ユリオプスデージーの基本情報
南アフリカ原産で、真っ黄色の花を11月~5月ごろまで咲かせるユリオプスデージー。開花期が長いのが嬉しいポイントですね。
比較的に丈夫な性質なので初心者でも育てやすく、おすすめです。
環境によって異なるものの、大きいものだと草丈1m~1m50cmくらいにまでなるんだとか。
可憐な花でありながら野性的な雰囲気もあるので、地植えできる地域であればイングリッシュガーデンなどにも合いそうですね。
学名 | Euryops pectinatus |
科属 | キク科/ユリオプス属 |
分類 | 多年草(常緑低木) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性普通/耐暑性普通 |
開花 | 11月~5月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え |
ユリオプスデージーの育て方
まずはユリオプスデージーの基本の育て方をチェック。「植え付け」「肥料」「植え替え」など、それぞれ順にお伝えしていきます。
ユリオプスデージーの植え付け
苗を植え付ける時期は3月〜5月ごろか9月〜10月ごろ。水はけの良い土に植えるのが大切です。
また真夏の直射日光を除き、基本的には日当たりの良い場所を好みます。
鉢植えの場合、水はけが良ければ市販の草花用培養土が使えます。自身で配合するなら、赤玉土6:腐葉4くらいがいいですね。
花壇などに地植えする場合は、事前に腐葉土などを混ぜ込み、水はけを良くしておくのがおすすめです。
ユリオプスデージーの肥料
植え付け時の元肥として、まず緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます(元肥配合の培養土を使った場合は不要です)。
以降の追肥ですが、鉢植えなら春と秋に2週間に1回くらいのペースで液体肥料を与えるといいでしょう。地植えの場合は基本的には必要ありません。
なお、ユリオプスデージーはもともと多くの肥料を必要としない植物です。
多肥はトラブルの原因になりかねないため、与えすぎは要注意。様子を見ながら調節してくださいね。
ユリオプスデージーの植え替え
鉢植えで育てている場合、植え替えも必須。鉢に植えっぱなしだと根詰まりしたり、トラブルの原因になりかねません。
時期は3月〜5月ごろか9月〜10月ごろ。1年~2年に1回くらいのペースで、新しい用土・一回り大きな鉢へ植え替えましょう。
ユリオプスデージーの根は伸びやすいので、様子を見ながらトライしてみてくださいね。
ユリオプスデージーの切り戻し
切り戻しは5月~6月ごろか、9月~10月ごろに。放っておくと姿も乱れてくるので、切り戻しで形も整えられますよ。
基本的には強剪定でも大丈夫なため、1/2くらいまで切り戻しても問題ないとされています。そのため1/3~1/2くらい切り戻すといいでしょう。
ユリオプスデージーの冬越し方法
生育具合によって異なるものの、ユリオプスデージーの耐寒温度はだいたい0℃くらいといわれています。そのため、条件を満たす地域であれば屋外でも冬越しできるでしょう。
耐寒温度を下回る地域であれば室内に移動し、日当たりの良い場所で管理してくださいね。
また気温以外に、霜も注意が必要です。気温が大丈夫でも霜が降りる地域であれば、軒下など明るく霜を避けられる場所に移動したり、霜よけを施しましょう。
これらを踏まえ筆者個人的には、安全な暖かい地域を除き、最初から鉢植えにしておくと管理しやすいかなと思います。
ユリオプスデージーの夏越し方法
多湿状態を嫌う植物のため、とくに梅雨時期のような雨が続くときは要注意です。鉢植えなら、風通しが良く雨を避けられる軒下などに移動するといいですね。
また真夏の直射日光にも注意。株が弱る可能性もあるので、夏の間は半日陰に移動しましょう。
このとき、コンクリートの温度上昇や照り返しにも気を付けてください。
ユリオプスデージーが枯れる原因
比較的に育てやすい植物ですが、時には枯れてしまうこともあります。枯れる原因として主に考えられるのが、「多湿」と「霜や寒さ」の2つでしょう。
多湿が原因で枯れる
まず多湿が原因の場合ですが、ユリオプスデージーは多湿環境が苦手です。
水はけの悪い土に植えた・長雨に当たった・水やりをし過ぎたといった場合は、枯れてしまいかねません。
霜や寒さが原因で枯れる
そして霜や寒さが原因の場合。とくに霜は要注意で、何度も霜に当たってしまうと枯れる原因になってしまいます。
またもともと寒さにそこまで弱いわけでもないですが、当然ながら耐寒温度を下回る地域で屋外に置ていれば枯れてしまいかねません。
冬場の管理については「ユリオプスデージーの冬越し方法」の項目でご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
ユリオプスデージーの花が咲かない原因
せっかく育てているのに花が咲かない!そんなときに主に考えられる原因が、「日照不足」「根詰まり」の2つです。順に詳しく解説していきますね。
日照不足が原因の場合
ユリオプスデージーは日当たりが悪いと花が咲かない原因になることがあります。日当たりの悪い場所で管理していた場合は、これが当てはまるかもしれません。
ただし、夏の直射日光は注意。夏の間は半日陰などがいいでしょう。
根詰まりが原因の場合
ユリオプスデージーは生育旺盛。鉢植えで放っておくと、根詰まりしてしまいます。
根詰まりすると花が咲かない原因になるほか、トラブルを起こしかねません。そのため適切に植え替えするのが大切です。
植え替えについては「ユリオプスデージーの植え替え」の項目でご紹介しているので、根の様子を確認しながらやってみましょう。
ユリオプスデージーの花言葉と誕生花
ユリオプスデージーの花言葉は、「夫婦円満」「明るい愛」「円満な関係」など。
また11月2日・11月7日・12月31日などの誕生花でもあります。