イベリスの基本情報
主役でも名わき役としても楽しめるイベリス。40種類ほどが存在し、多年草のものから一年草のものまでさまざまです。
また太陽の方を向き茎が曲がることから中国名ではマガリバナ(屈曲花)、砂糖菓子が集まったような見た目から英名ではキャンディタフト(candytuft)と呼ばれています。
別名 | マガリバナ/トキワナズナ/ニオイナズナ/キャンディタフト |
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学名 | lberis |
科属 | アブラナ科マガリバナ属 |
分類 | 多年草/一年草(品種により異なる) |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性強め |
植え付け | 3~4月 |
開花 | 4月~6月 |
用途 | 鉢植え/地植え |
一年草と多年草の種類
一年草のイベリスでは、いい香りのするアマラや、花色が豊富なウンベラータがあります。また別名ニオイナズナと呼ばれより香りが強いオドラータも一年草です。
多年草のイベリスではセンペルビレンスが有名で、別名トキワナズナと呼ばれるのもこの種類。またこのセンペルビレンスからはスノーボールやスノーフレークといった品種もあります。
イベリスの育て方
イベリスの植え付け
イベリスは日当たりがよく水はけのいい土を好みます。またイベリスは酸性の土が苦手なので、地植えする場合はあらかじめ石灰を混ぜ込んでおくといいでしょう。
鉢植えの場合は市販の培養土で問題ありませんが、水はけを意識して鹿沼土などを混ぜ込むのもおすすめです。自身で配合する場合は赤玉土6:腐葉土4くらいがいいでしょう。
イベリスの植え替え
イベリスは植え替えが苦手。一年草であれば花後に枯れてしまうのでそのままでいいですが、多年草の場合は要注意です。
植え替えは必要最低限で、鉢植えの場合は鉢が手狭になったときだけ行うのがベスト。そのままにしておくと根詰まりの原因になりますから、根を傷つけないよう植え替えてくださいね。
また地植えの場合は、植え替えを行わなくていいようあらかじめ植える場所に注意しましょう。
イベリスの肥料と与え方
イベリスはやせた土地でも育つため、肥料は少なめで育てます。そのため植え付け時に緩効性肥料を混ぜ込むだけでも十分です。
多年草のイベリスの場合、それ以外に肥料を与えるなら春と秋に施すといいでしょう。
なお種から育てた一年草のイベリスの場合は、本葉が開くころに10日に1回くらいのペースで液体肥料を与えます。
イベリスを夏越しさせるポイント
イベリスは高温多湿に弱い花です。一年草のイベリスであれば夏には枯れてしまうので夏越しは不要ですが、多年草のセンペルビレンスは要注意。
夏越しが難しいともいわれているので、花が終わったら風通しを良くするため切り戻しを行い、西日の当たらない場所で管理するといいでしょう。
イベリスを冬越しさせるポイント
多年草のイベリスは耐寒性が強いため、冬越しが比較的に簡単です。多年草の場合は冬場に地上部が枯れてしまうこともありますが、問題ありません。
ただし一年草のイベリスであるアマラやウンベラータの場合は、霜よけや寒さよけが必要です。
イベリスの管理方法
花柄摘みを行うと、長く花が楽しめます。
また多年草のイベリスの場合、花が終わった後や冬前などに切り戻しがおすすめです。こうすることで風通しが良くなるだけでなく、見た目もキレイな状態を保てます。
イベリスの花が咲かない原因と対策
イベリスの花が咲かないときに考えられる原因は3つ。「肥料が多い」「過湿状態」「日当たりが悪い」です。
イベリスは肥料を与えすぎると茎が徒長したり花が咲きにくくなりますし、水を与えすぎて過湿状態になると株が弱ったり腐る原因になりかねません。
また日当たりが悪い場所で育て日照不足になってしまうと、花付が悪くなる原因となります。
万が一イベリスの花が咲かない場合は、この3つのポイントを重視して、育て方や置き場所を見直すといいでしょう。
イベリスの花言葉
イベリスの花言葉は、「心を引き付ける」「無関心」「無頓着」「初恋の思い出」「甘い誘惑」です。
それぞれ解説していくと、「心を引き付ける」という花言葉は太陽に向かって咲く性質が由来なんだとか。確かに太陽に心を奪われているようですよね。
対する「無関心」「無頓着」は、この逆。太陽以外に無関心なところが由来といわれています(諸説あります)。
そして最後の「初恋の思い出」「甘い誘惑」は、イベリスの甘い香りからつけられたといわれています。英名をキャンディタフトと呼ばれるだけあって、ぴったりの花言葉ですね。
イベリスに似た花は?
イベリスに似た花では、画像のスイートアリッサムなどが挙げられます。花の形こそ違いますが、こんもりと咲く姿がどことなく似ていますよね。