ヒヤシンスの基本情報
豊富な花色といい香りが印象的なヒヤシンス。球根植物であり、育てやすさも魅力のひとつです。
鉢植えや地植えはもちろん、水耕栽培でも簡単に育てられるので、はじめて球根植物を育てる人にもおすすめなんですよ。
学名 | Hyacinthus orientalis |
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科属 | キジカクシ科/ヒヤシンス属 |
分類 | 多年草/球根植物 |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性強め |
開花 | 3月~4月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/寄せ植え/水耕栽培 |
ヒヤシンスの育て方
簡単に育てられるので、初心者にもおすすめのヒヤシンス。ここからヒヤシンスの育て方のポイントをご紹介します。
球根の植え付け
ヒヤシンスの球根を植え付けるなら10月~11月ごろ。水はけが良い土を好みます。
鉢植えする場合は、市販の培養土が便利です。草花用の培養土や球根用の培養土などで育ちますが、いずれも水はけの良いものを選んでくださいね。
庭などに地植えする場合は水はけと日当たりの良い場所を選び、2週間ほど前までに苦土石灰などを混ぜ込んで準備しておきましょう。ヒヤシンスは酸性の土壌を嫌うため、気を付けてください。
またこのとき、腐葉土などを混ぜ込むのもおすすめ。ヒヤシンスは根が良く伸びる性質なので、土を柔らかくしておくのも大切ですよ。
ヒヤシンスの肥料
ヒヤシンスを育てる場合、元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。なお元肥が配合された培養土を使った場合は不要です。
以降の追肥では、発芽した芽が大きくなり始めた頃から花が咲くまでの間、1週間~10日に1回くらいのペースで液体肥料を。
そして花が終わるタイミングで、球根を肥やすために緩効性肥料を与えます。
ヒヤシンスの花が終わったら?
ヒヤシンスの花が終わったら、花がら摘みを行いましょう。
このとき、茎ごと切り取ってしまうのはNG。茎を残すように、花がらだけ摘み取ってくださいね。
ヒヤシンスで気をつけたい病気
ヒヤシンスを育てるうえで気を付けたい病気。なかでも軟腐病には要注意で、溶けたように腐ってしまうんです。
またほかにも、白腐病や黄腐病にも気を付けましょう。それぞれ白腐病は球根の外側から白く腐り、黄腐病は球根の内部から黄色く腐っていきます。
いずれも細菌によるものなので注意して育てるほか、万が一発生した場合は処分してください。
ヒヤシンスの増やし方
ヒヤシンスを増やすには、少しコツが必要です。
というのも一般的に親しまれるダッチ系のヒヤシンスはそのままだと分球しにくく、自身で球根を分けるためにスク―ピングやノッチングを行う必要があるんです。
そこで今回は、球根のお尻部分に切り込みを入れるノッチングのやり方についてご紹介しますね。
まずはヒヤシンスの球根を掘り上げます。その後すぐには作業せず、一か月ほど風通しのいい日陰で乾燥させてください。
乾燥したら園芸用ナイフや切れ味のいいカッターナイフ(いずれも清潔なもの)を使って、球根のお尻部分に十字の切れ込みを入れましょう。
あとは球根を逆さま(切れ込みを入れた方を上)にして、風通しのいい日陰で保管。こうすることで秋ごろには子球ができるので、10月~11月ごろに植え付けます。
ヒヤシンスの球根を掘り上げる時期や方法
ヒヤシンスの球根を掘り上げるなら、葉が黄色く枯れてから。花が終わってすぐ掘り上げてしまうと球根に栄養が蓄えられないので、枯れるまで待ちましょう。
だいたい時期としては5月~6月上旬ごろですね。梅雨になる前までには掘り上げるのが大切です。
掘り上げた球根はよく乾燥させ、風通しの良い日陰で管理してください。
ヒヤシンスは植えっぱなしでも育つ?
ヒヤシンスを育てていると気になるのが、「球根ってそのままでもいいの?」という問題。植えっぱなしでも問題ないのか、気になりますよね。
結論から言うと、庭や花壇に地植えしている場合は3年~4年ほどなら植えっぱなしで育てられます。
反対に鉢植えで育てている場合は、球根の生育のためにも新しい用土への植え替えが必要でしょう。
なおヒヤシンスを水耕栽培している場合は、花後に球根を処分するのが一般的。つまり一回きりで終わりってことですね。
ただしこれだと少しもったいない気もするので、気になる人はダメもとで土に植え付けてみるのもあり。運良く成功すれば、また花を楽しめるかもしれません。
ヒヤシンスの花言葉と誕生花
ヒヤシンスの花言葉は「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを超えた愛」などがあります。
また1月7日・2月7日・4月11日・12月11日など誕生花でもあります。