室内花の女王!セントポーリアってどんな花?
たくさんの人を虜にするセントポーリア。愛好家も多く、日本でもかつてブームになった植物です。
小ぶりで愛らしい花姿が印象的で、蛍光灯の下でも育てられるのがポイント。また開花期が長いのも特徴で、室内をパッと華やげてくれるでしょう。
別名 | アフリカスミレ |
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学名 | Saintpaulia |
科属 | イワタバコ科/アフリカスミレ属 |
分類 | 多年草 |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性弱め/耐暑性弱め |
植え付け | 3~6月/9月~10月ごろ |
開花 | 9月~6月ごろ |
用途 | 鉢植え |
セントポーリアの種類や品種
セントポーリアでは、24種類ほどの原種のほか、たくさんの園芸品種が存在しています。ここではその一部をご紹介します。
セントポーリア・イオナンタ
最初に発見されたセントポーリアの原種で、タンザニアに自生しています。比較的に大型なタイプのセントポーリアですね。
このセントポーリア・イオナンタからたくさんの園芸品種が作られていて、交配親としても有名です。
セントポーリア・コンフューサ
セントポーリア・イオナンタに次いで発見されたセントポーリアです。青紫色が美しく、こちらもまた園芸品種の交配親となっています。
営利栽培向け品種
アメリカ発のオプティマラ種やドイツ発のラプソディ種、オランダ発のイノーバ種などなど。
ほかにもラプソディから改良されたメロディー種やバレー種などがあります。
セントポーリアの育て方
そんなセントポーリアですが、育てるのには少しコツが必要です。ここからはそれぞれご紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
植え付け(鉢植え)
セントポーリアは室内で管理することが多いため、基本的には鉢に植え付けます。適期は6月ごろで、水はけ・水もちがよく、有機質を多く含んだ土がおすすめです。
セントポーリア専用の培養土も売られているので、こちらを使うと簡単でしょう。自身で配合する場合は、バーミキュライト5:パーライト5くらいで作るといいですね。
また珪酸塩白土(けいさんえんはくど)を鉢底に敷いておくと根腐れを予防に役立つので、ぜひ試してみてください。
植え替え
セントポーリアは小さめの鉢で育てるため、そのままにしておくと根が回って生育が悪くなってしまいます。そのため1年に1回~2回の植え替えが必要です。
適期は6月ごろですが、4月~5月ごろや9月~10月ごろでもいいでしょう。
手順としては、まず鉢からセントポーリアの株を取り出し、やさしく古い土を取り除きます。そして根腐れなど黒くなって傷んでいる部分があれば切り取り、新しい用土に植え付けてくださいね。
肥料
セントポーリアへの肥料は、液体肥料を月に1~2回程度与えます。一般的な花用の肥料であれば、記載されている中で一番薄い倍率に薄めて使用してください。
このとき、室温が30度以上や10度以下になるような真夏や真冬は必要ありません。
なお以下のようなセントポーリア専用の肥料も売られているので、こちらを利用するのもおすすめですよ。
水やり
セントポーリアの水やりは季節によって変わります。春と秋は表面が乾いたタイミングで、鉢底から水が流れ出す程度にたっぷりと与えましょう。
このとき葉や花に水がかからないように注意するほか、与える水は冷たい水ではなく、室温と同じくらいの温度にしてくださいね。
また真夏や真冬に室温が30度以上や10度以下になる場合は、水やりの間隔をあけて乾かし気味に管理します。冬場でも温度や湿度管理をし旺盛に生育している場合のみ、春・秋と同様に水やりをしましょう。
置き場所
セントポーリアは明るい室内に置くのがベスト。直射日光を避け、レースのカーテン越しくらいがおすすめです。
また暗い場所であれば蛍光灯でも育てられます。専用照明なども売られているので、こちらを使うのもいいですね。
セントポーリアのお手入れ方法
花が終わったら花柄摘みをしよう!
セントポーリアの花が終わったら、花柄を摘み取ります。また枯れた葉や落ちた花弁なども取り除くといいでしょう。
病気の原因などになりかねないので、こまめにお手入れしてくださいね。
脇芽は取り除こう!
セントポーリアに脇芽が出てきたら、早めに取り除くようにしましょう。春ごろまでそのまま育てて、脇芽を挿し芽に使うことも可能です。
わさび茎ってどんなもの?
セントポーリアを育て続けていると、下の方の葉が落ちてまるでわさびのような茎が見えることがあります。これがわさび茎です。
このわさび茎からも新しい芽が出るのですが、栄養が分散されてしまいかねません。増やす目的のない場合は、早め早めに切り取るといいでしょう。
葉挿しや挿し芽で簡単!セントポーリアの増やし方
葉挿し
セントポーリアを葉挿しするための適期は、3月〜5月や8月〜9月ごろです。
元気のいい葉を選んで、葉柄を2cmほどつけた状態で切り取ります。その後、バーミキュライトなどに葉の付け根までしっかり埋まるよう挿してください。
上手くいけば発根し、芽が出てくるので、葉が2~3枚になったタイミングで鉢へと植え替えましょう。
挿し芽
覆輪園芸品種のセントポーリアの場合、葉挿しでは模様が消えてしまいかねません。そのためこの挿し芽がおすすめです。葉挿しと同じく適期は3月〜5月と8月〜9月ごろです。
セントポーリアの夏越し・冬越し
夏越し
セントポーリアは暑さに弱い植物です。そのため夏は北側にある部屋など、なるべく涼しく風通しの良い明るい日陰で管理します。
室内でエアコンを使っている場合は、エアコンの風が直接当たらないように注意してくださいね。
また夏の窓辺は高温になってしまうことも多いため、暑すぎる場合は窓から少し離した場所に置くのがおすすめです。
このほか、セントポーリアの夏越しでは屋外で管理するケースもあります。もし屋外で夏越しさせたい場合は、風通しがよく涼しくて、直射日光や雨の当たらない日陰を選ぶといいでしょう。
冬越し
セントポーリアは寒さにも弱い植物です。10度以下にならないように注意してくださいね。
室内でエアコンを使っている場合は、エアコンの風が直接当たらないように気をつけましょう。
またセントポーリアを窓辺に置いている場合は、夜間や明け方の冷え込みに要注意。冬は日が沈むと窓辺から冷えてくるので、夜間は部屋の中央などに移動するのが無難です。
セントポーリアが枯れる原因
セントポーリアが枯れてしまう原因でよく考えられるのが、水のやりすぎなどによる根腐れです。
セントポーリアは季節や気温によって水やりのタイミングが異なるので、しっかり守って与えすぎないようにしてください。
ついつい水を多く与えすぎてしまうと、病気になったり枯れる原因となりかねないので注意しましょう。
そして枯れる原因としてもうひとつ考えられるのが、気温によるものです。とくに冬では10度以上を保つ必要があり、5度程度になってしまうと枯れてしまう可能性があります。
セントポーリアの花が咲かない原因
セントポーリアの花が咲かない原因はいくつか考えられますが、大きく分けて「温度」「肥料が多い」「日照不足」の3つが考えられます。
セントポーリアの生育温度は18度〜23度くらいといわれており、冬に温度が低いと花が咲きません。また肥料が多すぎたり日照不足になった場合も花付きが悪くなります。
セントポーリアの花が咲かないときは、これらの項目を確認してみてくださいね。
セントポーリアは通販で買える?
セントポーリアを育てたいのに近所のお店では希望のものが見つからない!なんてこともありますよね。
でも安心してください。セントポーリアは通販で購入することも可能ですよ!ご紹介しているのはAmazonですが、ほかにもいろんなお店が通販を行っているので、ぜひ調べてみてくださいね。
セントポーリアの花言葉と誕生花
セントポーリアの花言葉は「小さな愛」です。また2月16日・11月24日・12月22日の誕生花でもあります。