ハゴロモジャスミンの花が咲かない・枯れる原因は?基本の育て方

ハゴロモジャスミンの基本情報

可憐で清楚な雰囲気がただようハゴロモジャスミン。モクセイ科・ソケイ属のつる性低木で、行灯仕立てにしたりフェンスに絡ませたり、さまざまな楽しみ方ができます。

また愛らしい白い花は見ても美しいですが、甘く強い香りを楽しめるのも特徴なんですよ。

毒性を心配されることも少なくありませんが、ハゴロモジャスミンに毒性はありません。安心して育ててみてくださいね!

ちなみに「カロライナジャスミン」という植物があり、こちらはマチン科(ゲルセミウム科)・ゲルセミウム属で別物です。毒性があるので注意してください。

学名Jasminum polyanthum
科属モクセイ科・ソケイ属
分類低木(つる性)
耐寒性・耐暑性耐寒性やや弱め~普通/耐暑性強め
開花4月~5月ごろ
用途鉢植え/地植え

ハゴロモジャスミンの育て方

まずは基本の育て方をチェック!「管理場所」「植え付け」「肥料」「植え替え」など、それぞれ順にご紹介していきます。

ハゴロモジャスミンの管理場所

基本的に日当たりの良い屋外に。冬場は0℃以上で冬越しできるので、地域によって屋外での冬越しできるでしょう。

地植えなら寒風や霜を避けられる場所を選ぶのがおすすめ。

鉢植えの場合は、屋外なら日当たりが良く霜を避けられる場所に。0℃を下回るような地域では、室内に移動させて管理しましょう。

なお夏場の強い日差しで葉焼けすることもあるので、鉢植えなら半日陰などに移動すると安心です。

ハゴロモジャスミンの植え付け

植える時期は3月下旬〜4月ごろ、または9月下旬~10月がおすすめ。水はけと水もちが共にいい土を選びましょう。

鉢植えの場合、市販の草花用培養土が使えます。自身で作るなら赤玉土6:腐葉土4くらいがいいでしょう。

地植えの場合、腐葉土や堆肥を事前に混ぜ込んでから植え付けてくださいね。

なおハゴロモジャスミンは地植えでも育ちますが、寒さにはあまり強くないため、寒い地域では鉢植えでの管理が向いています。

ハゴロモジャスミンの肥料

ハゴロモジャスミンを育てるなら肥料が必要不可欠。

まず植え付け時の元肥として、鉢植えなら緩効性肥料を混ぜ込んでおきましょう(元肥配合の培養土を使用した場合は不要です)。

地植えの場合、上の項目でもご紹介したとおり腐葉土や堆肥を混ぜ込んで植え付ければ、これが元肥になります。

以降の追肥では、鉢植え・地植えともに2月~3月ごろ(寒肥)/5月〜6月ごろ(お礼肥)に。緩効性化成肥料や油かす(固形)を与えるといいでしょう。

ハゴロモジャスミンの植え替え

鉢植えで育てている場合、定期的な植え替えが必要です。

時期は花が終わった5月~6月ごろ。だいたい1年~2年に1回が目安なので、様子を見ながら行ってくださいね。

ハゴロモジャスミンの花が咲かない原因

せっかく育ててるのに花が咲かない!そんなトラブルもあるかもしれません。

ハゴロモジャスミンの花が咲かないときによく考えられる原因は4つ。「日当たり」「寒さ不足」「寒さや霜」「剪定時期」です。

順に詳しくお伝えしていきますね。

原因1:日当たり

日当たりが悪い場所で管理し日照不足になると、花付きが悪くなります。植え付け場所や鉢の置き場所を確認してみてくださいね。

だいたい~半日陰くらいまでであれば問題ありませんが、暗い日陰などはNG。夏場の強い直射日光を除き、基本的には日当たりの良い場所がおすすめです。

原因2:寒さ不足

花芽をつけるためには、ある程度寒さにあてなければいけません。3℃前後の気温に30日ほどあたらないと花芽をつけないので、注意しましょう。

暖かすぎると花が咲かない原因になりかねないので、気温をチェックしながら管理してくださいね。またこのとき、霜には当てないように注意しましょう。

原因3:寒さや霜

上に書いていることと真逆ですが、寒さや霜に当たると花芽が傷むことがあります。そうすると花が咲かない可能性があるため注意しましょう。

0℃以上で冬越しできますが、これを下回るような地域では屋内で管理してください。

また気温が0℃以上あっても霜はおりますので、屋外に置いている場合は霜の当たらない明るい場所へ移動してくださいね。

原因4:剪定時期

ハゴロモジャスミンの花芽は秋〜冬にかけてできます。そのため剪定は花が終わった後早めのタイミングで行いましょう。

秋になってから剪定すると花芽ごと落とすことになり、花が咲かない原因になります。美しい花を楽しむため、剪定時期には注意してくださいね。

ハゴロモジャスミンが枯れる原因

枯れる原因はいくつかありますが、よく考えられるのが「水切れ」と「寒さ」の2つです。

まず1つ目の水切れが原因の場合。

ハゴロモジャスミンは乾燥に強くないため、水切れは大敵です。適切に水やりをしましょう。

地植えであれば基本的には不要ですが、乾燥が続くときは水やりを。鉢植えの場合は様子を見ながら定期的に水やりしてください。とくに夏場は乾燥しやすいので注意が必要です。

2つ目の寒さが原因の場合。

ハゴロモジャスミンは0℃以上で冬越しできるため、それを下回るような地域で屋外に置いておいた場合は枯れてしまいかねません。室内に移動しましょう。

ハゴロモジャスミンの仕立て方

ハゴロモジャスミンはつる性の植物のため、つるを誘引しないと絡まって大変なことに!

フェンスなどに誘引する方法もありますが、今回は「行灯仕立て」をご紹介します。

行灯仕立てとは支柱を立てて誘引し、行灯のように仕立てていくこと。よく朝顔などで見かけるので、やったことがある人も多いんじゃないでしょうか。

ホームセンターなどでリング支柱というものが良く売られているので、これを使うと手軽ですよ。サイズもさまざまなため、鉢や株の大きさに合わせて選んでみてくださいね。

ハゴロモジャスミンの花言葉

花言葉は、「誘惑」「愛らしさ」「清純」などです。

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