ガーデンシクラメンの基本情報
近年見かけることが多くなったガーデンシクラメン。今でこそ冬の定番人気ですが、実はそんなに歴史は古くなく、平成になってから誕生したものです。
草丈は10cm〜20cmほどでシクラメンよりも低いですが、その小ぶりな姿が可愛いですよね。
そしてガーデンシクラメン最大の特徴といえば、なんといっても耐寒性があること。寂しくなりがちな冬場に大活躍する植物なんですよ。
科属 | サクラソウ科/シクラメン属 |
分類 | 多年草(球根植物) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性普通~強め/耐暑性弱め |
開花 | 10月~3月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/寄せ植えなど |
ガーデンシクラメンの育て方
冬を彩るガーデンシクラメン。ここからはガーデンシクラメンを育てる上でのポイントを紹介していきます。
植え付け・肥料・植え替え方法など詳しく解説していくので、さっそく見ていきましょう。
植え付け
ガーデンシクラメンの植え付け時期は涼しくなったころ。だいたい9月~11月ごろが向いています。植え付け時は浅植えにしてくださいね。
用土は水はけの良さが重要で、鉢植えする場合は市販の草花用培養土が使えます。またはシクラメン専用の土も販売されているので、それを使用しても良いですね。
自分で土をブレンドするのであれば、赤玉土6:腐葉土4くらいでもいいでしょう。
庭に地植えする場合は、元の土の状態を見て判断を。水はけが悪いようであれば、あらかじめ腐葉土などを混ぜ込んでおくのがおすすめです。
なお、ガーデンシクラメンは夏には弱め。また寒さには強いとされていても、強い霜や寒風に当たると弱る可能性があります。
詳しくは以下の「ガーデンシクラメンの冬越し方法」と「ガーデンシクラメンの夏越し方法」の項目でそれぞれ紹介しているので、植え付け・管理場所選びの参考にしてくださいね。
肥料
ガーデンシクラメンを育てるには、肥料が必要不可欠。まずは元肥として、植え付け時に緩効性化成肥料を混ぜ込みましょう。
鉢植えで育てる場合、元肥配合の培養土も多く販売されているので、これらを使うと便利ですよ。
以降、追肥もしてあげましょう。10月~3月までの間、10日~2週間に1回くらいのペースで液体肥料を与えると良いでしょう。
植え替え
夏越しが無事にできたら、植え替えを行います。涼しくなった秋ごろ、だいたい9月ごろがいいですね。
夏越し後の植え替えは休眠したかしていないかで変わります。
まず、休眠した場合は、掘り上げて根鉢を崩し新しい用土に植え替えてください。
そして休眠せずに夏越しした場合は基本的に根鉢を崩さず、軽く表面の土を落とすくらいで新しい用土に植え替えます。
いずれのケースも、植え付け時と同様に浅植えにしてくださいね。
ガーデンシクラメンの冬越し方法
ガーデンシクラメンは寒さに強い植物ですが、どんな寒さでも耐えられるというわけではありません。強い霜や寒風に当たると弱る原因になります。
鉢植えなら軒下などに移動するといいですね。地植えの場合は霜を避けられるところに植えるか、霜よけを施すのもいいと思います。
また、ガーデンシクラメンの耐寒温度は-5℃くらいまでとされていますから、これ以上に寒さの厳しい地域では室内管理に切り替える方が安心でしょう。
ガーデンシクラメンの夏越し方法
ガーデンシクラメンは寒さに強い一方で、夏の暑さには弱い植物。夏越しが難しいため、一年草として扱う人も多いでしょう。
とくに地植え状態だと移動が難しく雨の管理も大変なので注意。夏越しにチャレンジする人は予め鉢植えで育てるか、鉢上げするとやりやすいかと思います。
またガーデンシクラメンの夏越し方法には「休眠させる方法」と「休眠させない方法」の2つがあります。ここではそれぞれ簡単にやり方を解説していきますよ。
休眠させる方法
ガーデンシクラメンはだいたい5月ごろになると枯れてきたりします。花や葉や完全に枯れたら手で取り除き、球根だけの状態にしましょう。
そして、水や肥料を断ちます。雨を避けられ風通しが良く涼しい日陰で管理してください。
上手く夏越しできたら、9月ごろに植え替えです。詳しくは「ガーデンシクラメンの植え替え」を参考に植え替えて育ててくださいね。
※休眠させた場合は開花が遅くなるといわれています。
休眠させない方法
5月ごろに葉などが枯れてきたら元気な葉だけ残して取り除きましょう。
あとは風通しがよく涼しい半日陰~明るい日陰などで管理するだけ。休眠させる方法と異なり土が乾いたら水も与えますが、雨が当たると管理が難しいので雨の当たらない場所にするのも大切です。
上手く夏越しできたら、こちらも同じように9月ごろに植え替えを。詳しくは「ガーデンシクラメンの植え替え」をご覧ください。
なお万が一枯れて球根だけになってしまっても、球根が無事な可能性もあります。その場合は休眠させる方法に切り替えながら様子を見てみましょう。
※休眠させない方が開花が早いとされています。