フユサンゴ(タマサンゴ)の基本情報
コロコロした可愛い実が特徴的なフユサンゴ(タマサンゴ)。フユサンゴやタマサンゴなどの名前で呼ばれていますが、同じ植物です。
またほかに、エルサレムチェリーやクリスマスチェリーなどと呼ばれることもあります。
低木ですが、耐寒性がなく日本では一年草扱いすることも。冬越しについてもこの記事でお伝えしているので、長く育てたい場合は冬の対策をしっかり行ってくださいね。
なお、フユサンゴには毒があるので要注意。誤って口にしないよう注意が必要です。
学名 | Solanum pseudocapsicum |
別名 | フユサンゴ/タマサンゴ/リュウノタマ/エルサレムチェリー/クリスマスチェリーなど |
科属 | ナス科/ナス属(ソラナム属) |
分類 | 低木(一年草扱いされることも) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性やや弱め/耐暑性強め |
実の鑑賞 | 9月~12月ごろ |
フユサンゴ(タマサンゴ)の育て方
フユサンゴを購入したけどどう育てたらいいのか。そこでまずは、「管理場所」「植え付け」「肥料」「植え替え」など、基本の育て方をご紹介していきます。
植え付け・管理場所
夏場の強い西日は避け、基本的には日当たりの良い場所で育てます。
半日陰でも耐えますが、日当たりの悪い場所でと花付きに悪影響です。実がならない原因に繋がるので注意しましょう。
また、フユサンゴは寒さが苦手な植物です。地域によっては冬越しを室内で行う必要もあるため、その場合は鉢植えでの管理が向いているでしょう。
移植を嫌う植物ですから、あらかじめ植え付け方法や場所には注意してくださいね。
- 春~秋…日当たりの良い屋外
- 夏…強い西日を避けた屋外
- 冬…室内の日当たりの良い場所(地域により異なる)
植え付け
植え付け時期は春の4月〜6月ごろがおすすめ。または秋でも可能です。よく秋になると実がなった状態の苗が出回っているのを見かけますが、苗を入手したら植え付けましょう。
用土は水はけの良いものを。
鉢植えの場合、市販の培養土で育ちます。自分で作る場合は、赤玉土6:腐葉土4くらいで大丈夫です。
花壇などに地植えする場合では、連作障害に注意。ここ2年ほどナス科の植物を植えていない場所を選びます。そのうえで、腐葉土などを混ぜ込んでおくといいですね。
肥料
肥料は、生育期である春〜秋にかけて。液体肥料を1週間~2週間に1回くらいのペースで与えるといいでしょう。
または緩効性肥料でも構いません。この場合は1か月に1回くらい施します。
なお、実ができ始めたら肥料は控えてください。
植え替え
地植えの場合は不要ですが、鉢植えの場合は必要に応じて行います。植え替え時期は春の4月〜6月ごろで、冬越しできたらひと回り大きな鉢へ植え替えましょう。
このとき、フユサンゴは移植を嫌う植物のため、根鉢を崩さないよう優しく扱ってください。
フユサンゴ(タマサンゴ)の冬越し
フユサンゴという名前を聞くと冬の寒さに強いイメージを持ちますが、そこまで強くはありません。
めちゃくちゃ弱いわけではないものの、とっても強いわけでもないんですよね…。最低でも0℃程度は必要とされています。
そのため、下回るような地域ではあらかじめ鉢植えで育て、冬は室内に移動しましょう。室内の日当たりの良い場所で管理してくださいね。
地域によっては屋外で冬越しもできますが、鉢植えなら日当たりが良く霜の当たらない場所へ。地植えの場合は、霜よけや防寒対策などを施しておくといいでしょう。
フユサンゴ(タマサンゴ)が枯れる原因と対処法
枯れる原因はいくつかありますが、まずチェックしてほしいのが「過湿」「寒さ」「植え替えの失敗」3つ。それぞれ順にお伝えしていきます。
原因1:過湿
過湿がちょっと苦手です。水はけの悪い土に植えたり、必要以上に水やりしすぎると弱ったり、根腐れなどを起こして枯れる原因に繋がりかねません。
水はけの良い土に植え、適切な水やりを行ってください。
なお過湿に弱いからといって乾燥させすぎもNGです。とくに結実した状態で乾燥させると実が落ちてしまうので注意してくださいね。
原因2:寒さ
そこまで寒さに強いわけではないので、場合によっては冬に枯れることがあります。
最低でも0℃くらいは必要といわれているので、地域によっては冬越し対策が必要。寒い地域で屋外のまま置いておくと枯れてしまう可能性があるため、注意してくださいね。
「フユサンゴの冬越し」でもご紹介したとおり、適切に冬越し対策を行いましょう。
原因3:植え替えの失敗
フユサンゴは移植が苦手です。そのため地植えでは基本的に植え替え不要。別の場所へ植え直すなどの移植をすると、失敗して枯れるリスクがあるでしょう。
また鉢植えの場合は必要に応じて植え替えを行いますが、このときも根鉢を崩さず、取り扱いには注意してくださいね。
フユサンゴ(タマサンゴ)には毒性がある?
一見すると美味しそうな実にも見えるフユサンゴ。しかし、実だけでなく全草に毒がある植物です。
ソラニンと呼ばれる毒成分で、人間だけでなく犬や猫などの動物にも有毒。誤って口にしないよう注意が必要です。
とくに小さいお子様やペットのいるご家庭では、管理場所にも気を付けましょう。
フユサンゴ(タマサンゴ)の花言葉と誕生花
フユサンゴの花言葉は、「神秘的」「あなたを信じる」「あどけない」など。
また11月16日・12月10などの誕生花でもあります。