アブチロンの基本情報
うつむき加減で下向きに咲くアブチロン。アオイ科イチビ属(アブチロン属)の植物です。
花色は赤やピンク、白や黄色など、とても豊富でファッショナブル!春先から秋ごろまで次々と花を咲かせ、長く楽しませてくれるんですよ。
ちなみにアブチロンにはつる性のものと木立性のものがあります。それぞれ違った楽しみ方があるので、ぜひお気に入りを探してみてくださいね。
学名 | Abutilon |
科属 | アオイ科 / イチビ属(アブチロン属) |
分類 | 低木(つる性/木立性) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性やや弱め/耐暑性やや弱め |
開花 | 5月~10月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え |
アブチロンの育て方
まずは基本の育て方をご紹介。「植え付け」「肥料」「植え替え」「剪定・切り戻し」など、それぞれ詳しくご紹介していきます。
アブチロンの植え付け
時期は5月~7月ごろ、または9月ごろ。日当たりと風通しの良い場所が適しています。
土は水はけの良いものを。鉢植えの場合、市販の園芸用培養土でもいいでしょう。自身で作るなら、赤玉土7:腐葉土3くらいがおすすめです。
庭に地植えする場合は、あらかじめ腐葉土などを混ぜ込んでおくといいですね。
なおアブチロンは冬越しなどに少し手間がかかります。地域や種類によっては地植えでも大丈夫ですが、移動できるように鉢植えで育てておくと管理しやすいと思います。
季節ごとの管理方法については「アブチロンの冬越し方法」「アブチロンの夏越し方法」の項目でご紹介しているので、あわせてご覧ください。
アブチロンの肥料
まず植え付け時の元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます(元肥配合の培養土を使用した場合は不要です)。
その後の追肥は、春から秋の生育期間に。1ヵ月に1回程度のペースで、緩効性化成肥料を与えるといいでしょう。
アブチロンの植え替え
時期は5月~7月ごろ、または9月ごろ。鉢植えの場合は放っておくと根詰まりを起こすため、1年に1回のペースで植え替えするといいでしょう。
アブチロンの剪定・切り戻し
アブチロンの剪定・切り戻しは、それぞれ時期が異なります。
まず伸びすぎている枝が気になるようであれば、軽く剪定しましょう。時期は4月〜10月くらいの間で、必要に応じて適宜行ってください。
また、大きく切り戻しをする場合は、4月〜5月ごろに。1/2~1/3くらいの位置で切り戻しましょう。このとき、葉を残すのがポイントですよ。
なおどちらの場合も、剪定や切り戻しは冬は避けてくださいね。
アブチロンの冬越し方法
種類によっても異なりますが、寒さが苦手です。暖かい地域を除き、室内での冬越しが基本となります。
チロリアンランプとして人気の浮釣木(ウキツリボク)は比較的に耐寒性があるといわれますが、こちらも寒い地域では難しいので注意してくださいね。
なお屋外で冬越しする場合、凍結や霜はNG。北風なども避けるのが大切です。地植えなら株元を保護する霜よけなどを施しましょう。
鉢植えなら霜などを避けられる場所へ移動するほか、寒波などの際は室内へ取り込むと安全だと思います。
アブチロンの夏越し方法
鉢植えで育てている場合、夏の強い西日を避けた半日陰などに移動するといいでしょう。