ネモフィラの基本情報
代表的な青い花が印象的なネモフィラ。小ぶりの花でありながら、存在感抜群の愛らしさで人気です。鉢植えや庭植えはもちろんのこと、寄せ植えなどでも楽しめるので、汎用性が高いのもポイントですね。
代表的な名所では、茨城県の国営ひたち海浜公園が有名で、まるで青いじゅうたんのように一面に咲き誇る姿は圧巻です。
別名 | ルリカラクサ |
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学名 | Nemophila |
科属 | ムラサキ科/ネモフィラ属 |
分類 | 一年草 |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性弱め |
開花 | 3月~5月 |
用途 | 鉢植え/地植え |
ネモフィラの種類
【ネモフィラ・インシグニス】…ネモフィラ・メジェンシーとも呼ばれ、花の周りが青く中央が白い代表的なネモフィラです。
【ネモフィラ・マクラータ】…ファイブスポットとも呼ばれ、花弁に紫色っぽい斑点が入っているネモフィラです。
【ネモフィラ・ペニーブラック】…黒っぽい花で白い縁取りがアクセントのネモフィラです。
ネモフィラの育て方
可憐な花を咲かせ、主役としてはもちろん寄せ植えの名わき役としても人気のネモフィラ。育て方にもいくつかポイントがあるので、しっかりチェックしてキレイな花を咲かせてくださいね。
ネモフィラの種まき
ネモフィラを種から育てる場合、種まきの時期は9月〜10月頃、発芽適温は18度~20度くらいです。種まきは方法は育苗する場合と直播きする場合で異なるので、それぞれ見ていきましょう。
なおネモフィラの種まきについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
筆者である私が実際にネモフィラを種から育てた栽培記録で、少し遅い11月に種をまき、間引きゼロで育てています。写真と一緒に経過観察など記載しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
種から育苗する方法
まず育苗する場合は、育苗ポットに市販の種まき用土などの土を入れます。そこにネモフィラの種を2〜3粒ずつ入れたら、薄く土をかぶせるだけです。
このとき、種が表面に出ないように要注意。育苗・直まきどちらにもいえることですが、ネモフィラの種は光を嫌う嫌光性なので気をつけて土を被せてくださいね。
種まき後は発芽までは日陰で管理し、発芽後は日当たりのいい場所で管理します。その後、元気なものを残して間引きながら1本にして苗を育てていきましょう。
庭に直まきする方法
続いて庭に直播きする場合ですが、水はけのよい場所を選びます。
そして種まきの際はスジまきに。指や割り箸などを使って浅く溝をつけ、そこに種をまいて土を被せます。発芽したら間引いてください。
このとき、霜には要注意。ネモフィラは寒さに強いものの霜は苦手なため、霜対策が欠かせません。ポットや鉢であれば移動できますが、庭に直まきした場合は移動が困難なので霜よけをきちんと施しましょう。
ネモフィラの植え付け
ネモフィラは日当たりと風通しがよく、水はけのいい土を好みます。
またネモフィラは直根性で植え替えを嫌う花でもあるので、植え付け時は根を傷つけないよう要注意!一年草なので何度も植え替えるケースは少ないと思いますが、極力植え替えずに済むよう、植え付け場所もよく考えて決めましょう。
ネモフィラの苗を購入したり、種から苗を育てて植え付ける場合は、これらを意識して植え付けてくださいね。
実際の植え付け手順ですが、苗を鉢やプランターに植え付ける場合は市販の培養土でも問題ありません。自身で配合するなら、赤玉土6∶腐葉土4くらいの割合で土を作ります。
庭に植え付ける場合は、事前に石灰と腐葉土を混ぜ込んで土を作ってから植え付けるのがおすすめです。
ネモフィラの肥料と与え方
ネモフィラはあまり肥料を必要としません。そのため与えすぎないように気を付けます。
鉢植えの場合は緩効性化成肥料を置き肥する程度で十分です。庭植えの場合は植え付け時に元肥として緩効性肥料や完熟堆肥を少し混ぜ込んでおくだけで、追肥はあまり必要ありません。
それ以外では、葉の様子を見ながら液体肥料を与えてもいいでしょう。
ネモフィラの管理方法
ネモフィラはあまり特別な管理を必要としませんが、鉢植えなどは日当たりのいい場所に置きます。
しかしネモフィラは霜には弱いため、植え付け後も霜が心配される気候であれば霜よけも必要です。鉢植えであれば、軒下へ移動させてもいいですね。
また水をやりすぎると株が弱ったり根腐れの原因となるので、水はけのいい土に植えるのはもちろん、水やりの頻度にも気を付けましょう。
花が終わった後に花がら摘みを行うと長く楽しめますよ。
ネモフィラの花言葉
ネモフィラの花言葉は、「可憐」「どこでも成功」です。「可憐」はその見たままの可憐さから、「どこでも成功」はあまり土質を選ばない強い生命力からついたといわれています。