ポーチュラカの基本情報
生育旺盛で地を這うように広がっていくポーチュラカ。暑さに強く植えっぱなしでも育つ丈夫さから育てやすい植物として人気で、夏のガーデニングにもおすすめです。
寒さには弱く日本では一年草として扱われていますが、こぼれ種から毎年花を咲かせることもあるんですよ。
また、同じスベリヒユ科ベリヒユ属で松の葉に似た葉を持つマツバボタン(Portulaca.grandiflora)がありますが、厳密には別物。
総じてポーチュラカと呼ばれることがあるものの、一般的にポーチュラカと呼ばれるのは別名(和名)ハナスベリヒユと呼ばれる本種です。
別名 | ハナスベリヒユ |
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科属 | スベリヒユ科スベリヒユ属 |
分類 | 多年草(耐寒性が弱く日本では一年草扱い) |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性弱め/耐暑性強め |
植え付け | 5~8月 |
開花 | 5月~10月 |
用途 | 鉢植え/地植え |
ポーチュラカの種類
そんなポーチュラカですが、実はたくさんの種類があります。ここではその一部をご紹介しますね。
京ちゅらか
まだ栽培農家が少なく比較的珍しい京ちゅらか。従来にはなかったような色合いの花が人気の種類です。
まるで着物のしぼり模様のようなものから、花の中心と外側で色の異なるものなど、さまざまなんですよ。
ポーチュラカ・フェリーチェ
花弁にストライプ模様のような色の入ったポーチュラカ・フェリーチェ。イタリアで生まれた種類です。
一般的にポーチュラカは曇りの日や日没後は花が閉じてしまいますが、ポーチュラカ・フェリーチェは開花し続けるのが特徴です。
ポーチュラカ・ローズマジシャン
名前からしてインパクトのあるポーチュラカ・ローズマジシャン。八重咲をする種類で、豪華でボリュームのある花が特徴です。
ポーチュラカ・マジカルキューティー
葉がちょっと変わったポーチュラカ・マジカルキューティー。斑入りでほんのりとピンク色をした葉が印象的な種類です。
また葉が色づくタイプなら、華ミステリアという種類もおすすめですよ。
ポーチュラカの育て方
続いてはポーチュラカの育て方についてひとつずつ解説していきます。比較的簡単に育てられるポーチュラカだけど、いくつかポイントがあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
植え付け
ポーチュラカの植え付けは5~8月が適期。水はけのいい土を好みますが、鉢植えの場合は市販の培養土でも問題ありません。より水はけを意識するなら2割ほど赤玉土などを混ぜ込んでおくといいでしょう。
自身で配合する場合は、赤玉土:腐葉土:川砂を6:3:1か5:3:2くらいの割合で作るのがおすすめです。
庭に地植えする場合は、日当たりと風通しのよい場所に。水はけが心配な場合は、事前に腐葉土や川砂などを混ぜ込んで土壌改良するほか、土を盛って畝を作ってから植え付けるなど、水はけをよくしてくださいね。
なお、地植えは冬越しが難しいので要注意。室内に移動ができないと冬越しが厳しくなるので、一年草として扱うのが無難です。
植え替え
ポーチュラカを鉢植えで冬越しさせた場合、植え替えも必要です。冬越しに成功後、鉢が根でいっぱいになっていたら5~8月に植え替えを行いましょう。
肥料
ポーチュラカは痩せた土地でも育ちやすい植物のため、肥料の与えすぎはNGです。
具体的には、植え付けの時に緩効性化成肥料を元肥として施します。
以降は地植えなら追肥は不要、鉢植えの場合は開花期に合わせて液体肥料を月に1回程度追肥するといいでしょう。
剪定・切り戻し
ポーチュラカは生育旺盛なので、茎が間延びしているようであれば剪定しても問題ありません。こうすることでわき芽でて花が楽しめます。
また開花している間は1か月~2か月に1回程度のペースで切り戻しを行うと、株のまとまりもよくなりますよ。
ポーチュラカの増やし方
ポーチュラカを増やしたいときは、挿し芽(挿し木)が簡単です。
時期は5月~10月ごろがおすすめで、10cm程度に切り取った茎を挿し木用の土や川砂などに挿しておくだけ。乾燥させないよう水やりしながら管理していれば発根します。
とっても簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。
ポーチュラカは植えっぱなしでも育つ?
ポーチュラカは丈夫なので、とくに地植えの場合は植えっぱなしでもある程度育つでしょう。
ポーチュラカを地植えしている場合は、水やりも基本的には不要。雨不足などでもない限りは自然任せでいいので、手間なく育てられるんですよ。
ただしこれは一年草として扱う場合の話。ポーチュラカは寒さに弱く基本的に冬には枯れてしまいます。
こぼれ種から花を咲かせることもありますが、植えっぱなしだと元の株はダメになってしまうんですよね。
どうしても冬越しにチャレンジしてみたい場合は、鉢植えがおすすめ。そして植えっぱなしにせず、適切な管理も必要です。
冬越し方法については以下でご紹介しているので、気になる方は試してみてくださいね。
ポーチュラカの冬越し方法
耐寒性が弱く一年草として扱われるポーチュラカ。冬越しにチャレンジするなら、鉢植えがおすすめです。
寒さに弱く10度以上は必要とされること、霜に当たるとダメになってしまうことから、室内での管理がいいですね。
日中は日当たりのいい窓際に置き、夜間は部屋の真ん中に置いて管理します。
ポーチュラカの花が咲かない原因は?
ポーチュラカを育てていると「花が咲かない!」なんてこともあるかもしれません。
ポーチュラカの花が咲かないときに原因としてよく考えられるのは、日照不足です。ポーチュラカは日当たりが悪いと花が咲かないので、管理場所をよく確認してみましょう。
またほかに水やりが多く過湿状態だったり、肥料が多すぎることも原因となりかねません。
日当たりが問題ないようであれば、水やりの頻度や肥料の量なども見直してみてくださいね。
ポーチュラカの花言葉・誕生花
ポーチュラカの花言葉は、「いつも元気」「無邪気」です。7月16日・9月26日・9月29日誕生花でもあります。