アゲラタムの基本情報
ギリシャ語で不老という意味を持つ言葉ageratosが語源になったとされるアゲラタム。ポンポンとした花が次々と咲いていく、可愛い植物です。
開花期間が長いことからガーデニングに重宝され、たくさんのポット苗が出回っています。
別名 | オオカッコウアザミ/カッコウアザミ/プッシーフット/フロスフラワー |
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学名 | Ageratum |
科属 | キク科/カッコウアザミ属 |
分類 | 非耐寒性多年草(耐寒性が弱く日本では一年草扱い) |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性弱い/耐暑性やや強め |
開花 | 5月~10月 |
用途 | 鉢植え/地植え/切り花 |
アゲラタムの種類と品種
矮性種から高性種までさまざまなアゲラタム。よくポット苗などで見掛けるのは矮性種が多く、高性種は切り花などに重宝されています。
そんなアゲラタムですが、アゲラタムとして出回っているものの多くが、オオカッコウアザミことアゲラタム・ホウストニアヌム(Ageratum houstonianum)の園芸品種。
矮性種で可愛いアロハシリーズや、高性種で切り花にもおすすめなトップブルーとブループラネットなどがあります。
以前はアゲラタム・コニゾイデス(Ageratum conyzoides)が多かったのですが、現在はアゲラタム・ホウストニアヌムが一般的になっているんですよ。
アゲラタムの育て方
種まき
苗を買って育てることの多いアゲラタムですが、種から育てることも可能です。
種まきの適期は4月~6月で、夏に花を楽しむなら5月中旬ごろまで、秋に花を楽しみたいなら6月下旬ごろまでに種まきをするといいでしょう。
発芽適温は20度~25度程度で、育苗ポットなどに薄く種まきします。アゲラタムの種は好光性なので、覆土は薄く土をかぶせる程度に留めてくださいね。
発芽したら間引き、ある程度まで育ったら植え付けましょう。
苗の植え付け
アゲラタムの苗を植え付けるときは、水はけの良さが大切です。
鉢植えなら市販の培養土でも問題ありませんが、自身で作るなら赤玉土と腐葉土7:3くらいでもおすすめです。
また赤玉土と腐葉土と川砂を5:3:1くらいでも水はけがよくなるでしょう。
庭に地植えするなら、水はけがよくなるようにあらかじめ腐葉土などを混ぜ込んでおくのもいいですね。
肥料
アゲラタムへの肥料は与えすぎないのがポイントです。
元肥として長めに効くタイプの肥料を施したら、以降は生育状況を見ながら開花期などに追肥として液肥を10日に1回くらいのペースで与えるといいでしょう。
置き場所・植え付け場所
アゲラタムは日当たりのいい場所を好む反面、アゲラタムは高温多湿があまり得意ではありません。
そのため、鉢の置き場所や植え付け場所はしっかり選びましょう。
とくに庭に地植えする場合は移動が難いため、半日陰になるような場所を選んでおくと夏場も安心ですよ。
アゲラタムの寄せ植えのポイント
寄せ植えにもおすすめなアゲラタム。主役にも脇役にもなるお花ですが、筆者個人的には洋風の寄せ植えがおすすめですよ!
開花期間が長いので、同じように長く楽しめるお花やグリーンと合わせるといいですね。
またほかにも、寄せ植えにするなら植え付け用土の好みや日当たりなど、生育環境が似ている植物を選ぶと失敗しにくいでしょう。
アゲラタムの花が咲かない原因は?
アゲラタムの花が咲かない原因は3つあります。
まず1つ目は、水の与えすぎです。
水やりをしすぎると病気や根腐れの原因になるほか、間延びして花が咲かないこともあります。この場合は、水やりの頻度を見直してみましょう。
2つ目は、肥料の与えすぎです。
とくに窒素肥料が多すぎると葉だけが茂った状態になりかねません。花付きが悪くなる可能性があるので、注意してくださいね。
そして3つ目が、真夏の暑さです。
アゲラタムは真夏頃になるとどうしても花数が少なくなりがちです。
真夏に開花が途切れたころに切り戻しを行うと、また秋にキレイな花を咲かせてくれるでしょう。
アゲラタムに似た花は?
アゲラタムに似た花では、上記画像のユーパトリウムという植物が挙げられます。
よく似た植物ですが、アゲラタムが耐寒性に弱く日本では一年草として扱われるのに対し、ユーパトリウムは耐寒性・対暑性のある多年草。
このため宿根アゲラタムとして扱われることもあるんだとか。
アゲラタムの花言葉と誕生花
アゲラタムの花言葉は「信頼」「安楽」などです。
また5月10日・9月14日・10月24日・10月29日の誕生花でもあります。