クロッカスの基本情報
早春にかわいい花を咲かせるクロッカス。アヤメ科/サフラン属の球根植物です。
草丈は10cm〜20cm程と低く、地面に近いところで葉の間からニョキッと花咲くのが特徴的。白や紫、黄色など、豊富な花色も楽しめます。
背が低いので花壇の前面に植えたり、まとめて鉢植えにしても可愛いですね。
なおクロッカスの球根には毒性があるので、誤って口に入れないように注意が必要です。とくに犬猫には悪影響とされているので、ペットのいるご家庭では球根の保管・植え付け場所に注意してくださいね。
学名 | Crocus |
別名 | ハナサフラン |
科属 | アヤメ科/サフラン属(クロッカス属) |
分類 | 多年草(球根植物) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性強め |
開花 | 2月~4月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/寄せ植えなど |
クロッカスの育て方
丈夫であまり手のかからないクロッカス。ここではまず基本の育て方について、「植え付け方法」や「肥料」など、順にお伝えしていきます。
球根の植え付け
時期は10月~11月ごろ。日当たりの良い場所、水はけの良い土を選びましょう。
鉢植えの場合、市販の球根用培養土や草花用培養土で問題ありません。自身で作るなら赤玉土7:腐葉土3などが向いているでしょう。
間隔は3cm~5cm、深さ3cmくらいが目安です。
庭に地植えする場合は、事前に苦土石灰を混ぜ込んでおきます。さらにあらかじめ腐葉土も混ぜ込んでおきましょう。
間隔は5cm~10cm、深さ5cm~10cmくらいが目安です。
クロッカスの肥料
まず植え付け時の元肥として、緩効性化成肥料を少量混ぜ込んでおきます(元肥配合の培養土を使った場合は不要です)。
その他の追肥は、開花後にカリ分が多めの肥料を与えます。緩効性化成肥料を施すか、または葉が枯れるまで液体肥料を与えてもいいでしょう。
球根の掘り上げ・保存
球根を掘り起こす場合、時期は6月ごろ。花が終わったら花がらだけ取り除き、葉が自然に枯れてくるまで水やりしながら管理します。
葉が枯れたら掘り上げて、土をきれいに落としましょう。そしてしばらく風通しの良い日陰で乾燥させてください。
あとはネットなどに入れ、風通しが良く涼しい場所で保管します。また秋になったら植え付けてくださいね。
クロッカスは植えっぱなしできる?
植えっぱなしの状態で育てられるのか否か。結論から言うと、クロッカスは数年植えっぱなしにできます。
耐寒性・耐暑性もあるので、また翌年に美しい花を咲かせてくれますよ。
とはいえずーっと植えっぱなしにはできません。地植えならだいたい3年~4年くらいが目安で、鉢植えだともう少し高頻度になるでしょう。
とくに鉢植えだとスペースが限られていますから、場合によっては毎年植え替える必要もあるかもしれませんね。
植えっぱなしにしていると次第に球根が混み合ってしまうので、様子を見ながら必要に応じて植え替えてあげましょう。
なお植えっぱなしで育てる場合は、花が終わった後に花がらだけ取り除き、葉はそのままにしておきます。葉が枯れるまで普通に管理しましょう。
葉が枯れ地上部がなくなると休眠期に入っているので、水やりは必要ありません。また秋になったら水やりしてくださいね。
クロッカスの花言葉と誕生花
クロッカスの花言葉は、「青春の喜び」「切望」など。
また、1月5日・1月21日・1月31日・2月24日・4月7日などの誕生花でもあります。