キンセンカ(カレンデュラ)の基本情報
黄色やオレンジの花で冬から春の花壇を彩るキンセンカ。丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめの植物です。
ちなみに、一般的にキンセンカと言っているものはカレンデュラ・オフィシナリス(Calendula officinalis)という種類。トウキンセンカとも呼ばれています。
「冬知らず」の品種でおなじみの方はカレンデュラ・アルベンシス(Calendula arvensis)で、ホンキンセンカとも呼ばれています。
どちらも寒さには比較的強いものの、カレンデュラ・アルベンシスの方が開花時期も早いのが特徴なんですよ。
学名 | Calendula |
別名 | カレンジュラ/ポット・マリーゴールドなど |
科属 | キク科/キンセンカ属(カレンデュラ属) |
分類 | 一年草/多年草 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性やや弱め~強め(品種により異なる) |
開花 | キンセンカは3月~5月ごろ/ホンキンセンカは12月~5月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植えなど |
キンセンカ(カレンデュラ)の育て方
それではまずの基本の育て方をご紹介。「種まき方法」「植え付け方法」「肥料」など詳しくご紹介していくので、さっそく見ていきましょう。
キンセンカ(カレンデュラ)の種まき方法
種まきは9月~10月ごろの秋に。ポットに種まきして育てるか、花壇やプランターなどに直播きしても大丈夫ですよ。
種まきしたら薄く土を被せます。発芽適温は15℃~20℃で、だいたい1週間前後で発芽するでしょう。
その後、ポットに種まきした場合は本葉が5枚前後になったタイミングで定植です。
キンセンカの発芽率は悪くないので、たくさん株が欲しい場合は種から育てるのもいいかもしれませんね!
キンセンカ(カレンデュラ)の植え付け
キンセンカを植え付けるときは、日当たりと水はけが大切。
鉢植えの場合は、ホームセンターなどで売っている市販の草花用培養土が使えます。。自分で土をブレンドするのであれば、赤玉土と腐葉土を7:3くらいで配合するといいですね。
地植えの場合、水はけが悪いようであれば腐葉土を混ぜ込んでおくのがおすすめ。また酸性土壌を嫌うので、事前に苦土石灰を混ぜ込んで準備してから植え付けましょう。
キンセンカ(カレンデュラ)の肥料
まず植え付け時の元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます(元肥配合の培養土を使用した場合は不要です)。
以降の追肥では、鉢植えなら、月に1回くらいのペースで液体肥料を与えるといいでしょう。
キンセンカを地植えしている場合は、基本的に追肥はなくても大丈夫です。
なお、葉の色が悪いときは肥料不足の可能性もあります。植え付け場所や用土に問題がないのに変化があった場合は、適切に肥料を与えてみてください。
キンセンカ(カレンデュラ)の寒さ対策・冬越し方法
キンセンカは種類によって耐寒温度が異なります。とはいえいずれも寒さに強く、基本的にはあまり心配はいりません。
ただし霜に当たって凍結したり強い寒風に当たったりすると弱る可能性があるため、このような条件の場合は軒下や室内へ移動すると安心。
地植えの場合は霜よけなどを施してあげるといいですね。
ちなみにホンキンセンカである「冬知らず」は一般的なキンセンカより強いとされています。そのため冬越しはこちらの方が簡単でしょう。
ただし、寒さに強くとも油断は禁物。よほど寒い地域や雪の多い地域のような場所だと冬に枯れてしまう可能性があるので、お住まいの地域に合わせて対応するのが大切です。
キンセンカ(カレンデュラ)はこぼれ種でも育つ?
キンセンカの種は発芽率が高く、種からでもよく育ちます。そのため品種によってはこぼれ種からでも育てることができるでしょう。
とはいえ確実にキレイな花壇を作りたいのであれば、種まきや苗から育てるのがおすすめ。
こぼれ種はどこに落ちているか分かりづらい上に、確実に発芽するとは言い切れません。また、好みの場所でない場合、あとから移植するなど手間もかかります。
そのため適切に種まきするか苗を購入して育てた方が確実だと思います。
キンセンカ(カレンデュラ)の花言葉と誕生花
キンセンカの花言葉は、「別れの悲しみ」「悲嘆」「乙女の美しい姿」など。
また1月12日・1月20日・2月8日・2月9日などの誕生花でもあります。