ヘリオトロープの挿し木に成功!経過から植え替えまでの記録

このページに来てくださったみなさんはすでにご存知だろうヘリオトロープ。香水の原料にもなるお花ですね。

とってもいい匂いで気に入っていたんですが、寒さや霜に弱いのを知らずに地植えしちゃいまして………。冬が近づくにつれこりゃマズい、と。

このまま放っておけば遅かれ早かれ枯れてしまう。でもせっかく咲いてるのにただ枯らすのはもったいないので、冬場の挿し木にチャレンジしてみました。

材料から挿し木方法、経過観察、鉢上げまで、実際に私が行った挿し木について画像付きでご紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

ヘリオトロープの挿し木に必要な道具

まずは下準備から。今回ヘリオトロープの挿し木に使用した道具は、以下のとおりです。

  • よく切れるハサミ
  • バケツに入った水
  • 挿し木用の容器(蓋付きがおすすめ!自作も可能)
  • 小粒の赤玉土
  • 受け皿
  • 霧吹き(100均でOK)

たったこれだけでOK!

ちなみに挿し木用の容器は乾燥しないよう蓋付きのものがおすすめ。市販でもいいけど、私は以下のような容器を自作して使っています

ペットボトルで作った挿し木用の容器

容器の材料もペットボトルメインで難しいものはないので、よかったら作ってみてくださいね!詳しい作り方は以下の記事にまとめています。

※より作りやすく使いやすいようペットボトル挿し木容器の作り方を改良しました。そのため現在以下の記事では改良版の作り方をご紹介しています。

今回利用しているのは改良前の旧タイプですが、その後改良版でも同じくヘリオトロープの挿し木を行い同じように成功しています。

11月9日ヘリオトロープの挿し木スタート!

準備が整ったら、ここからいよいよ実践!

ちなみに私が挿し木を始めたのは寒さが厳しくなってきた11月9日。この時点でまだキレイに咲いていたので、なんとかなるだろうと前向きにチャレンジです(笑)

まずはヘリオトロープから挿し穂を作る!

それではまず、よく切れるハサミを使って枝を切り挿し穂を作ります。ハサミは新品がいいですが、なければよく洗って清潔な状態にし、ライターなどで炙っておくと安心ですよ

このとき切れ味の悪いものや不衛生なものを使うと病気になるリスクが上がり、挿し木の失敗につながります。

切る枝は比較的新しい、病気や害虫被害のない元気なものを。必要な数だけ用意したら上の数枚を残し、下の葉っぱは全て落としておきましょう。

また葉っぱが大きい場合は葉を半分にカットしておくのもおすすめです。

水揚げをしておく

続いては切った枝を水揚げします。

水揚げっていうと分かりにくいけど、さっき切ったヘリオトロープを水を張ったバケツなどに入れておくだけ。簡単に言えば、水を給水させようってことですね。

まずは水を張ったバケツに枝を入れ、水中で斜めにカット。こうすることで水を吸う面積が広くなって、給水しやすくなるんだとか。

あとは少し放置するんですが、私は1時間くらい水に入れておきました。

容器に挿し木する

水揚げが終わったら挿し木用の容器に赤玉土を入れ、先に水やりをして湿らせておきます。そして真ん中に穴を開け、さっきの挿し穂を差し込んで土を寄せたら完成です!

穴を開けるときは指を突っ込んでもいいし、手が汚れるのが苦手であれば割り箸などがおすすめですよ。

無理やり土の中にズブズブ差し込むと、切り口に傷がついたり枝が折れたりするので、必ず穴を開けてから差し込んでくださいね!

あとは適時霧吹きで葉っぱを乾燥させないようにしながら水を与えます。ちなみに私は自作の容器を使っているので、こんな感じになりました。

ペットボトルを使ったヘリオトロープの挿し木
ペットボトルを使ったヘリオトロープの挿し木

小さいペットボトルで作っちゃったのでちょっと窮屈ですが、蓋部分をかぶせると密閉容器にもなります。こうすることで葉っぱの乾燥を防げるんですよ!

ヘリオトロープの挿し木~経過観察~

そんなこんなで完成した挿し木。途中葉っぱが黒くなったり水やりを忘れるなどのトラブルはあったものの、大きな問題はなくスクスクと育っていきました。

12月23日(45日経過)

45日が経過したころのヘリオトロープの挿し木。2本とも青々と育っていて元気そう。

ヘリオトロープの挿し木

ちなみに右側の挿し木の方は、小さな新芽も見えています。

新芽の出たヘリオトロープの挿し木

さらに右側の挿し木は根もしっかり確認!

発根したヘリオトロープの挿し木

ちなみにこの根は1か月目くらいで目視はできていたんですが、写真に写らないくらいちょっとだったのでこの時はじめて撮影しました。

なので発根までの期間は正確には約1か月くらいだと思います。

12月31日(53日経過)

挿し木をスタートしてから53日経過。先に発根していた方がどんどん大きくなり、葉っぱの数もこんなに増えてきました。

成長したヘリオトロープの挿し木

下から見るとこんな感じ。穴からかなり根が出てしまい、ちょっと窮屈そうなので、そろそろ鉢へ植え替えができそうです!

根が伸びたヘリオトロープの挿し木

ちなみに発根がまだな方も枯れることなく元気。ここまで枯れずに頑張っているので、もう少し待ちます。挿し木をはじめた時期が時期ですから、もう少し暖かくなれば育ってくるかもしれません。

ヘリオトロープの挿し木

1月14日(67日経過)

ある日ふと見ると今まで発根してなかった方の挿し木からなんと根が!!毎日見ていたはずなのに全然気づきませんでした…(笑)

発根したヘリオトロープの挿し木

でもこれで2本作った挿し木のどちらも発根確認。ここまでくれば一安心です。

1月20日(73日経過)

一度根が見えるようになると早いようで、あっという間に下の穴から出てくるように。こんなに早く根が伸びるとは驚きです。

発根したヘリオトロープの挿し木

しかも1か所だけじゃなく数か所から根を確認!

発根したヘリオトロープの挿し木

葉もしっかりして新芽も出ているので、こちらも鉢への植え替えができそうです。

新芽が出たヘリオトロープの挿し木

いよいよヘリオトロープを鉢へ移植

ここまでくればいよいよ鉢上げじゃー!!!ということで、待ちに待った鉢への植え替えです!

発根した時期が違うので植え替えた日付も違うんですが、最初に発根した方は53日経過した12月31日時点でそのまま植え替えを決行しました

根が伸びたヘリオトロープの挿し木

水挿しとは違いもともと赤玉土で挿し木しているので、やり方はとっても簡単。まずは挿し木に使っていたペットボトル容器をカットします。

0円で製作した自作容器なら切り刻んでも惜しくないのが有難いです(笑)

このとき根を間違って切らないよう慎重に。また無理に引っ張ると根が切れる可能性もあるので要注意です。

根が伸びたヘリオトロープの挿し木

悪戦苦闘の結果取り出すとこんな感じ。思っていたよりずっとしっかり根が出ていて、植え替えには問題なさそうですね。

鉢植えしたヘリオトロープの挿し木

あとは大きすぎない鉢に市販の土を入れ、根を崩さないように植え替えれば完成!約2か月を経て、無事に挿し木が苗へと成長しました!

このまま春先まで今までどおり室内で管理し、暖かくなったらもう安心。庭植えするもよし、鉢のまま育てるのもよしです。

ヘリオトロープのその後

鉢植えしてそのまましばらく室内の窓際で管理。その後も枯れることなく育ち、あっという間に大きくなってきました!

花芽が出たヘリオトロープ

真ん中に花芽らしきものまで!!!もう感動!あんなに寒い中よくぞここまで頑張ってくれたと思います(笑)

はじめての、しかも寒い時期での挿し木チャレンジだったけど、予想をはるかに超えて大成功できました。

せっかくなので私はこのまま大きくして、暖かくなったら大きめの鉢に植え替えるか、懲りずに庭植えにして楽しもうと思っています!

ヘリオトロープの挿し木を成功させたポイント

今回はヘリオトロープの挿し木にチャレンジしてみました。もったいない精神からはじめたものの、冬場でも大成功!大満足しています。

なかでもとくに自分なりに重要だと思ったポイントがこちら!どれもちょっとした気遣いでクリアできるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。

  • 挿し木は葉の乾燥が大敵なので、適度な湿度が重要。なるべく密閉容器を使い、湿度を保てるようにする。
  • ずっと密閉しておくと、湿度で病気になりやすいリスクも有り。様子を見ながら管理が大切!
  • 水やりは基本的にペットボトルの飲み口から霧吹きで。ただし夏場など乾燥が激しい季節は霧吹きだけだと間に合わないので、様子を見ながら根元からの水やりも必要です。
  • 今回は11月でのチャレンジだったので暖房の効いた室内管理。最初の1週間程度だけ暗所で、以降はレースのカーテン越しに管理。

ちなみに以下の記事ではヘリオトロープの基本情報や育て方、花言葉などをご紹介しています。よかったら一緒にご覧ください!

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