勿忘草(ワスレナグサ)の育て方！種まき・夏越し・冬越し方法など

勿忘草(ワスレナグサ)の基本情報

定番花として人気がある勿忘草(ワスレナグサ)。小花が愛らしい、ムラサキ科ワスレナグサ属の植物です。

美しいブルーの花の印象が強いですが、ホワイトやピンクの花色もあるんですよ。

また本来は多年草であるものの、日本では一年草として扱われることが多いです。

ちなみに筆者も以前育ていたことがありますが、翌年こぼれ種から育っていました。環境が合えば、こぼれ種で育つかもしれませんね。

勿忘草(ワスレナグサ)の育て方

鉢植えやプランター植えはもちろんのこと、花壇などへの地植えや寄せ植えにも大活躍の勿忘草(ワスレナグサ)。

まずは基本の育て方をご紹介していきます。種まきから花後のお手入れまで順にお伝えしていくので、さっそく見ていきましょう。

勿忘草(ワスレナグサ)の種まき

種まきするなら、9月下旬〜10月ごろ。ただし、寒冷地は春に種まきをします。

まずは発芽率をよくするために、種まき前に半日程度(一晩くらい)水につけて吸水させて準備しておきましょう。

あとはポリポットか直まきしていきます。種は嫌光性種子と呼ばれるタイプなので覆土を忘れずに、2cm〜3cmくらい土をかぶせるといいですね。

ポリポットに種まきした場合、発芽後に本葉が3枚程度になったタイミングで定植ですが、時期が遅い場合は春に植え付けるといいでしょう。

いずれにしても小苗のうちは霜にも弱いので、要注意。早めに苗を育てておくか、霜よけしたり室内で管理するのがおすすめですよ。

勿忘草(ワスレナグサ)の植え付け

植え付けするなら、日当たりの良い場所・水はけの良い土に。時期は3月または10月ごろです。

秋植えの場合は冬越ししやすいよう、早めに植え付けておくと安心ですよ。

鉢植えの場合、市販の草花用培養土が使えます。自身で配合するなら赤玉土6：腐葉土4くらいの割合がおすすめです。

地植えの場合は、水はけがよくなるよう腐葉土などを混ぜ込んでおくのもいいですね。

どちらの場合も、根を傷つけないよう優しく扱ってください。

勿忘草(ワスレナグサ)の肥料

まず植え付け時の元肥として、鉢植え・地植えともに緩効性肥料を混ぜ込んでおきます(元肥入りの培養土を使用した場合は不要です)。

その後の追肥は、生育期間に液体肥料を与えます。

基本的に肥料は少なめで大丈夫なので、与えすぎには注意。与えすぎると花付きが悪くなることがあるんですよ。

そのため追肥は株の状態を確認しながら必要に応じて行ってくださいね。

また与える液体肥料は、リン酸分とカリ分が多めのものがおすすめです。

勿忘草(ワスレナグサ)の花が終わったら

花が終わったら、花がら摘みをしましょう。

終わった花をそのままにすると、種がついてしまいます。こぼれ種で育てたい場合などはそのままでもよいですが、基本的にはこまめに摘み取ってください。

こうすることでより長く楽しめるほか、病気の予防にも繋がりますよ。

勿忘草(ワスレナグサ)の冬越し

耐寒性の強い植物ですが、強い寒風は苦手。葉が傷む原因にもなるため、寒風の当たらないような場所がおすすめです。

それ以外では基本的に育てやすいですが、冬場に植え付けるのはNG。春に植え付けるか、秋に早めに植え付け丈夫に育てておきましょう。

もし小苗で冬を越す場合は、霜よけ対策や室内管理すると安心です。

勿忘草(ワスレナグサ)の夏越し

基本的に日本では一年草として扱われていることが多い植物。高温多湿が苦手で、梅雨時期までには枯れてしまいます。

冷涼な地域であれば夏越しできるようですが、それ以外の地域では残念ながら無理だと思われます。

実際に夏越しさせる場合は、梅雨の長雨や夏の直射日光を避けるのがポイント。そして風通しが良くなるべく涼しい場所で管理してくださいね。

勿忘草(ワスレナグサ)の花が咲かない原因は？

こぼれ種からでも増える可能性が高く、繁殖力の強い勿忘草(ワスレナグサ)。しかし時として、花が咲かないといったトラブルが起きることがあります。

原因としてよく考えられるのが、肥料です。肥料が多いと葉だけが元気に茂り、花付きが悪くなります。結果として花が咲かない原因になりかねないため、注意が必要なんですよ。

ついつい「肥料＝たくさん花を咲かせるのに必要！」というイメージがありますが、違うんですね。

肥料の与え方については「勿忘草(ワスレナグサ)の肥料」の項目に記載しているので、ご覧ください。

勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉と誕生花

勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉は、「私を忘れないで」「誠の愛」「真実の友情」など。

また2月7日・2月29日・3月15日・4月5日などの誕生花でもあります。