基本情報
ビオラ単体で植えるのはもちろん、寄せ植えにも大活躍な定番花、ビオラ。秋から春までもの長い間、花壇に彩りを与えてくれる一年草植物です。
花色が豊富で、パステルカラーからビビットカラー、バイカラーまであり、コンパクトな草丈ながらとても華やかで存在感抜群。
私自身もよく秋冬に花苗を購入して、花壇の縁取りや寄せ植えなどに楽しんでいます。
花苗を購入するのはもちろん、種から育てることもできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
学名 | Viola |
科属 | スミレ科/スミレ属 |
分類 | 一年草 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性弱め |
開花 | 10月~5月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/寄せ植えなど |
ビオラの育て方
秋くらいになると園芸店でもたくさん見かけるビオラ。寒さに強く育てやすい定番花ですよね。
ここではまず、そんなビオラの基本の育て方をご紹介。種まきから植え付け、肥料、花後のお手入れまで、それぞれ順にお伝えしていきます。
ビオラの種まき
花苗がたくさん売られているビオラですが、種から育てることも可能です。
種をまく時期は9月〜10月ごろ。発芽温度は20℃前後とされているので、気温に注意してくださいね。
セルトレイに市販の種まき用土を入れ種まきしたら、薄く土を被せます。
育苗箱や平鉢などでも種まきできますが、この場合は種が重ならないようにしながらばらまきして、薄く土をかぶせてくださいね。
発芽後に本葉が3枚前後になったら、ポットに植え替えて苗を育てていきましょう。
なお、水やりは受け皿を用意して底面給水にすると種が流れずおすすめですよ。
ビオラの植え付け
手軽に楽しみたいなら、やはり苗を購入するのがおすすめ。
時期は10〜12月ごろ。種まきして育苗したものは、ポット内に根が回ったころに定植しましょう。
植え付ける際は、日当たりと風通しの良い場所に。用土は水はけが良いのはもちろん、適度に水もちの良い土を好みます。
鉢植えの場合、市販の草花用培養土で問題ありません。自身で作るなら赤玉土7:腐葉土3または赤玉土6:腐葉土4くらいがおすすめです。
庭に地植えする場合、あらかじめ腐葉土などを混ぜ込んでおくのといいですね。
ビオラの肥料
開花期間が長いため、適切に肥料を与えましょう。
まず植え付け時の元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます(元肥入りの培養土を使用した場合は不要です)。
そのほかの追肥では、月に1回のペースで固形肥料を与えるといいでしょう。
ビオラの花が終わったら
ビオラの花を長く楽しむために、花後のお手入れも大切です。定期的に花がらを摘み取りましょう。
やり方は簡単で、花が咲き終わったタイミングで茎から切り取ってくださいね。
ビオラの摘心・剪定・切り戻し方法
比較的にローメンテナンスなビオラですが、より長く美しく楽しむために摘心・切り戻しといった作業があります。
摘心
こんもり大きく育てたい場合、この摘心(てきしん)を行うのがおすすめ。時期は、植え付け後きちんと根付いたころ、まだ苗が大きくなっていない初期です。
茎の先端部分を摘み取ってしまいましょう。こうすることで脇芽が増えるので、花数が多くこんもり育ちやすくなりますよ。
剪定・切り戻し
ビオラの剪定・切り戻しには、時期によってやり方が異なります。また、切る位置は脇芽を残して節の上から切るのがポイント。あまり切りすぎて新芽まで落としてしまわないよう気を付けてくださいね。
- 適宜行う
ビオラは長く楽しめる植物ですが、そのぶん途中で茎が伸びすぎたり、見た目が悪くなることもあります。傷んでいる茎や間延びした茎があれば、適宜切り取ってあげましょう。 - 冬に行う
花がひととおり咲き終わったら全体を切り戻すのもアリ。時期はだいたい2月ごろまでで、花数が少なくなってきたタイミングで全体を切り戻すと、再び花を咲かせてくれますよ。
なお春になってから全体を切り戻すと、花が咲く前にシーズンが終わってしまいかねません。注意しましょう。 - 春に行う
適宜行うものと基本的には同じです。傷んでいる茎や間延びした茎を切り取りましょう。またこのとき混み合っている部分があれば、風通しが良くなるよう透かすように切るのもおすすめです。
ビオラの病気・害虫
灰色カビ症やうどんこ病などの病気にかかったり、アブラムシやヨトウムシ、ハダニなどの害虫が発生することがあります。
万が一発生した場合は、早めの対処が肝心。必要に応じて薬剤散布を行うなど、対応しましょう。
また病気や害虫を防ぐためにも管理場所や方法にも気を付けます。風通しが良い場所で管理し、花がらも放置せずこまめに取り除くといいですね。
ビオラとパンジーの違いは?
今回ご紹介したビオラは、パンジーとよく似ていますよね。それもそのはず、この両者は花の大きさで区別されているそう。
一般的に、大きさが4cm以下だとビオラ、5cm以上のものをパンジーというんだとか。
ただし現在ではさまざまな品種も登場し、花の大きさだけで実際に見分けるのは難しいかもしれません。確実に見分けるには、ラベルを確認すると安全だと思います。