスコパリア種です。レペンス種はマット状に育つため、切り戻ししなくていいでしょう。
ニーレンベルギアの病害虫
立ち枯れ病が発生することがあるので注意しましょう。未然に防ぐためにも、排水性の高い用土へ植えてくださいね。
害虫ではハダニやアブラムシが代表的なので、見つけ次第駆除します。またナメクジにも気をつけてください。
ニーレンベルギアの植え替え
鉢植えで育てている場合、植え替えも必要です。時期は春ごろがおすすめですよ。
新しい土を用い、一回り大きな鉢へ植え替えてくださいね。
なお一年草のものであれば植え替えは必要ありません。
ニーレンベルギアの夏越し方法
風通しが良く水はけの良い土に植え付けていれば、それほど夏越しの心配いりません。
ただし、レペンス種は夏の直射日光があまり得意でないので気を付けましょう。
鉢植えなら、夏場は半日陰などに移動するのがおすすめ。地植えの場合は、植え付け時によく場所を選んでくださいね。
ニーレンベルギアの冬越し方法
そこまで寒さに弱い植物ではありませんが、霜や寒風は避けましょう。
鉢植えなら霜を避けられる軒下などに移動します。地植えなら霜よけを施すといいですね。
また寒さが厳しい場合は、室内に移動して管理すると安全だと思います。
ニーレンベルギアの花言葉と誕生花
花言葉は、「心が和む」「楽しい追憶」「許されざる恋」「平和」「清楚」など。
また6月2日などの誕生花でもあります。