ラベンダーの基本情報
ハーブの代表的存在であるラベンダー。シソ科の多年草で、数年に渡って楽しめるのが魅力です。
またアロマとしても人気が高く、ラベンダーの香りを使った芳香剤や石鹸なども出回っていますよね。
古くから精神を落ち着かせる香りの効果があるとされ、万能のハーブとして、広く活用されているんですよ。
学名 | Lavandula |
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科属 | シソ科/ラベンダー属 |
分類 | 常緑低木 |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性普通/耐暑性弱め(いずれも品種によって異なる) |
開花 | 4月~7月 |
用途 | 鉢植え/地植え |
ラベンダーの種類や品種
フレンチラベンダー
長い耳のような花が特徴です。ハーブとしての香りは弱いですが、乾燥には強いので、夏は越しやすいという面もあります。
イングリッシュラベンダー
寒さと乾燥に強いので、北海道で栽培されていることが多いラベンダーです。高温多湿には弱く、暖かい地域での栽培は向いていません。
ラベンダーの中でも香りが強くアロマとして活用されることが多い種類です。
フリンジドラベンダー
歯の切れ込みのような形をした葉を持っているフリンジドラベンダー。別名「ラバンドラ・デンタータ」とも呼ばれ、このデンタータはラテン語で「歯」を意味しています。
またこのフリンジドラベンダーは寒さに少し弱い品種なので、暖かい土地の方がおすすめ。蒸れを防いで乾燥気味に育てていきましょう。
初心者でも簡単!ラベンダーの育て方
初心者でも育てやすいハーブとして人気があるラベンダー。もちろん収穫後も「ハーブ」として利用することができますよ!
水はけや肥料のやりすぎに注意すれば、初心者でも簡単に育てられるハーブなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
ラベンダーの種まき
種まきの時期は、4月~5月になります。種が小さく細かいので、鉢や苗床の一部に偏らないよう均一に種まきをしましょう。
ラベンダーの植え付け
ラベンダーの植え付けは5月~6月ごろが適期。水はけのよい場所を好みますので、植え付ける場所や土には注意しましょう。
鉢植えの場合、市販されているラベンダー用の培養土が簡単。自身で配合するなら、赤玉土5:腐葉土3:川砂2や腐葉土4:赤玉土3:日向土2:パーライト1に石灰を混ぜたものなどがおすすめです。
庭植えの場合は水はけのいい場所を選ぶほか、高植えにするのもいいですね。
ラベンダーの肥料
肥料をやる際は、あげすぎに注意。肥料をあげすぎると株が弱ってしまう原因になるんですよ。とくに夏の暑い時期は肥料のあげすぎには注意してください。
植え付ける際に緩効性化成肥料に土を混ぜたものを元肥とし、お礼肥は開花の後と収穫後にあげるようにしましょう。
ラベンダーの水やり
ラベンダーは乾燥した土を好むため、土の表面が乾いたら水やりのタイミングです。とはいえ過湿はNGなので、鉢植えなら梅雨時期などは軒下などに移動させておくといいですね。
また冬の水やりは霜に気を付け控えめに!寒さには強いものの、水やりは霜に注意し、朝にあげるのが良いでしょう。
ラベンダーの増やし方
増やし方としては、「種まき」か「挿し木」がほとんど。種まきについては育て方の項目でご紹介した通りです。
挿し木をする場合は5月~6月、または9月~10月の間で、キレイな芽を10センチ程切り落とし挿し穂にします。土に埋める部分の葉は、全部取り除いておきましょう。
ラベンダーの剪定
ラベンダーの剪定はいくつかのパターンがあり、種類によっても異なります。ここではそれぞれ解説していくので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
収穫を兼ねた剪定
適期は5月ごろ。開花直前~開花時期あたりに脇芽を摘み取るように行います。花の収穫はもちろん、こうすることで株の消耗を防ぐ効果もあるんですよ。
夏越しのための剪定(切り戻し)
ラベンダーは高温多湿が苦手なため、花が終わった後、梅雨前の時期に全体の1/2くらいまで剪定します。
またこのとき枝透かし(透かし剪定)などを行ってもいいでしょう。これはその名の通り枝と枝の間が透けるように剪定するもので、より風通しもよくなります。
強剪定
ラベンダーを植えた2年目以降に必要になるのがこの強剪定です。適期は種類によって異なりますが、新芽を残しあとは思い切ってバッサリと切ってしまいましょう。
とくに地面についている枝や折れている枝などは取り除いてくださいね。
ラベンダーが枯れる原因と対処法
ラベンダーを育てていると、調子が悪そうだったり枯れてしまうこともあるでしょう。そんなときに注目してほしいのが、「過湿」「根詰まり」「肥料の与えすぎ」の3つです。
順にご紹介していくので、ラベンダーの調子が悪くなったときは確認してみてくださいね。
過湿
まず過湿ですが、ラベンダーは乾燥を好むので、過湿や蒸れで根腐れを起こす可能性があります。
そのため水はけの良い場所に植え付けるのが大切。鉢植えなら、表面が乾いてから水を与えてくださいね。
また梅雨時期などはとくに高温多湿で蒸れやすいので、剪定して株の風通しを良くしてあげましょう。
根詰まり
次に根詰まりについて。ラベンダーを鉢植えで育てている場合、植え替えも必要です。
植え替えをしないと根詰まりの原因になってしまうので、2~3年を目安に行いましょう。
肥料の与えすぎ
最後はこの肥料の与えすぎによるもの。肥料を与えすぎると根が傷んで枯れる原因になりかねないので注意しましょう。
ラベンダーは基本的に、乾燥したやや荒地を好むので、肥料を与える場合は元肥と、開花が終わった後、収穫後に与える程度がおすすめです。
ラベンダーの花言葉と誕生花
ラベンダー全般の花言葉は「沈黙」「私に応えてください」「期待」「不信感」「誘惑」など。
花言葉の「沈黙」は精神が安定するハーブからきているとされ、「誘惑」は、ラベンダーの放つ香りが由来とされています。
また7月5日・7月10日・12月3日の誕生花です。