アンゲロニアの基本情報
暑さに強くとても丈夫で、初心者でも育てやすい植物「アンゲロニア」。夏のガーデニングで大活躍の植物です。
反面寒さには弱く、多年草であるものの冬越しは難しめ。日本においては一年草扱いされることが多いですね。
草丈はコンパクトなわい性のものから、比較的大きく育つ高性のものまでさまざま。花色もピンクや紫、白など豊富なので、自分好みのお花を探してみてくださいね。
学名 | Angelonia |
科属 | ゴマノハグサ科(オオバコ科)/アンゲロニア属 |
分類 | 多年草(日本では一年草扱いが多い) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性弱め/耐暑性強め |
開花 | 6月~10月 |
用途 | 鉢植え/地植え/寄せ植え/切り花など |
アンゲロニアの育て方
夏の暑さにも強めで、扱いやすいアンゲロニア。ここからは基本の育て方についてご紹介していきます。
種まき・植え付け・肥料・植え替え・切り戻しまでそれぞれ順にお伝えしていくので、さっそく見ていきましょう。
種まき
アンゲロニアを種から育てるなら、まき時期は4月~6月ごろ。発芽温度が20度~25度程度なので、気温に注意しながら種まきしましょう。
ポットなどを使って2~3粒ほど種をまいたら、薄く土を被せます。あとは乾燥に注意しながら管理してください。このとき、霧吹きを用いるのもいいですね。
発芽後少ししたら間引き、苗をある程度まで育ててから花壇や鉢に定植しましょう。
植え付け
アンゲロニアの苗を植え付けるなら、時期は5月~7月ごろ。水はけと水持ちの良い土、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。
鉢植えにする場合は、市販の草花用培養土が使えます。
庭に地植えする場合は、あらかじめ腐葉土などを混ぜ込んでおくといいでしょう。
肥料
花をたくさん咲かせるだけに肥料は不可欠です。
具体的にはまず、植え付け時の元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込みます(元肥配合の培養土を使用した場合は不要です)。
以降の追肥は6月~10月にかけて。鉢植え・地植え共に定期的に緩効性化成肥料を置き肥します。
また鉢植えの場合はこれと併用して、10日~2週間に1回くらいのペースで液体肥料も与えるといいでしょう。
植え替え
多年草であるものの寒さに弱いアンゲロニア。日本では冬越しが難しく、一年草として扱われることが多い植物です。
そのため植え替えは不要なケースが多いのですが、上手く冬越しができた場合は行いましょう。
植え替え時期は5月〜7月ごろです。
切り戻し
切り戻しを行うなら、時期は7月~8月ごろ。だいたい、ある程度花が咲き終わったタイミングですね。
半分くらいになるように切り戻ししましょう。このとき、わき芽の少し上から切ってくださいね。
アンゲロニアの冬越し方法
基本的に寒さが苦手なアンゲロニアですが、冬越しできないわけではありません。ちょっと難易度は上がりますが、興味のある方はチャレンジしてみるのもおすすめです。
種類によって異なるものの、アンゲロニアの耐寒温度は5℃~10℃程度といわれています。だいたい10℃くらいは確保した方が良いでしょう。
そのため、冬越しさせるときは基本的に室内管理。暖かい地域であれば屋外で冬越しできるものの、そうでなければ室内に移動します。
地植えで育てている場合は、掘り起こして鉢植えにし、室内へ移動させてください。
なお、暖かい地域で屋外のまま冬越しさせる場合でも、霜は避けてあげましょう。
アンゲロニアの種類・品種
さまざまな品種がありますが、今回は人気の3種をピックアップ。それぞれご紹介しますね。
アンゲロニアセレニータ
草丈30cm前後くらいのコンパクトな品種。花壇などの地植えはもちろん、鉢植えにもいいですね。
また分枝性がいいのもポイントで、きれいな草姿に仕上がりやすいでしょう。
アンゲロニアセレナ
こちらもまた草丈30cm前後くらいになる品種ですね。花壇の前景にも使いやすいでしょう。
セレニータ同様に分岐性に優れています。
アンゲロニアエンジェルフェイス
草丈40cm〜60cmほどと大きめな品種。また花のサイズも2cm〜2.5cm程度と大きめで、ボリュームのある見た目が楽しめそうですね。
花言葉
アンゲロニアには、過去の恋人・片思いの恋・無遠慮・拒否などの花言葉があります。