ケイトウの基本情報
ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)のケイトウ。1年草で、草丈は小さなものから大きなものまでさまざま。また形も種類によって異なるのが特徴なんですよ。
赤や黄色、オレンジなど明るく派手なカラーラインナップと存在感のある見た目から、夏の花壇を彩るにはもってこいの植物といえるでしょう。
別名 | 鶏冠花(ケイカンカ)/Cockscomb(コックスコーム) |
---|---|
科属 | ヒユ科/ケイトウ属(セロシア属) |
分類 | 一年草 |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性弱め/耐暑性強め |
開花 | 7月~11月 |
用途 | 鉢植え/地植え |
ケイトウの種類
ウモウケイトウ
その名の通り、花穂が羽毛のようにフワフワ柔らかいのが特徴のケイトウです。
品種により高性種から矮性種などがあり、植えて楽しむのはもちろん、切り花などにも活用できるでしょう。
キモノケイトウ
こちらはウモウケイトウの矮性品種。草丈は20cm程度とコンパクトなのが特徴です。
トサカケイトウ
その名の通り、トサカのような姿をしているトサカケイトウ。品種により高性種から矮性種などがあります。
花色はピンクや赤、黄色などさまざま。落ち着いた色味のものもあるため、好みに合わせて選びやすいでしょう。
クルメケイトウ
こちらはトサカケイトウの品種のひとつ。草丈は80cm〜100cmと高く、切花で見かける機会が多いと思います。
ケイトウの育て方
夏に欠かせないケイトウですが、ここからは基本の育て方をご紹介。植え付け方法や摘心方法などそれぞれ詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
ケイトウの種まき
ケイトウは苗から育てるのがおすすめですが、種からでも育てられます。
ケイトウを種から育てる場合は、発芽適温は20~30度。そのため暖かくなる4月ごろから夏ごろまでに種をまくといいでしょう。
種をまく時期が遅くなればなるほど、背丈が低く育ちます。
ケイトウの植え付け
ケイトウは日当たりと水はけのいいところを好みます。庭植えなら堆肥や腐葉土を事前に混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えする場合は市販の培養土でも問題ありませんが、自身で配合するなら赤玉土と腐葉土を6:4もしくは7:3くらいがおすすめ。
このとき、必要に応じて元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおくといいですね(肥料分が配合された培養土を使うなら不要です)。
なおケイトウは直根性のため、根を傷めないように植え付けてください。
ケイトウの肥料
ケイトウを育てる場合、肥料は控えめがポイント。地植えしている場合、植え付け以降の追肥は基本的に不要です。
鉢植えしている場合は、本葉が3枚くらいに育ったころから蕾がつくころまで、10日に1回くらいのペースで月に3回ほど液体肥料を与えるといいでしょう。
ケイトウの摘心
必須ではないものの、意外と重要なのが摘心です。
品種により異なるものの、枝分かれの多い品種や脇芽が少ないと感じる株は、20~30cm伸びたころに先を少し切ってあげるいいでしょう。
こうすることで脇目がたくさん出て、花数も増えますよ。
また摘心を行うことで、ケイトウを好みの草丈で管理しやすくなるでしょう。
ケイトウはこぼれ種でも育つ?
ケイトウはこぼれ種でも育つ可能性があります。翌年にケイトウが咲くかもと楽しみになりますね。
また種を取ることも可能で、花後に茶色く乾燥したら切り取り、トントンと優しく叩くだけ。黒い種が落ちてくるので採取しましょう。
あとは封筒などに入れ、暗い場所で保管してください。
ケイトウに似た花は?
ケイトウに似た花では、ユキノシタ科チダケサシ属の「アスチルベ」やバラ科ヤマブキショウマ属の「アルンクス」が挙げられます。
まずアスチルベですが、品種によっては草丈90cmになるものも。少し大きいものになってしまうので、小型の植物がいい場合はあまり向かないかもしれません。
アルンクスも小さいものだと30cmほどですが、大きいものになると150cmほどとかなり大型のため、植え付け場所にあわせて選ぶことが重要です。
またアルンクスはカラーラインナップが少ないので、ケイトウのようにカラフルな色がいい場合は少し寂しく感じるでしょう。
ケイトウの花言葉と誕生花
ケイトウの花言葉は「おしゃれ」「個性」「色あせぬ恋」などさまざま。
なかでも「色あせぬ恋」という花言葉は、ケイトウがドライフラワーにしても色あせないことが由来とされてるんだとか。
また8月24日・8月29日・9月5日の誕生花ともなっています