オオデマリの基本情報
こんもりとボール状になった花を咲かせるオオデマリ。落葉低木であり、アジサイなどに花姿が似ています。
またこの花は色が変化するのもポイント。咲き始めのライムグリーンからだんだん白色になるため、見ているだけで楽しめるでしょう。
私の家でも育てていますが、たくさんの花を付けた姿は豪華で見ごたえがありますよ!
学名 | Viburnum plicatum var. plicatum f. plicatum |
別名 | 手鞠花(テマリバナ) |
分類 | 低木 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性強め |
開花 | 5月〜6月ごろ |
用途 | 地植え/鉢植え |
オオデマリの育て方
暑さ寒さに強く、初心者にも育てやすいオオデマリ。まずは基本の育て方として「植え付け」「肥料」「剪定」など順にご紹介していきます。
オオデマリの植え付け
鉢植えできなくもないですが、基本的には地植えがおすすめ。時期は11月〜12月ごろと2月下旬〜3月上旬の落葉期が向いています。
このとき、真冬を避けるのが大切ですよ。
植え付け場所は日当たりと水はけの良いところに。ある程度広さを確保できるところに植えるのがいいでしょう。
また夏の強い西日は乾燥してしまうため、避けられる場所のほうが安心です。
場所が決まったらあらかじめ腐葉土や堆肥などを混ぜ込み、準備してから植え付けてください。
オオデマリの肥料
5月下旬~6月ごろの花後と、11月~12月ごろの落葉後に与えましょう。
このときの肥料は、固形の油かすや緩効性化成肥料などが向いています。緩効性肥料を与えましょう。
オオデマリの剪定
あまり剪定を必要としない植物です。強い剪定は苦手なため注意しましょう。
剪定を行う場合、時期は5月下旬~6月ごろの花後早めのタイミングで。古くなった枝や混み合っている部分を切ります。
このとき時期が遅くなると、花芽を切り落としてしまう可能性があるので気を付けてくださいね。
オオデマリの害虫は?
オオデマリを育てていると、気になってくるのが害虫被害。なかでもよく挙げられるのが「サンゴジュハムシ」「ハマキムシ」「カイガラムシ」「アブラムシ」などですね。
まずサンゴジュハムシですが、これが一番多いんじゃないでしょうか。
気付いた時には葉が悲惨な状態に…なんてことも。我が家のオオデマリも毎年被害に遭うので、薬剤散布を行っています。
定期的に確認し、薬剤散布などを行って駆除するといいでしょう。
また同じように葉などを食べるハマキムシや、まるで殻を被ったような見た目のカイガラムシも発生率高め。
さらにアブラムシも発生します。アブラムシはあっという間に増えますし、大量発生してしまうと病気の原因にもなるため、こちらも注意してくださいね。
なお薬剤散布を行う場合は、必ず安全に注意して行いましょう。
オオデマリの花が咲かない原因
たくさんの美しい花が楽しめるオオデマリですが、花が咲かないなんてトラブルもありますよね。
そんなときによく考えられる原因は「害虫」「剪定時期」「日当たり」の3つ。ここでは順にご紹介していきます。
害虫
1つ目は害虫が原因のケース。「オオデマリの害虫」の項目でもご紹介したとおり、サンゴジュハムシをはじめとした害虫が発生します。
花芽を食べられるなどの被害に遭うと、花が咲かない原因になるため、適切に駆除しましょう。
剪定時期
2つ目は剪定が原因のケース。花が咲かない原因として、剪定時に花芽を切り落としていることがあります。
剪定は花芽をつける夏前までに行い、花芽を切ってしまわないよう注意しましょう。
日当たり
3つ目は日当たりが原因のケース。日当たりが悪いと生育不良をおこして花が咲かない原因になることがあります。
半日陰くらいであれば育ちますが、日当たりが悪すぎる場所は避けましょう。
オオデマリとビバーナムの違いは?
オオデマリとよく似た植物として、ビバーナム・スノーボールという植物があります。
ぱっと見では区別しづらいのですが、1つわかりやすい見分けポイントがあるんですよ。
それは葉っぱ。ビバーナム・スノーボールの葉は、カエデのように切れ込みの入った似た形をしています。
どっちかな?と思ったら、ぜひ葉っぱを見てみてくださいね。
オオデマリの花言葉と誕生花
オオデマリの花言葉は、「華やかな恋」「優雅なたしなみ」「天国」など。
また5月27日などの誕生花でもあります。