マツバギク(松葉菊)ってどんな植物?
菊に似た花と松の葉に似た葉からこの名前になったといわれる「マツバギク(松葉菊)」。暑さや乾燥に強いので、グランドカバーなどにもおすすめの植物です。
別名 | 仙人掌菊(サボテンギク) |
---|---|
学名 | Lampranthus spectabilis |
科属 | ハナミズナ科(ツルナ科)/ランプランサス属(マツバギク属)・デロスペルマ属 |
分類 | 多年草 |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性普通~強め(種類により異なる)/耐暑性強め |
開花 | ランプランサス属4月~5月/デロスペルマ属6月~10月 |
用途 | 鉢植え/地植え/グランドカバー/ロックガーデン |
マツバギク(松葉菊)の種類
そんなマツバギクですが、大きく分けて2つの代表的な種類があります。
ランプランツス属
一般的にマツバギクと言われるのがこの種類です。耐寒性はあまり強くないので、冬場の管理には注意が必要です。
デロスペルマ属
デロスペルマ・クーペリが耐寒性が高いことで有名。耐寒温度は-15度とも言われています。「耐寒マツバギク」「花嵐山」「麗晃(レイコウ)」とも呼ばれています。
マツバギク(松葉菊)の育て方
マツバギクは育てやすい植物として人気ですが、失敗しないためにはいくつかポイントがあります。ここからは順にご紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
植え付け
マツバギクの苗を植え付ける適期は3月〜5月と9月〜11月。水はけのいい土を好みます。
鉢植えの場合、草花用の培養土を使うなら川砂やパーライトを混ぜ込むのがおすすめ。サボテン用の培養土なども向いています。
自身で配合するなら赤玉土:腐葉土:川砂(もしくはパーライト)を6:2:2くらいで混ぜるといいですね。
庭に地植えする場合は、事前に石灰を混ぜ込んで土作りをしておきます。また水はけが心配であれば事前に腐葉土や川砂を混ぜ込んでおくと安心ですよ。
植え替え
マツバギクを鉢で育てる場合、植え替えも必要です。適期は春や秋頃で、数年に1回のペースで植え替えるといいでしょう。
肥料
マツバギクはあまり肥料を必要としない植物です。
元肥として緩効性化成肥料を施すほか、鉢植えなら春と秋に1回ずつ緩効性肥料を与えるか液体肥料を春と秋に月1回くらいのペースで与えるといいでしょう。
※肥料が配合されている培養土を使う場合、元肥は不要です。
マツバギク(松葉菊)の増やし方
マツバギクは挿し木(さし芽)で簡単に増やせます。
適期は4月〜6月と9月〜10月ごろ。茎を5cmほどに切り取り、下葉を取り除いて挿し穂を作ります。
あとは赤玉土や挿し木用土などに挿しておくだけでOKです。
マツバギク(松葉菊)の花が咲かない原因は?
マツバギクの花が咲かない原因として考えられるのが、「日照不足」「多湿」「多肥」です。
マツバギクを育てるうえで日の光は書かせません。日照不足の状態だと花が咲かないので、植える場所や鉢の置き場所に注意しましょう。
また多湿状態では株が弱ってしまいますし、肥料を与え過ぎて多肥になると徒長して花付きが悪くなります。
マツバギク(松葉菊)が枯れる原因は?
マツバギクが枯れる原因としてまず考えられるのが「多湿」です。マツバギクは水はけのいい環境を好むため、多湿状態だと花付きが悪くなったり弱って枯れる原因となります。
またマツバギクを何年も育てていると、下葉が枯れてきたり木質化してしまうことがあります。この場合は挿し木(挿し芽)をして更新していくといいでしょう。
マツバギクに似た花!マツバボタンの違いは?
マツバギクと似た花に、スベリヒユ科スベリヒユ属のマツバボタンがあります。名前も似ているので間違えてしまいそうですよね。
見分け方は簡単で、菊のような花をしているのがマツバギク、丸みを帯びた花をしているのがマツバボタンです(画像はマツバボタン)。
またマツバギクが多年草なのに対して、マツバボタンは一年草。厳密にはマツバボタンも多年草であるものの、寒さに弱く一年草として扱われているんですよ。
ほかにもマツバボタンと同じスベリヒユ科スベリヒユ属のポーチュラカがありますが、こちはら葉が丸っぽいのが特徴です。
マツバボタンとポーチュラカについては以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
マツバギク(松葉菊)の花言葉と誕生花
マツバギクの花言葉には「心広い愛情」「怠惰」「忍耐」「勲功」などがあります。
また7月1日・7月3日・11月5日の誕生花でもあります。