シュウメイギクの基本情報
秋を代表する花のひとつでもあるシュウメイギク。漢字では「秋明菊」と書きますが、菊ではありません。
キンポウゲ科の宿根草であり、菊に似た花を咲かせることから名づけられたんですよ。
開花期は9月~11月ごろ、ピンクや白の可憐な色味が楽しめます。
学名 | Anemone hupehensis var. japonica |
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別名 | 貴船菊/秋牡丹/Japanese anemone |
科属 | キンポウゲ科/イチリンソウ属 |
分類 | 宿根草(多年草) |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性普通 |
開花 | 9月~11月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え |
シュウメイギクの育て方
愛らしい見た目から、和風にも洋風にも楽しみ方が豊富なシュウメイギク。ここからはそんなシュウメイギクの育て方のポイントをご紹介します。
シュウメイギクの植え付け
苗の植え付け時期は、3月~4月ごろがおすすめ。秋に販売されていることも多いですが、この場合は9月~10月でも植え付け可能です。
実際にシュウメイギクを植え付けるときは、半日陰で水はけと水持ちの良い土を選びましょう。地植えで育てるなら、事前に腐葉土を混ぜて準備しておくといいですね。
鉢植えにする場合は、1株あたり6号鉢以上を目安に。赤玉土・鹿沼土・腐葉土を4:3:3くらいの割合がおすすめです。
シュウメイギクの肥料
肥料はまず、植え付け時に緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。
以降の追肥では、鉢植えなら3月~5月と10月~11月に月1回ペースで緩効性肥料を。
地植えなら春の3月ごろと花後の11月ごろに緩効性肥料を与えるといいでしょう。
シュウメイギクの植え替え
シュウメイギクを育てるなら、植え替えも必要。植え付けと同じ3月~4月ごろの春がおすすめです。
とくに鉢植えで育てている場合は根詰まりの原因にもなりかねないので、根の様子を確認しながら1年に1回くらいのペースで植え替えてくださいね。
また地植えで育てている場合、株が込み合っているようであれば株分けをして植え替えるといいでしょう。
シュウメイギクの増やし方
シュウメイギクの増やし方はいくつかありますが、一般的なのは株分けでしょう。3月~4月ごろがおすすめです。
また春になると地下茎からランナーと呼ばれる茎が伸びます。そのランナーの先に子株ができるので、これを掘り出して植え付けると手軽に増やせますよ。
シュウメイギクが枯れる原因5つ
シュウメイギクが枯れる原因はいくつかありますが、ここではよく考えられる5つをご紹介します。
枯れる原因1:時期によるもの
シュウメイギクは花が終わって冬になると、地上部分が枯れてしまいます。この場合は根元から枯れた茎を切り取り、翌春へと備えましょう。
枯れる原因2:高温や乾燥によるもの
シュウメイギクは高温や乾燥が苦手です。可能であれば株元は強い日が当たらず、上の葉には日当たりがいいのがベストとされています。
とはいえなかなかこんな都合のいい場所は見つからないので、育てるときは半日陰がおすすめでしょう。
また水やりにも要注意。とくにシュウメイギクを鉢植えで育てている場合は、水切れすると枯れる原因になりかねません。表面が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えてください。
地植えしている場合は、根が付いた後なら自然任せでも大丈夫ですが、雨不足など乾燥が厳しいようなら水やりしましょう。
枯れる原因3:根詰まり
シュウメイギクは生育旺盛なので、鉢植えだと根詰まりの心配もあります。小さな鉢で育てている場合や植え替えを忘れてしまった場合は、注意しましょう。
1株当たり6号鉢以上を目安に植え付けること、根の様子を見ながら1年に1回くらいのペースで植え替えること、これらを守って管理してみてくださいね。
枯れる原因4:白絹病によるもの
乾燥が苦手なシュウメイギクですが、かといって水はけが悪いと白絹病(しらきぬびょう)という病気にもなりかねません。この白絹病はカビが原因の病気で、枯れる原因でもあるんですよ。
そのため、植え付けるときは用土にも注意しましょう。
枯れる原因5:高温期の肥料
高温期に肥料を多く与えてしまうと根を傷めてしまいます。根が傷むとシュウメイギクが弱ったり枯れてしまう原因にもなりかねないので、肥料を与える時期や量に注意しましょう。
シュウメイギクが咲かない原因2つ
シュウメイギクを育てていると、花が咲かないといったトラブルもあるでしょう。そこでここからは、花が咲かない時に考えられる原因を2つご紹介します。
花が咲かない原因1:肥料切れ
シュウメイギクは肥料切れすると花付きが悪くなってしまいます。とくに鉢植えで育てている場合は肥料切れにならないよう、時期や量を守って肥料を与えてくださいね。
花が咲かない原因2:日当たりが悪い
上の項目でシュウメイギクは半日陰の管理がおすすめと書きましたが、日当たりが悪くなると花付きも悪くなってしまいます。
つまり、心配だからと日当たりの悪すぎる場所に植えてしまうと、今度は花が咲かなくなってしまう可能性があるんですよね。
ちょっと難しいですが、花のためにも適切な場所を探してみてください。
シュウメイギクが増えすぎて困る?対処方法
シュウメイギクを上手に育てていると、どんどん増えていきます。キレイな花がたくさん増えるのはうれしいですが、なかには増えすぎて困ってしまうって人もいますよね。
そんなときには、ランナーを切りましょう。シュウメイギクは地下茎からランナーという茎を伸ばし、その先に子株を付けます。
そのためランナーを切ることで、増えすぎを防げるでしょう。
シュウメイギクの花言葉と誕生花
シュウメイギクの花言葉は「忍耐」「淡い思い」「薄れゆく愛」などがあります。
また9月14日・9月30日・10月8日・10月15日などの誕生花でもあります。