ニゲラの基本情報
繊細な見た目から、ナチュラルガーデンなどとも相性抜群なニゲラ。実は花弁のように見える部分は萼片(がくへん)で、実際の花弁は目立たないんですよね。
花が終わると実が球状に膨らみ、中に種が入っています。種取りをしてもいいですし、そのままの状態でドライフラワーにしても楽しめるんですよ。
またニゲラはこぼれ種からも育つことがあり、繊細な見た目に反して丈夫なのもポイント。園芸初心者さんでも比較的に育てやすい花といえるでしょう。
なお今回ご紹介しているニゲラは、学名Nigella damascena/別名クロタネソウと呼ばれるものです。
スパイスなどで有名な学名Nigella sativa/別名ニオイクロタネソウとは別物であり、食べられませんのでご注意ください。
学名 | Nigella damascena |
別名 | クロタネソウ |
科属 | キンポウゲ科/クロタネソウ属 |
分類 | 一年草 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性弱め |
開花 | 4月~7月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え |
ニゲラの育て方
そんなニゲラですが、ここからは育て方をご紹介。種まき方法や植え付け方法、肥料や害虫、切り戻しなど、それぞれ詳しくご紹介していきますよ。
ニゲラの種まき方法
ニゲラの種まきをするなら、基本的には9月~10月ごろの秋まき。寒冷地であれば、春まきがおすすめです。
発芽温度は20度前後とされているので、気温に注意しましょう。
直まきかポットに種まきをしますが、植え替えを嫌う性質なので要注意。ポットにまく場合は、ジフィーポットやジフィーセブンといったものがそのまま植え付けられるので、便利だと思いますよ。
また種まきをした後は覆土を忘れずに。ニゲラの種は嫌光性種子なので、土をかぶせます。以降は水やりをしながら日陰などで管理し、発芽したら日向での管理に切り替えてください。
ニゲラの植え付け
ニゲラの苗を植え付けるなら、日当たりの良い場所と水はけの良い土に。時期は3月〜4月ごろか10月~11月ごろがおすすめです。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題ありません。自身で配合するなら、赤玉土5:腐葉土3:軽石2くらいがいいでしょう。
地植えの場合、ニゲラは酸性土壌を好まないので要注意。事前に苦土石灰を混ぜ込んで準備しておいてくださいね。またこのとき、腐葉土を混ぜ込んで水はけを改良するのもおすすめです。
なお植え付け時は根を傷めないよう、やさしく扱ってください。
ニゲラの肥料
ニゲラの肥料では、与えすぎは禁物。軟弱になって倒れやすくなったりするので、気を付けましょう。
具体的にはまず、植え付け時の元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。そして以降の追肥は基本的には不要です。
なお、ポットに種まきして育苗している間は、1週間~10日に1回くらいのペースで液体肥料を与えてください。このときも、与えすぎないように気を付けてくださいね。
ニゲラの害虫
ニゲラを育てるにあたって、よく発生する害虫がアブラムシです。見つけ次第対処しましょう。
アブラムシはあっという間に増えてしまうため、数が多い場合は薬剤散布が手軽ですよ。
なお薬剤を使用する場合は、使用方法などを守り、安全に注意してくださいね。
ニゲラの種の取り方
ニゲラは花が咲き終わると、果実が丸くなっていきます。ドライフラワーなどにもできますが、ここでは種の取り方をご紹介しますね。
そのまま果実を放置しておくと、熟して茶色くなってきます。この茶色く乾燥してきたころがタイミング。果実部分を切り取り乾燥させましょう。
中には黒い種子が入っているので、この種子をまいてくださいね。
なお種まきについては、ニゲラの種まき方法の項目をご覧ください。
ニゲラはこぼれ種でも育つ?
ニゲラはこぼれ種からでも育つのかどうか。結論から言うと、こぼれ種で自然に増えることがあります。実際にニゲラを育てたことのある人なら、経験があるかもしれませんね。
とはいえ自然任せになるので、必ず育つとは言い切れません。当然ながら、きちんと種まきしたものよりは、可能性が低いといえるでしょう。
そのためどうしてもまたニゲラを楽しみたい場合は、種まきして育てるか、新たに苗を買うのがおすすめです。
ニゲラの花言葉と誕生花
ニゲラの花言葉は、「当惑」「ひそかな喜び」「夢の中の恋」など。
また、3月8日・3月31日・4月21日・5月29日などの誕生花でもあります。