ローダンセマムの基本情報
寒さに比較的強いローダンセマム。キク科の植物で、マーガレットを小さくしたような花姿が愛らしい植物です。
種類によって花色も白やピンク、クリーム色などあるんですよ。実は私も2種類ほど育てていて、花色によって印象が変わってお気に入りです!
寄せ植えなどにも合わせやすいので、好みに合わせてさまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。
学名 | Rhodanthemum |
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科属 | キク科/ローダンセマム属 |
分類 | 多年草 |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性やや弱め |
開花 | 3月~6月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/寄せ植え |
ローダンセマムの種類
ローダンセマムにはさまざまな種類がありますが、ここではいくつかピックアップしてご紹介します。
ローダンセマム アフリカンアイズ
白い花びらとシルバーリーフが美しい「ローダンセマム アフリカンアイズ」。お店で見かけることも多い種類ですね。
茎が比較的に丈夫で倒れにくいのもポイントです。
アプリコットジャム
その名の通りアプリコットピンクのような色合いが可愛い「ローダンセマム アプリコットジャム」。
こちらもシルバーリーフが美しく、春らしい印象ですね。
リルピンク
ちょっと変わった特徴を持つ「ローダンセマム リルピンク」。というのも実は、花色の褪せが少ない品種なんだとか。
こちらもピンク色の花にシルバーリーフが美しいローダンセマムです。
ローダンセマムの育て方
鉢植えはもちろん、地植えや寄せ植えも楽しめるローダンセマム。寒さに強いので冬場に育てやすい反面、高温多湿に弱く難しい部分もあります。
ここからは育て方のポイントを詳しくご紹介しいくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ローダンセマムの苗の植え付け
苗を植え付けるときは、だいたい3月~4月ごろと9月~11月ごろの春と秋がおすすめ。水はけの良い土、日当たりや風通しの良い環境を好みます。
鉢植えの場合は市販されている草花用培養土でもOK。手軽に使えるのでおすすめです。もし自分で土をブレンドするなら、赤玉土:腐葉土:ピートモスを5:3:2くらいの割合だといいですね。
庭などに地植えする場合は、事前に苦土石灰を混ぜ準備しておくのが大切。水はけおよくするために腐葉土などを混ぜ込んで植え付けましょう。
なお、苗を植え付けるときは、鉢植えか地植えかをしっかり検討するのがポイント。
というのもローダンセマムは高温多湿に弱く一年草として扱うケースもあるので、夏越しさせたい場合は置き場所の移動といった対策も必要になってくるんです。
また耐寒性は強いものの、耐寒温度を超える寒冷地などでは冬越し対策も必要でしょう。
そのため、夏越しさせてみたい方や寒い地域にお住まいで冬が心配な方などは、あらかじめ鉢植えで育てるのがおすすめです。
ローダンセマムの肥料
まず植え付け時に元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込みます(元肥入りの培養土を使う場合は不要です)。
そのほか春と秋ごろ、だいたい3〜5月・10〜11月ごろに鉢植え地植え共に緩効性化成肥料を与えるといいでしょう。
ローダンセマムの植え替え
ローダンセマムを鉢植えで育てているなら植え替えも必要に応じて行いましょう。
植え替え時期は3月~4月、9月~11月くらいの春と秋ごろがおすすめ。2~3年に1回くらいのペースで、新しい用土に植え替えましょう。
ローダンセマムの水やり
ローダンセマムを育てるときは、水やりにも注意。過湿状態が苦手なので、あげすぎにならないように気を付けてくださいね。
鉢植えの場合なら、表土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりを!地植えしている場合は、根付いていれば基本的に雨まかせで問題ないでしょう。
なお水やりするときは上からバシャバシャかけず、株元へ与えるのもポイントですよ!
ローダンセマムの増やし方
挿し木で増やすことが可能です。春と秋が適期で、だいたい3~5月と9~10月ごろが向いているでしょう。
やり方は簡単で、まずは傷みのない丈夫な新しい茎を選んで3cm~5cmほどにカット。下の方の葉を取り除いて挿し穂を作ります。
あとは水揚げし、赤玉土(小粒)や挿し木用の用土などに挿しましょう。
このとき、割り箸などで土に穴を開けてから挿すのがおすすめ。いきなりズブズブ挿し込むと茎が折れたり傷つくことがあるので、先に穴を開けてから挿し込むと便利ですよ。
また挿し木の際は切り口にルートンなどの発根促進剤をつけるのもいいですね。
ローダンセマムの夏越し方法
寒さに強い反面、残念ながら高温多湿は苦手。そのためもともと多年草であるものの、日本では一年草扱いされるケースもあります。
とはいえ「せっかく育てたのに枯れしてしまうのはもったいない!」という人も多いはず。そんなときは夏越しにチャレンジしてみてもいいでしょう。
ローダンセマムを夏越しさせるなら、まずは梅雨前に一度、半分くらいに切り戻しを。こうすることで風通しがよくなります。
その後、鉢植えの場合は雨が当たらない場所へ移動。夏場は風通しの良い半日陰などを選ぶといいですね。
地植えで育てている場合はちょっと大変ですが、鉢上げして夏場だけ鉢植えで育てるのもあり。ただこれは手間もかかるので、ダメ元と割り切ってしまうのもありかもしれません…。
このことから、ローダンセマムを夏越しさせたいと思っている人は、最初から鉢植えで育てるのがおすすめでしょう。
ちなみに私は関東住みでマーズとアフリカンアイズの2種類を育てており、アフリカンアイズは夏越しさせ現在2年物となっています。
もともと鉢植えで育てていたので、夏場は家の北側の比較的涼しい軒下に置いていました。
夏越しは地域差やその年の暑さにもよると思うので絶対成功するとは限りませんが、あまり気負いすぎず楽しみながらチャレンジしてみてくださいね。
ローダンセマムの冬越し方法
ローダンセマムは耐寒性が比較的強い植物。耐寒温度は-5度や-10度などといわれています。
そのためこれを下回るような寒さを除けば、基本的には特別な冬越しの準備は不要でしょう。
ただし霜や雪は避けるのがベスト。鉢植えなら軒下などに移動、庭などに地植えなら霜よけなどをしておくといいですね。
ローダンセマムの立ち枯れの原因は?
ローダンセマムを育てていると、立ち枯れてしまうことがあるかもしれません。
これにはいくつか原因があって、ひとつは環境が原因のケース。
というのも過湿状態に弱い植物のため、水はけが悪い場所に植えている・剪定せず風通しが悪い・水やりしすぎなどのケースでは立ち枯れ病が発生しやすくなってしまいます。
そしてもうひとつが古株が原因のケース。
上手く育てていても、株が古くなると立ち枯れしやすくなってしまうんです。
そのため元気なうちに「ローダンセマムの増やし方」でご紹介した挿し木などをして、株を更新するのもいいでしょう。
ローダンセマムの花言葉と誕生花
ローダンセマムの花言葉は、「永遠の愛」「気丈に」「誠実」などです。
また2月12日の誕生花でもあります。