ヒメウツギの基本情報
アジサイ科ウツギ属の低木で、かわいらしい白い花(品種によりピンク)を咲かせるヒメウツギ。その花の美しさと丈夫な性質から、庭木として親しまれています。
耐寒性・耐暑性ともに強く、樹高は1m以下とコンパクト。
初心者にも育てやすい植物であり、地植えはもちろん、管理次第では鉢植えでも十分楽しめるでしょう。
学名 | Deutzia gracilis |
科属 | アジサイ科/ウツギ属 |
分類 | 低木(落葉性) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性強め |
開花 | 4月~5月ごろ |
用途 | 地植え/鉢植え |
ヒメウツギの育て方
まずは基本の育て方をチェック!「植え付け」「肥料」「植え替え」など、それぞれ順にお伝えしていきます。
ヒメウツギの植え付け
植え付けるときは、水はけの良さを意識しましょう。極端に水はけを良くする必要はありませんが、ある程度の水はけの良さは必要です。
またヒメウツギは日当たりの良い場所を好みます。丈夫な植物なので半日陰くらいであれば大丈夫ですが、日当たりが悪いと花付きに影響する可能性があるので気を付けてくださいね。
植え付け用土は、地植えなら植え付ける場所に腐葉土を混ぜ込むのがおすすめ。
鉢植えなら市販の培養土が使えます。自身で配合する場合は、赤玉土5:腐葉土2:黒土3や赤玉土7:腐葉土2:ピートモス1などがいいですね。
ヒメウツギの肥料
まず植え付け時の元肥として、地植えなら堆肥や緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
鉢植えなら緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう(元肥配合の培養土を使った場合は不要です)。
以降の追肥では、地植えなら春と秋に有機肥料や緩効性化成肥料を。このとき、置き肥ではなく穴を掘って埋め込んでくださいね。
鉢植えなら春と秋に株元から離して緩効性化成肥料を置き肥するといいでしょう。
ヒメウツギの植え替え
鉢植えしている場合、定期的にな植え替えも必要。時期は冬の落葉している時期に行います。
様子を見ながら、2年~3年に一度くらいのペースで植え替えをしてあげましょう。
ヒメウツギの剪定
剪定のタイミングは「花が終わった後」と「落葉期」の2つがあります。ここでは順にご紹介していきますね。
花後の剪定
1つ目は、花後早めのタイミングで。伸びすぎた部分や混み合っている部分を剪定するといいでしょう。
このとき、時期が遅いと花芽を切り落としかねません。花が終わった後~7月上旬くらいまでの間までを目安に、花が終わったら早めに行うのが大切です。
落葉期の剪定
2つ目は、落葉している時期です。この時期の剪定は混み合っている部分を間引くものと、株の更新・仕立て直しを目的にするものがあります。
株の更新・仕立て直しを目的に剪定する場合は、根元から2~3節残して大きく剪定します。この場合は次の年まで花が咲かなくなってしまうため、必要に応じて行いましょう。
ヒメウツギの花が咲かない原因は?
せっかく育てているのに花が咲かない!そんな時にまず考えられるのは剪定が原因のケースです。
「ヒメウツギの剪定」の項目にて詳しく記載していますが、時期を間違えると花芽を切り落としてしまいかねません。
また落葉期に仕立て直しのための剪定をした場合は、もともと次の年まで花が咲かないので、気長に待ちましょう。
また花が咲かない時にもうひとつ考えられるのが、日当たりが悪いケースです。
ヒメウツギは多少日当たりが悪くても半日陰程度であれば問題なく育ちますが、花をつけるには日当たりが必要です。植え付けた場所を見直してみましょう。
鉢植えなどで移動できるのであれば、日当たりの良い場所で管理してみてくださいね。
ヒメウツギの花言葉
ヒメウツギの花言葉は、「秘密」「秘めた恋」「夏の訪れ」などです。