基本情報
香りが強く、ドライフラワーなどにもおすすめのイングリッシュラベンダー。アングスティフォリア系のラベンダーであり、細い葉に香りの強い花が特徴です。
夏の暑さには弱めなものの、耐寒性が強いのがポイント。北海道のような寒い地域でも育てられているだけあって、地植えでの冬越しもしやすいんですよ。
またイングリッシュラベンダーの中には暑さに強い品種もあるので、暖かい地域で育てたい場合は探してみてくださいね。
学名 | Lavandula angustifolia |
別名 | コモンラベンダー |
科属 | シソ科/ラベンダー属 |
分類 | 多年草/低木 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性弱め |
開花 | 5月~6月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え |
イングリッシュラベンダーの育て方
それではまず、基本の育て方をご紹介。植え付け・肥料・剪定・植え替えなどそれぞれ順にお伝えしていくので、さっそく見ていきましょう。
植え付け
時期は春の3月~4月ごろ、または秋の10月ごろ。日当たり・風通しの良い場所を選びましょう。
ただし夏の強い直射日光のほか、梅雨時期や秋の長雨を避けるのがポイントですよ。
用土は水はけの良い土に。鉢植えならハーブ用培養土やラベンダー用培養土などを使うと便利です。
花壇などに地植えする場合は、なるべく水はけの良い場所を選びます。
そして植え付けの2週間くらい前に苦土石灰を混ぜ込んで準備しておきましょう。また水はけが悪いようであれば、パーライトなどを混ぜ込むといいですね。
植え付け時は盛り土をして高植えにするのがおすすめです。
肥料
肥料を与えるときは控えめに!多肥にならないよう注意するほか、夏に肥料分が残らないよう気を付けてくださいね。
具体的にはまず、植え付け時の元肥として緩効性肥料を混ぜ込みます(元肥配合の培養土を使用した場合は不要です)。
追肥は春と秋に。緩効性化成肥料または液体肥料を与えるといいでしょう。
緩効性化成肥料の場合は各1回ずつ、液体肥料の場合は2週間に1回くらいのペースで与えるといいですね。
剪定
開花期を迎えたらお花を収穫します。そして梅雨入り前後に全体を剪定しましょう。全体をばっさり剪定することで、夏越しさせやすくなりますよ。
さらに植え付け後2年~3年目から株の更新のための強剪定を行います。時期は12月~2月ごろですね。
この強剪定はラベンダーの系統によって少し時期が変わってくるので、複数種類育てている人は注意しましょう。
なお詳しい剪定方法については、以下の記事をご覧ください。時期や切る位置などもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
植え替え
鉢植えで育てている場合、定期的な植え替えが必要です。
時期は3月~4月ごろか10月ごろ。様子を見ながら1年~3年に1回くらいのペースで植え替えましょう。
植えっぱなしでいると根がいっぱいになって生育が衰えるほか、枯れてしまう原因にもなりかねないので注意してくださいね。
イングリッシュラベンダーの夏越し方法
日本の夏では枯れることも…。高温多湿が苦手で、とくに暖かい地域では難易度が高めです。
できるだけ枯らさず上手に育てるためにも、適切な夏越し対策を行ってください。
まずはじめに「イングリッシュラベンダーの剪定」の項目でもご紹介したとおり剪定を行います。こうすることで風通しが良くなり、夏越しさせやすくなりますよ。
そして長雨や夏の強い直射日光を防ぐのがポイント。花壇などに地植えしている場合は植え付け場所に注意するほか、必要に応じて遮光ネットなどを活用するといいですね。
鉢植えの場合、雨の日は避けられる軒下などへ、夏は強い直射日光を避けられる風通しの良い半日陰へ、その都度移動するといいでしょう。
またこのとき、地面に直置きせずスタンドや棚などを用いるのがおすすめですよ。
イングリッシュラベンダーの冬越し方法
比較的に寒さには強い植物のため、基本的には特別な冬越し対策は必要ありません。ただし土まで凍結するような状態では枯れる可能性があるため、マルチングを行うと安心でしょう。
また寒さ自体には強いものの、霜柱によって根を持ち上げられ傷めたり、強い寒風によって乾燥した場合も枯れる原因になりかねないので、気を付けてくださいね。