宿根バーベナの育て方!切り戻し・冬越し方法や種類など

宿根バーベナの基本情報

耐寒性があり、冬越しもできる宿根バーベナ。育てやすいことから人気の植物ですよね。

しかし厳密には、宿根バーベナという名前の種類ではありません。

そもそもバーベナには一年草扱いのものと多年草タイプがあり、寒さに弱く冬には枯れてしまうのが一年草扱いのバーベナです。

対して多年草タイプのバーベナは比較的耐寒性があり、これらが宿根バーベナとして親しまれているんですよ。

なおこの記事では多年草タイプの宿根バーベナについて紹介しています。一年草扱いのバーベナとは異なるため、ご注意ください。

科属クマツヅラ科/クマツヅラ属(バーベナ属)
分類多年草
開花5月~11月ごろ
用途鉢植え/地植え/寄せ植え/グランドカバーなど

宿根バーベナの種類・品種

宿根バーベナと一口に言っても、その種類や品種はさまざま。ここではその中でも注目の4種類をご紹介していきますね。

バーベナ・テネラ

ほふく性で草丈は20cm~30cm程度。一般的に宿根バーベナと呼ばれるのが、このバーベナ・テネラですね。和名ヒメビジョザクラとも呼ばれています。

うどん粉病になりにくく、丈夫で育てやすい植物なんですよ。

タピアンシリーズ

草丈10cm~20cm程度。タピアンは、上のバーベナ・テネラを改良して生まれた品種です。

鉢植えや寄せ植えなどさまざまな楽しみ方ができますが、グランドカバーはとくにおすすめ。成長スピードが速く、しっかり広がってくれるんですよ。

花手毬シリーズ

草丈20cm~40cm程度。多年草タイプであるバーベナ・テネラと一年草タイプであるバーベナ・ヒブリダから誕生した品種が、この花手毬シリーズ。

バーベナといえば小さな花が集まって咲きますが、こちらの花手毬はその名の通り、開花するとまるで毬のように見えるんですよ。

バーベナ・リギダ

草丈30cm~40cm程度。宿根バーベナといえばテネラの系統が代表的な印象ですが、このバーベナ・リギダも同じく宿根バーベナとして販売されることがあります。

というのもそもそもバーベナ・リギダの和名が宿根バーベナなんですよね。

とはいえこちらはバーベナ・リギダとして売られていることもあるので、この種類が欲しい人は探してみてくださいね。

宿根バーベナの育て方

育てやすく、毎年楽しめる宿根バーベナ。ここからはそんな宿根バーベナの育て方についてご紹介します。

宿根バーベナの植え付け

宿根バーベナを植え付けるなら、時期は4月〜5月がおすすめ。日当たりと水はけの良さが大切ですよ。

鉢植えの場合は市販の草花用培養土が使えます。自身で作るなら赤玉土と腐葉土 6:4くらいがいいですね。

庭に地植えする場合は、腐葉土などを混ぜ込んでおきましょう。

宿根バーベナの肥料

宿根バーベナには肥料が不可欠!まずは植え付け時の元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおきましょう(元肥入りの培養土を使った場合は不要です)。

また以降の追肥も必須で、2週間に1回くらいのペースで液体肥料を与えるといいですね。

宿根バーベナの植え替え

宿根バーベナは多年草タイプですから、植え替えも必要です。鉢植えの場合は放っておくと根詰まりを起こしてしまうため、様子を見ながら植え替えましょう。

植え替え時期は春と秋ごろがおすすめ。根がいっぱいになっているようであれば、新しい用土を使い一回り大きな鉢へ植え替えてください。

なお、バーベナは連作障害を起こしやすいので要注意。筆者個人的には、地植えにしている場合でも数年に一度は場所を変えて植え替えるといいと思います。

宿根バーベナの切り戻し

宿根バーベナを育てていると、伸びすぎて株が乱れてきます。そんなときは葉が残るよう1/2~1/3程度で切り戻し剪定を行うといいでしょう。こうすることでまた新しい脇芽が伸びてきますよ。

宿根バーベナの冬越し方法

宿根バーベナは多年草タイプの植物のため、冬越しも可能です。ただし耐寒温度は種類や品種によっても異なるので、注意しましょう。

実際に冬越しさせるときは、霜や冬の寒風を避けるのがポイント

これらの心配のない暖かい地域ならそのままでも冬越しできる可能性が高いですが、それ以外は霜よけを行うのが大切です。鉢植えなら、霜の当たらないよう軒下などに移動してくださいね。

また寒さの厳しい地域であれば、室内での管理がおすすめ。地植えにしてある場合は鉢上げして移動した方が安心でしょう。

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