三つ葉(ミツバ)の基本情報
爽やかな香りが豊かな野菜、三つ葉(ミツバ)。セリ科/ミツバ属の多年草です。
お吸い物や茶わん蒸しはもちろん、お浸しにして単品で味わっても美味しいですよね。シャキッとした食感と豊かな香りはもちろん、料理の色どりにも役立つ植物です。
比較的簡単に育てられる植物なので、自宅のプランターや庭で育ててみるのも楽しいですよ。
三つ葉(ミツバ)の育て方
半日陰などでも育てやすい三つ葉。ここからは、プランター栽培と畑地栽培の両方のケースで、基本の育て方をご紹介していきます。
用土・種まき・植え付け・追肥・病害虫など、それぞれ順にお伝えしていくので、ぜひご覧ください。
用土
土は水はけの良いものを。
プランターなどの場合、市販の野菜用培養土で問題ありません。自身で作るなら赤玉土7:腐葉土3+元肥がおすすめです。
畑などの場合は、2週間前に苦土石灰を混ぜ込みます。その後、1週間前に堆肥や元肥を混ぜ込んでから、畝(うね)を作っておきましょう。
種まき
春まき(3月~6月ごろ)と秋まき(9月~10月ごろ)があります。発芽温度は20度前後とされているので、気温に注意しましょう。
地域によっても時期が変わるので、種を購入したら確認してみてくださいね。
また三つ葉の種は発芽しにくいので、一晩水に浸してから種まきするのがポイントですよ。
種まきするときは、プランター・畑ともに、深さ1cm程度の溝を1列掘ります。このとき、2列以上作る場合はそれぞれの間を15cm~20cm程度空けるようにしましょう。
あとは1cm程度の間隔で種まきしていきます。三つ葉は向光性種子なので、覆土はごく薄くが大切です。
発芽後に1回目の間引きをします。株間が3cm程度になるくらいが目安ですよ。
その後、本葉が4枚前後になったら混み合ったところを間引き、株間を5cm程度にしておきましょう。
苗の植え付け
三つ葉は苗から育てることも可能です。苗が販売されているので、手軽に楽しみたい人にもおすすめですよ。
なお、ポットやトレイに種まきして育苗した場合は、本葉4枚前後で定植です。
株間10cm~15cmほどを目安に、根を傷めないよう根鉢を崩さず植え付けてくださいね。
追肥
追肥を行うタイミングは、本葉3枚~4枚になったころ。2回目の間引きをしたころですね。
液体肥料または化成肥料を与えます。
液体肥料なら、1週間に1回くらいのペースで与えるのがおすすめ。化成肥料ならまず1回与え、さらに以降2週間に1回施すといいでしょう。
病害虫
まず気になる害虫ですが、ハダニやアブラムシ、ヨトウムシやキアゲハの幼虫などの被害に遭う可能性があります。
病気はべと病やさび病、立ち枯れ病などにかかる場合があります。
三つ葉(ミツバ)の収穫時期と方法
収穫のタイミングは、草丈が15cm〜20cmくらいになったころ。株元5cm程度を残して切り取りましょう。
このとき、必要な分だけ摘み取る形でも大丈夫です。時期にもよりますが、三つ葉は複数回収穫できるはずですよ!