プリムラジュリアンの基本情報
たくさんの品種があるプリムラ。なかでもこのプリムラジュリアンは、お店で見かける機会も多いですよね。
花色も豊富なので、彩りの少ない冬場ではあたりがパッと華やぎます。
また育て方も比較的簡単で、鉢植えから地植え、寄せ植えなどさまざまな方法で楽しめるのも魅力のひとつ。自分好みの色で、冬のガーデニングを楽しめるお花です。
科属 | サクラソウ科サクラソウ属 |
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分類 | 多年草/一年草(暑さに弱く日本では一年草扱い) |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性はやや強め/耐暑性は弱め |
植え付け | 9月~10月ごろ |
開花 | 11月~4月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え |
プリムラジュリアンの育て方
定番人気のプリムラジュリアンですが、気を付けるポイントもあります。まずは育て方をご紹介していくので、さっそく見ていきましょう!
プリムラジュリアンの植え付け
植え付けの適期は9月〜10月ごろ。水はけと保水性に優れた土を好みます。
鉢植えの場合、土を自分で作るなら赤玉土6:腐葉土4程度で混ぜるといいでしょう。水はけのいい土であれば市販の培養土でも問題ありません。
地植えする場合は、事前に2~3割程度の腐葉土を混ぜ込んでおくのがおすすめです。
またこの地植えの場合は、植え付け場所も要注意。プリムラジュリアンは霜に弱く、地植えだと軒下への移動もできません。
そのためなるべく霜の当たらない場所を選んで植え付けるか、霜よけを施すのが大切です。
プリムラジュリアンの肥料と与え方
プリムラジュリアンが次々花を咲かせるためには肥料が欠かせません。そのため植え付け時には緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
またその後の開花期には液体肥料を10日に1回くらいのペースで与えるといいでしょう。
プリムラジュリアンの鉢植えを置く場所
プリムラジュリアンは日当たりのよい場所を好みます。
ただし置き場所は冬と夏で異なるので要注意。プリムラジュリアンは霜や強い寒風に弱いものの、比較的寒さに強く、冬は軒下であれば屋外で管理できるといわれています。
しかし寒さの厳しい地域やその年によって寒さが強い場合は、日当たりのいい窓際などの室内で管理するのがおすすめです。
反対に夏場は、風通しのいい半日陰がおすすめ。プリムラジュリアンは耐暑性が弱く夏越しが難しいといわれる花なので、夏場の高温には注意してくださいね。
プリムラジュリアンの管理方法
水やりはなるべく根元から。プリムラジュリアンはその形状から葉や花に水が溜まりやすく、冬場ではとくに凍ってしまいがちです。そのため水やりをするときは葉や花にかからないようにするのが大切です。
また花が終わったらこまめに花柄を摘むと、長く楽しめるでしょう。
プリムラジュリアンの寄せ植えを作るポイント
寄せ植えとしても楽しめるプリムラジュリアンですが、株はさほど大きくなりません。成長しても株が広がるタイプではないので、スペースを開けて植えると土が見えた状態のままになってしまいます。
そのため寄せ植えをするときは、あまりスペースが開かないように植え付けるのがキレイに見せるポイントです。
プリムラジュリアンがしおれる原因は?
プリムラジュリアンを育てていると、しおれてしまうなんてトラブルもあるかもしれません。いくつか原因が考えられますが、ここでは「水切れ」「寒さ」「寒風」「暑さ」の4つをご紹介していきます。
プリムラジュリアンがしおれる原因:水切れ
プリムラジュリアンがしおれる原因としてよく考えられるのが水切れです。
過湿状態は根腐れの原因になってしまうものの、適度な水やりは必須。とくに開花期間中は水切れを起こしやすいので、土の様子を確認しながら水やりしてくださいね。
プリムラジュリアンがしおれる原因:寒さ
もうひとつが寒さです。プリムラジュリアンは寒さに強めとされていますが、霜には弱いので要注意。
また買ったばかりの苗は寒さに弱めなのでこちらも注意です。こういった苗は温室で育てられている可能性が高いので、いきなり寒い屋外に置くとしおれたり枯れてしまいかねないんですよ。
プリムラジュリアンがしおれる原因:寒風
ちょっと上の項目と似ていますが、寒風にも要注意。
これは筆者である私の実体験ですが、強い寒風に当ててしおれさせていまったことがあります。それまで寒さにも耐えていたのですが、寒風で一発アウトでした…。
冬場の風はとても乾燥していますし、屋外であれば寒風の当たらない場所を選ぶといいでしょう。
プリムラジュリアンがしおれる原因:暑さ
プリムラジュリアンは本来多年草であるものの、耐暑性が弱く一年草として扱われることが多いです。そのため、夏ごろにしおれたり枯れてしまうのは暑さが原因かもしれません。
また冬場であっても、室内管理の場合は要注意。暖房の効きすぎた部屋や暖房の風が直接当たる場所などは避けましょう。
黄色い花だけいい香りがする理由とは?
実はプリムラジュリアンは、黄色い花だけいい香りがします。これは正確には解明されてないものの、交配したときに元となる品種の性質を引き継いでいるからなんだとか。
そもそもプリムラジュリアンは、プリムラポリアンサと原種のプリムラジュリエを交配してつくられた花。そしてこのプリムラポリアンサも交配してつくられており、そのひとつであるプリムラベリスの香りを引き継いでいるのではないかといわれてるんですよ。
ちなみに筆者である私も香りのするプリムラジュリアンを育てていますが、お店で香りをかいだ時に黄色い花でも香りのするものとしないものがありました。不思議ですね。
もし「香りのするプリムラジュリアンがどうしても欲しい」という場合は、黄色い花を。そしてよく香りをかいで確認してから買うと確実だと思います。
プリムラジュリアンの花言葉
プリムラジュリアンの花言葉は、「青春の喜びと悲しみ」です。なんとなく儚い印象のある花言葉ですよね。
これは寒い時期から咲きだし、夏を目前にして終わってしまう姿が由来だといわれています。青春のような美しさと儚さを持ち合わせた花言葉といえるでしょう。