アキレア(セイヨウノコギリソウ)の基本情報
ノコギリのような葉っぱが特徴的な「アキレア」。
日本に自生するノコギリソウやエゾノコギリソウなどもあるものの、よくアキレアの名前で流通しているのはセイヨウノコギリソウ(Achillea millefolium L.)です。
今回はこの「セイヨウノコギリソウ」についてご紹介していきますね。ぜひこの機会にチェックしてみてください。
学名 | Achillea millefolium L. |
別名 | セイヨウノコギリソウ/ヤロウ |
科属 | キク科/ノコギリソウ属(アキレア属) |
分類 | 多年草 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性普通~やや強め |
開花 | 5月~8月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/切り花など |
アキレア(セイヨウノコギリソウ)の育て方
寒さに強く、比較的育てやすい植物のアキレア。ここからは、基本の育て方についてご紹介します。
植え付け・肥料・植え替えなど順にお伝えしていくので、さっそく見ていきましょう。
植え付け
苗を植え付けるなら、3月~4月ごろ、または9月~10月ごろ。日当たり・水はけ共にいい環境を選びましょう。
丈夫な植物ですが、多湿環境は苦手です。また、日当たりが悪いと生育が悪くなったり、花が咲かなくなったりするので気を付けてくださいね。
鉢植えの場合、市販の草花用培養土が使えます。自分で土をブレンドするなら、赤玉土7:腐葉土3くらいでいいでしょう。
庭植えの場合は、腐葉土などをあらかじめ混ぜ込んでおいてから植え付けましょう。
肥料
肥料はそれほど必要ありません。肥料が多すぎる環境は苦手な植物なので、与えすぎには注意してくださいね。
鉢植えの場合は、植え付け時の元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます(元肥配合の培養土を使用した場合は不要です)。
以降の追肥は春と秋に。様子を見ながら、緩効性肥料を与えましょう。
庭に地植えの場合は、基本的に肥料はなくても育ちます。生育状態を見ながら、必要に応じて与えてください。
植え替え
鉢植えでは、成長に伴い根がいっぱいになってしまいます。根が詰まると生育が悪くなってしまうので、目安として1年~2年に1回程度の間隔で植え替えましょう。
植え替えのシーズンは3月~4月ごろ、または9月~10月ごろ。一回り大きな鉢へと植え替えます。
庭植えの場合、しばらくは植えっぱなしで問題ありません。ただし数年すると株が混み合ってくるので、株分けを兼ねた植え替えを行うといいでしょう。
アキレア(セイヨウノコギリソウ)の夏越し
夏越し可能ですが、そこまで耐暑性が強いわけではありません。夏越し時は高温多湿に注意し、風通しのいい場所で管理しましょう。
高温時は半日陰などに移動するといいですね。
また株が混み合っている場合は、間引き剪定するのもおすすめ。間引くように剪定しておくことで、風通しのいい状態になり、夏越しさせやすくなるでしょう。
アキレアが増えすぎて困る?予防方法は?
地下茎で増える植物です。丈夫な上に生育も旺盛なので、環境が合えば広がる可能性があります。
増えすぎて後悔しないよう、あらかじめ広いスペースを確保しておくか、最初から鉢植えで管理しておくといいですね。
また地植えの場合、必要以上に広がらないように区画をしておくのもおすすめ。地下茎で広がるのを防ぐため、土の中に板などで区切り、根止めを施すといいでしょう。