マツバボタンの基本情報
初夏からたくさんの花を咲かせるマツバボタン。その名の通り松のようにツンとした葉が特徴的な植物です。
花色は赤やピンク、白や黄色など豊富。一重咲き・八重咲きといった咲き方のバリエーションもあるので、選ぶだけでもワクワクしますね!
鉢植え・地植えはもちろんのこと、グランドカバーなどにも利用できます。
なお本来は多年草であるものの、耐寒性が弱いので、一年草として扱われています。
学名 | Portulaca grandiflora |
科属 | スベリヒユ科/スベリヒユ属(ポーチュラカ属) |
分類 | 多年草(耐寒性が弱く一年草扱い) |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性弱め/耐暑性強め |
開花 | 6月~9月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え |
マツバボタンの種類・品種
そんなマツバボタンですが、さまざまな種類があります。なかでもおすすめの「ジュエル」「ソーラキッズ」について紹介していきますよ。
ジュエル
ジュエルは一重咲きのマツバボタン。花色の種類は少ないものの、大輪なのが特徴で、6cm程度の大きな花を咲かせます。
またほかと比べると耐寒性があるほうなので、暖かい地方であれば冬越しできることも。とはいえ耐寒性が強いわけではないので、注意です。
ソーラーキッズ
比較的コンパクトにまとまるソーラーキッズ。とはいえ花はボリュームがあり、5cm程度の大輪で八重咲きです。花色も赤やピンク、白、オレンジなどカラフルなんですよ。
マツバボタンの育て方
育てやすく種類も豊富なマツバボタンですが、ここからは育て方をご紹介していきます。
種まきや植え付け方法、肥料など、それぞれ紹介していくので、さっそく見ていきましょう。
マツバボタンの種まき
マツバボタンの種をまくなら、4月~6月ごろがおすすめ。発芽温度は20度~25度程度なので、気温や時期に注意してくださいね。
実際に種まきする際は、ポットなどに種まき用土を入れて種まきします。花壇に直まきしてもいいでしょう。種は好光性種子なので、覆土は不要です。
またマツバボタンの種は細かいので、水やりにも要注意。バシャバシャと上から水やりすると種が流れてしまうので、底面給水させるといいですね。
マツバボタンの植え付け
マツバボタンの苗を植え付けるなら、だいたい5月~8月ごろ。種から育てた場合は、本葉が6枚~8枚くらいになったら定植のタイミングです。
鉢植えの場合、水はけが良ければ市販の培養土が使えます。このとき、水はけをよくするために鹿沼土などを混ぜ込むとより良いでしょう。
自身で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を6:4または7:3くらいがいいと思います。
花壇などに地植えする場合は、事前に腐葉土などを混ぜ込んで水はけをよくしておくのがおすすめですよ。
マツバボタンの肥料
マツバボタンは肥料をあまり必要としない植物です。鉢植えの場合なら、5月~9月の間にかけて月1回くらいのペースで緩効性肥料を置き肥するといいでしょう。
地植えで育てている場合は、基本的に肥料は与えなくても大丈夫ですよ。
マツバボタンが伸びすぎる原因は?
マツバボタンが伸びすぎてしまう原因として考えられるのが、「肥料の与えすぎ」と「水の与えすぎ」です。それぞれ順に紹介していきますね。
まず肥料の与えすぎが原因のケースですが、そもそもマツバボタンはあまり肥料を必要としない植物です。
多肥にすると伸びすぎたり姿が乱れる原因になりかねないので、肥料の量には注意しましょう。
そして次に水の与えすぎが原因のケースですが、本来マツバボタンは乾燥気味に育てるのを好みます。
水やりしすぎると、伸びすぎなど徒長してしまうことがあるので注意しましょう。
また多湿状態は病気や枯れる原因にもなりかねません。マツバボタンを健康に育てるうえでも、水やりのペースには気を付けてくださいね。
マツバボタンに似た花は?
マツバボタンに似た花では、「ポーチュラカ」と「マツバギク」が有名です。それぞれ少し違いがあるので簡単に説明します!
ポーチュラカ
マツバボタンと同じ、スベリヒユ科スベリヒユ属の植物。ただしマツバボタンの学名がPortulaca grandifloraなのに対し、ポーチュラカの学名はPortulaca oleraceaです。
また見た目にも違いがあり、マツバボタンの葉が松のように細いのに対し、ポーチュラカは丸いのですぐに見分けがつきますよ。
マツバギク
マツバボタンとマツバギクで名前が似ているのでちょっと混乱しますが、マツバギクはハナミズナ科(ツルナ科)の植物で、学名はLampranthus spectabilisです。
葉の形状こそ似ていますが、マツバギクはその名の通り菊のような花を咲かせます。マツバボタンとは花姿がだいぶ違うので、こちらも見分けがつきやすいでしょう。
マツバボタンの花言葉と誕生花
マツバボタンの花言葉は、「可憐」「無邪気」など。
また8月3日・8月21日・11月5日などの誕生花でもあります。