ムスカリの基本情報
ベルのような形の花が密集して咲くムスカリ。その見た目がブドウの房のように見えることから、「葡萄風信子」の和名が付いています。
春に開花時期を迎える球根植物で、草丈は15〜30cm程。寄植えやグランドカバーにも向いているんですよ。
よく見るのは青紫や白の花色で、同じ時期に咲くチューリップと一緒に植えるとコントラストが美しい植物ですね。
学名 | Muscari |
科属 | キジカクシ科/ムスカリ属 |
分類 | 多年草(球根) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性強め(夏は休眠) |
開花 | 3月~5月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/寄せ植えなど |
ムスカリの育て方
耐寒性が強く、管理も楽なので初心者でも育てやすいムスカリ。球根植物ですので、鉢植え・地植え・寄せ植えなど思い思いの楽しみ方ができるんですよ!
ここからは詳しい育て方をご紹介していくので、さっそく見ていきましょう。
球根の植え付け
植え付ける時は水はけのよい日なたを選びましょう。時期は10月〜12月中旬ごろがおすすめです。
鉢植えなら市販の培養土で問題ありませんが、自身で作るなら赤玉土と腐葉土 7:3 くらいがいいですね。
庭に地植えするなら、ムスカリは酸性の土が苦手なので注意。植え付けの数週間前には苦土石灰を混ぜて酸度を改良しておきましょう。
植え付ける間隔は5号鉢で7球くらい、地植えなら10cm間隔くらいに。
密集するとキレイですが、数年植えっぱなしで育てる予定の場合はもう少し間隔をあけてもいいかもしれませんね。
ムスカリの肥料
まず植え付け時の元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおきましょう。
以降の追肥では、花が終わった5月ごろ~葉がちょっと枯れ始めるまでの間、月2回くらいのペースで液体肥料を与えるといいですね。
ムスカリの植え替え
ムスカリを数年ほったらかしにしておくと、球根が混み合った状態になってきます。そのため様子を見ながら、必要に応じて植え替えるのがおすすめです(だいたい2年~3年に1回)。
また植えっぱなしだと葉が伸びすぎることがあるため、気になる人は掘り上げて植え替えるといいですね。
植え替えの具体的なやり方はまず、6月ごろに球根を掘り上げて乾燥させます。乾いたら風通しの良い日陰で保管し、また10月〜12月中旬ごろに植え付けましょう。
なお球根を掘り上げた際に子球根が付いていると思います。これも付けた状態のまま保存し、植え付け時に親球から外して植えてくださいね。
ムスカリは植えっぱなし・ほったらかしできる?
ムスカリは植えっぱなしの状態で育てられるのか。結論から言うと、数年は問題ありません。1度植えたら数年植えっぱなしで大丈夫な、管理が楽な植物なんですよ!
鉢植えでも地植えでも、植えっぱなし・ほったらかしで自然に分球して増え、毎年自然に花を咲かせてくれます。
ただし「ムスカリの植え替え」の項目でもご紹介したように、ほったらかしにしておくと球根が混み合ってきます。状態を見ながら2年~3年に1回くらいのペースで植え替えるといいでしょう。
また葉が伸びすぎる可能性もあるので、気になる場合は植え替えをして予防するのがおすすめです。
ムスカリの葉っぱが伸びすぎたときの対処・予防法
「ムスカリの葉が伸びすぎて困る…」そんな経験ありませんか?
植えっぱなしにしておくと秋ごろに葉が垂れ下がるほど伸びることもあり、見た目もあまりよくありませんよね。
すでに伸びすぎてしまった状態での対処方法ですが、どうしても気になるときは開花前の早春に一度葉を短く刈り込むとよいでしょう。
そのほか葉の伸びすぎを予防する方法もあります。
ひとつは植えっぱなしにしないこと。6月ごろに球根を掘り上げ、また時期になったら植え付けるのがおすすめです。
やり方は「ムスカリの植え替え」の項目で紹介しているので、ご覧ください。
そしてもうひとつの予防方法は、植え付けを遅くすること。通常の植え付け時期は10月〜12月中旬ごろですが、10月ごろに植え付けると葉が成長しやすいといわれているんですよ。
そのため11月になったころから植え付けるようにすると、比較的に予防しやすいと思います。
ムスカリの花言葉と誕生花
ムスカリの花言葉は、「通じ合う心」「明るい未来」「失望」「失意」など。
また1月30日・2月26日などの誕生花でもあります。