花かんざしの基本情報
乾燥しているような手触りが特徴的な花かんざし。植えて楽しむのはもちろん、ドライフラワーにも使われている、人気のお花ですね。
3月~5月ごろにかけて、小さな花を次々と咲かせます。
しかし実は暑さも寒さもどちらも苦手。とくに夏越しは注意が必要なんですよ。
多年草ではあるものの、夏に枯れてしまう可能性が高く、日本では一年草扱いとなることも多いです。
学名 | Rhodanthe anthemoides |
科属 | キク科/ローダンテ属 |
分類 | 多年草(日本では一年草扱いすることも) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性弱め/耐暑性弱め |
開花 | 3月~5月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え |
花かんざしの育て方
それではまず基本の育て方をチェック!「植え付け」「肥料」「植え替え」など、それぞれ順にお伝えしていきます。
花かんざしの植え付け
植え付けるときは、水はけの良さが重要。また夏場を除き、基本的には日当たりの良い場所を好みます。
用土は、鉢植えなら市販されている山野草用の培養土がおすすめ。
地植えはあまりおすすめできませんが、するなら霜を避けられる水はけの良い場所に。また地植えの状態で夏越しまでチャレンジするなら、雨も避けられる場所にするのも大切です。
とはいえこれだけ条件の揃う場所は難しいもの。花かんざしは冬も夏も得意ではないため、基本的に鉢植えで育てた方が管理しやすいと思います。
花かんざしの肥料
花かんざしは肥料をあまり必要としません。与えすぎには注意しましょう。
植え付け時は、元肥配合の培養土を使った場合はそのままでOK!元肥の入っていない場合は、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおくのがおすすめです。
以降の追肥では、だいたい2月~4月の春にかけて1か月に3~4回(1週間~10日に1回くらいのペースで)液体肥料を薄めて与えるといいでしょう。
花かんざしの植え替え
日本では一年草として扱われることも多いため、夏越しさせない場合は植え替え不要です。
もし上手く夏越しできた場合は、様子を見ながら植え替えを。時期は秋か春ごろがおすすめで、新しい用土を使って植え替えてくださいね。
花かんざしの冬越し方法
寒さもあまり得意ではない花かんざし。耐寒温度は0℃や-2℃などといわれています。
一見するとそこまで弱いようにも見えませんが、実は霜がNG。強い霜に当たると枯れる可能性が高いので注意しましょう。
鉢植えなら霜の当たらない軒下などに移動するのが大切です。地植えのなら霜の当たらない場所に植え付けるか、霜よけを施すといいですね。
また耐寒温度よりも寒くなるような場合は、室内の日当たりの良い場所で管理すると安心です。
花かんざしの夏越し方法
多年草であるものの、蒸れと湿気に弱く、日本の夏を超えられないケースが多い花かんざし。そのため一年草として扱われることもよくあります。
もし夏越しにチャレンジしたい場合は、鉢植えで育てておくのがおすすめ。植え付けの段階でなるべく水はけの良い用土を使いましょう。
そして、梅雨前に切り戻しを。切り戻しすることで株元が蒸れにくくなりますよ。
管理場所は、雨が当たらない風通しの良い場所に。軒下などに移動するのが大切です。また夏場は直射日光を避けられるよう、半日陰がいいですね。
花かんざしの花言葉と誕生花
花かんざしの花言葉は、「思いやり」「明るい性格」「温順」など。
また2月26日などの誕生花でもあります。