ミントの基本情報
丈夫な植物で、初心者さんでも比較的に育てやすいミント。さわやかな香りが人気のハーブですね。
そんなミントですが、ハーブティーなどの飲食に適したものから、香料や害虫除けに役立つものまで、種類が豊富。たとえば飲食に使うのであれば、ペパーミントやスペアミントが有名ですね。
なお、ミントの中には食用でないものもあるので要注意。用途によって選ぶのがポイントです。
学名 | Mentha |
科属 | シソ科/ハッカ属 |
分類 | 多年草/ハーブ |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性強め |
開花 | 7月~9月ごろ |
ミントの育て方
まずは基本の育て方をご紹介。種まき・植え付け・肥料・植え替えなど、それぞれ順にお伝えしていきます。
ミントの種まき
種から育てる場合、種まき時期は3月~6月ごろがおすすめ。発芽温度は20℃~25℃程度とされているので、気温に注意しましょう。
育苗ポットなどに種まき用土などを入れて種まきします。好光性種子なので、薄く土を被せましょう。
本葉が5枚くらいになったらプランターや花壇に定植してくださいね。
ミントの植え付け
苗を植える時期は4月~6月ごろ、または9月~10月ごろ。水はけ・水もち共に良い土が適しています。
鉢植えで管理するのであれば、市販されているハーブ用の培養土や野菜用の培養土を使うのが簡単でしょう。
庭植えの場合は、2週間くらい前に苦土石灰を混ぜ込んでおきます。その後、腐葉土も混ぜ込んでおくといいですね。
ミントの肥料
植え付け時の元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおくと良いでしょう(元肥配合の培養土を使った場合は不要です)。
その他の追肥は、春に緩効性化成肥料を施すくらいで大丈夫だと思います。
ミントの植え替え
鉢植えなら、基本的には1年に1回植え替えましょう。生育が旺盛なので、根詰まりしないよう注意してくださいね。
新しい用土を用い、ひと回り大きな鉢へ植え替えてください。
ミントの摘心・収穫・切り戻し・剪定・花摘み
ミントを上手に育てるためにも、日ごろの管理は欠かせません。「摘心」「収穫」「切り戻し・剪定」「花摘み」といった作業が大切になってくるので、順に見ていきましょう。
摘心
春になって新芽が出てきたら、先端の芽を摘んでおくのがおすすめ。こうすることで脇芽が増えますよ。様子を見ながら適宜行いましょう。
収穫
春~秋の間は基本的にいつでも収穫可能です。草丈が20cm~30cmに育ったら、切り戻しを兼ねて収穫するといいでしょう。
だいたい草丈の半分くらい、先端から10cm〜15cm程度を摘み取って収穫するといいですね。
切り戻し・剪定
ミントは生育が旺盛であっという間にボリュームが増してしまいます。
そのため、収穫をしない場合でも放っておかず、必要に応じて半分~1/3くらいに切り戻して管理しましょう。
とくに6月くらいに行っておくと、梅雨や夏場の蒸れを防げますよ。
花摘み
花をつけると葉が固くなるので、収穫を目的とする場合は蕾がついたら切り取りましょう。こうすることで、こぼれ種から増えるのも防げます。
ミント栽培が危険な理由と対策
育てやすく人気もあるミントですが、「ミント栽培は危険!」という話も耳にします。これはいったいなぜなのか、そしてどう対策すればいいのか。
ここからは、理由と対策についてそれぞれ解説していきます。
危険な理由
まず「ミント栽培が危険」「植えてはいけない」といわれるのはなぜなのか。
そもそもミントは、丈夫なうえに成長も早い植物です。あっという間に想定外の場所まで勢力を広げてしまい、困ってしまうこともしばしば…。
地下茎・ランナーで増えるのが一番のポイントで、地上と地下の両方で増えていきます。とくに地植えでは広範囲を侵食するだけでなく、地下茎の駆除が難しくなるでしょう。
このことから、植えてはいけない危険な植物だと言われいるようですね。
対策
対策としてはまず、地植えしないこと。鉢植えやプランターで栽培すれば、地下茎が侵食する心配がありません。
とはいえグランドカバーにしたいなど、どうしても地植えしたい方もいるかもしれません。この場合は板などで根止めを施すなど、不要な部分まで広がらないよう仕切りを設置するといいでしょう。
また、ランナーや種から増える植物でもあります。これは鉢植えでも注意が必要で、ランナーの場合は切るか鉢内に戻すといいでしょう。
種の場合は飛んで別の場所で繁殖する可能性もあるので、花を摘み取ります。万が一発芽しているのを見つけたら、増える前に抜き取ってください。
ミントの花言葉と誕生花
ミントの花言葉は「美徳」「効能」など。また、7月21日などの誕生花でもあります。