アグロステンマの基本情報
ひらひらと風に揺れる花びらが涼しげなアグロステンマ。ナデシコ科ムギセンノウ属の一年草で、ムギナデシコの別名を持っています。
細長い茎がすっと伸び華奢な印象がありますが、草丈は高く60cm〜1mを超えることも場合も。そのため切り花としても楽しめるんですよ。
また丈夫な性質で、種から育てることも簡単。初心者でもチャレンジしやすいでしょう。
学名 | Agrostemma githago |
別名 | ムギセンノウ/ムギナデシコ |
科属 | ナデシコ科/ムギセンノウ属 |
分類 | 一年草 |
開花 | 5月~6月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/切り花 |
アグロステンマの育て方
まずは基本の育て方をご紹介。「種まき」「植え付け」「肥料」など、それぞれ詳しくお伝えしていきます。
アグロステンマの種まき方法
アグロステンマは種から育てることができます。こぼれ種から育つこともあるほどなので、初心者でも比較的簡単でしょう。
種まきの時期は9月~10月ごろ(寒い地域では3月~4月ごろ)、発芽温度は20℃前後です。苗を育ててもいいですし、花壇などに直まきもできますよ。
苗を育てる場合は、まずセルトレーなどに種まきします。発芽後、本葉が2~3枚程度になったらポットなどに植え替えて育てていきましょう。
定植は秋が終わるまでに。植え付ける時期が遅くなると本格的な寒さが来るまでに根をしっかり張れず、生育に影響が出てしまうので注意してくださいね。
直まきの場合は数粒ずつ種まきし、適時間引きながら育てていきましょう。
苗の植え付け
苗の植え付け時期は、3月〜4月ごろまたは10月〜12月ごろ。日当たりの良い場所・水はけの良い土が大切です。
鉢植えなら市販の草花用培養土で問題ありません。自身で作るなら赤玉土6:腐葉土4や、赤玉土5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2などがいいでしょう。
地植えする場合は、事前に苦土石灰を混ぜ込んで準備しておきましょう。さらに水はけがよくなるよう腐葉土を混ぜ込んでおくのもいいですね。
アグロステンマの肥料
アグロステンマを育てるときは、肥料は控えめを心がけるのが大切。
肥料が多すぎると草丈が伸びすぎてバランスが悪くなるなど、トラブルの原因になるので注意してくださいね。
鉢植えの場合はまず、植え付け時の元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込みます(元肥配合の培養土を使用した場合は不要です)。
以降は3月ごろに緩効性化成肥料を置き肥するくらいでいいでしょう。
地植えの場合、基本的に肥料はなくてもいいと思います。
アグロステンマが倒れる?支柱を立てよう!
可憐な花姿でありながら、草丈の高いアグロステンマ。春になると気温の上昇とともに急成長してくるでしょう。
そのため必要に応じて支柱立てを行います。そのままだと倒れる可能性もあるので、草丈が伸び始める春ごろに様子を見ながら行うといいですよ。
支柱はホームセンターなどでたくさんの種類が売られているので、ぜひチェックしてみてください。
たとえば支柱を1本立てて紐で結ぶのもいいですし、行灯仕立てにも使えるリング支柱を用いリングの中に収めるのも手軽だと思います。
また株が多い場合などは、四方に支柱を立てて紐で囲うのもいいですね。
また支柱とは異なりちょっと難易度は高いですが、アグロステンマの周囲に同じように草丈の高い植物を植え、お互いを支え合うように育てるのもひとつの手ですよ。
アグロステンマの害虫
アグロステンマにつく害虫として多いのが、アブラムシです。アブラムシはあっという間に増えて広がることがありますから、見かけたら早めの対策を行ってください。
またアオムシも発生します。こちらは被害が分かりやすく、姿も見つけやすいので、割り箸などを用い駆除することもできるでしょう。
アグロステンマの花言葉と誕生花
アグロステンマの花言葉は、「育ちのよさ」「気持ちがなびく」「自然を好む」など。
また4月4日・7月3日などの誕生花でもあります。