カラー(畑地性)の育て方!冬越し・夏越し・花が咲かない原因など

カラー(畑地性)の基本情報

初夏にクルッと丸まった筒のような花を咲かせるカラー。サトイモ科オランダカイウ属(ザンテデスキア属)の植物で、畑地性と湿地性のものがあります。

今回ご紹介するのは過湿環境が苦手な畑地性のカラーで、花色が豊富。鉢植えや地植えのほか、切り花にも重宝するでしょう。

ちなみに、花弁のように思われる丸まった部分は、仏炎苞(ぶつえんほう)という葉が変化したもの。本物の花は肉穂花序(にくすいかじょ)といい、実は真ん中にある棒状のものとなっています。

学名Zantedeschia
科属サトイモ科オランダカイウ属(ザンテデスキア属)
分類多年草(球根植物)
耐寒性・耐暑性耐寒性弱め/耐暑性普通
開花6月~7月ごろ
用途鉢植え/地植え/切り花など

カラー(畑地性)の育て方

まずは基本の育て方をご紹介。植え付け・肥料・水やり・植え替えなど、それぞれ順にお伝えしていきます。

カラー(畑地性)の植え付け

植え付け時期は、4月〜5月ごろ。水はけが良い土と、風通しと日当たりの良い場所(夏は半日陰)を好みます

鉢植えなら市販の草花用培養土が使えますが、なるべく水はけがいいものを選んだり、パーライトをプラスして水はけを良くするといいでしょう。

自身で作るなら赤玉土5:腐葉土3:川砂2などが向いています。6号鉢に2球程度を目安に、3cm~5cmくらい覆土するように植えてくださいね。

庭に地植えするなら水はけがいい場所を選ぶのはもちろん、あらかじめ腐葉土などを混ぜ込んでおくのがおすすめ。

株間は20cmほどあけ、5cmくらい覆土するように植え付けてください。

カラー(畑地性)の肥料

まず植え付け時の元肥として、緩効性化成肥料を少量混ぜ込んでおきます(元肥配合の培養土を使った場合は不要です)。

その後の追肥は、地植えの場合は基本的に必要ありません。

鉢植えなら、5月〜6月ごろに1週間~2週間に1回くらいのペースで液体肥料を与えるといいでしょう。

液体肥料の代わりに緩効性化成肥料を月に1度置き肥してもいいですが、夏に肥料分が残っていると球根が腐る可能性もあるため、液体肥料の方が管理しやすいと思います。

いずれにしてもそれ程肥料を必要としないため、与えすぎないように注意してくださいね。 

カラー(畑地性)の水やり

鉢植えの場合、生育期は乾いたらたっぷり水を与えるようにしましょう。ただし過湿を好まない植物なので、注意してくださいね。

秋以降は水やりを減らしていき、休眠期の冬はストップします。

地植えの場合は、基本的に雨任せで問題ありません。ただし雨が長期間降らなかったり、夏場に乾燥がひどい場合などは与えるといいでしょう。

カラー(畑地性)の植え替え

植え替え時期は4月〜5月ごろ。鉢植えの場合は1年〜2年くらいに1回くらいのペースで植え替えましょう

また地植えの場合も、3年~4年に1回くらいのペースで植え替えます

同じ場所に植えっぱなしだと生育に悪影響を及ぼす可能性があるため、別の場所へ植え替えてくださいね。

カラー(畑地性)の冬越し方法

寒さに弱く、耐寒温度は5℃や7℃程度といわれています。私の家でもいくつかカラーを育てていますが、うち1つの説明書には7℃と記載されていました。

そのため、地域によっては冬越し対策が必須。鉢植えなら、基本的には室内に移動して管理するといいでしょう

地植えの場合、暖かい地域であれば植えっぱなしで冬越し可能ですが、それ以外では掘り上げて鉢で冬越しさせるといいですね

秋に葉が枯れたら球根を掘り上げ、おがくずや湿らせた水苔で包みます。あとは5℃以上の場所で管理し、時期が来たらまた植え付けましょう。

カラー(畑地性)の夏越し方法

鉢植えの場合、まず梅雨の長雨などを避けて管理ましょう。そして夏場は風通しが良く、直射日光を避けた半日陰に移動させてください。

地植えで育てている場合は、あらかじめ夏場に半日陰になるような場所を選んで植え付けるか、難しい場合は遮光ネットなどを活用するのもいいでしょう。

カラー(畑地性)の花が咲かない原因は?

楽しみにしている花がなかなか咲かないとガッカリしますよね。そんなときによく考えられる原因は、日照不足です。

そもそもカラーは、夏場を除き日当たりの良い場所を好みます。日当たりが悪いと花が咲かない原因になるので注意しましょう。

また、花が終わったからとすぐに葉まで切ってしまうのはNG。花後も葉にしっかり日光を当て、球根に栄養を蓄えさせるのが大切ですよ。

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