ダリアの基本情報
華やかさにおいて最早敵なしのダリア。比較的に育てやすい植物でありながら、お庭を美しく彩ってくれる植物です。
またバリエーションの多さも魅力のひとつ。草丈から咲き方、花色にいたるまで豊富な種類があるため、自分好みのダリアを探すだけでもきっと夢中になってしまうことでしょう。
私の家でも複数種類を地植えで育てていて、黄色や赤、濃い紫など、毎年咲くのを楽しみにしています。
学名 | Dahlia |
別名 | 天竺牡丹(テンジクボタン) |
科属 | キク科/ダリア属(テンジクボタン属) |
分類 | 多年草(球根植物) |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性弱め/耐暑性強め |
開花 | 6月~7月ごろ/9月~11月ごろ |
用途 | 地植え/鉢植え/切り花など |
ダリアの育て方
まずは基本の育て方をご紹介。球根の植え付けから肥料の与え方、植え替えや剪定方法など、それぞれ詳しくお伝えしていきます。
球根の植え付け
水はけの良い土と、真夏を除き日当たりの良い場所を好みます。
植え付け時期は種類や地域によって異なるものの、だいたい3月~5月ごろ。霜の心配がなくなってから植え付けるといいでしょう。
球根の購入時に説明書きがされていると思うので、お住まいの地域に照らし合わせて確認すると安心ですよ。
用土は、鉢植えなら市販の培養土が使えます。自分で作るなら赤玉土7:腐葉土3くらいが向いているでしょう。
花壇などに地植えする場合、まずは場所選びから。水はけと日当たりの良い場所を選び、2週間前くらいには苦土石灰を混ぜ込んでおきましょう。
その後さらに腐葉土を混ぜ込んで準備してから植え付けます。
ダリアの肥料
ダリアが美しい花を咲かせるためにも、肥料は大切です。とはいえ与えすぎもNGなので、時期や量には注意してくださいね。
まずは植え付け時の元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう(元肥配合の培養土を使用した場合は不要です)。
以降の追肥は、元肥の効果がなくなる植え付け1ヵ月後くらいからを目安に。
鉢植えなら初夏の5月~7月上旬ごろと、秋の9月~10月ごろ。緩効性化成肥料を施すか、月2回前後を目安に液体肥料を与えるといいですね。
地植えなら5月ごろと9月ごろに緩効性化成肥料施すといいでしょう。
なおいずれの場合も真夏は避けてください。
ダリアの植え替え
鉢植えで育てている場合、掘り上げずそのまま冬越しさせることが多いかと思います。
この場合は春に植え替えましょう。新しい用土を使って植え替えてくださいね。
ダリアの切り戻し・剪定方法
切り戻し・剪定を行う時期は、7月下旬~8月上旬ごろ。株元から3~4節残るように切りましょう。
こうすることで夏越しさせやすくなるほか、秋にまた美しい花が楽しめるはずですよ。
なお、このときに茎の中に雨水などが入らないよう要注意。ダリアの茎は中が空洞なので、そのままでは水が溜まって腐ってしまいかねません。
対処法としては、切断面を乾燥させてからアルミホイルで保護するのがおすすめ。また面倒な場合は切り戻す際に節のすぐ上を切ることで、水が入りにくくなると思います。
ダリアの夏越し方法
高温多湿の環境はあまり得意ではありません。
管理場所は、鉢植えなら梅雨など長雨が続くときは避けられる場所、夏場は半日陰や明るい日陰へ移動するのがおすすめ。
地植えなら植え付け場所に注意するほか、難しい場合は夏場だけ日除けを設置するのもいいと思います。
また夏越ししやすくするためにも、鉢植え・地植えともに株元から3~4節残るように切り戻しを行いましょう。
詳しくは上の「ダリアの切り戻し・剪定方法」の項目でご紹介しているので、あわせてご覧くださいね。
ダリアの冬越し方法
寒さには弱めな植物。耐寒温度は5度程度といわれています。
球根が凍るとそのままダメになってしまいますし、雪などで過湿になると腐ってしまう可能性もあるので注意しましょう。
鉢植えの場合、植えたままの状態で凍結などの心配がない場所(屋内など)へ移動して管理します。
花壇などに地植えしている場合は、暖かい地域や凍結の心配がないような地域なら、盛り土やマルチングなどの対策で冬越しできるでしょう。
凍結や雪の心配があるような地域では、球根を掘り上げて保管しておきます。
地域によって異なるものの、掘り上げ時期は11月ごろ。そっと掘り上げて日陰で乾燥させたら、ピートモスやおがくずなどを箱に詰め、その中に埋めます。
凍結の心配などのない場所にて保管してくださいね。
ダリアの球根は植えっぱなしできる?
ダリアの球根は植えっぱなしできるのか。
結論からいうと、生育環境や地域などによってできなくもないですが、おすすめはしません。あまり植えっぱなしにはしないほうがいいでしょう。
というのも、ダリアは連作障害を起こす植物といわれており、同じ場所(土)での連作を避け植え替えた方が安全です。
詳しくは、鉢植え・地植えそれぞれのケース別でご紹介していきますね。
鉢植えの場合
まず鉢植えで育てている場合、植えっぱなしの状態で冬越しはできます。
ただし鉢植えではすぐ手狭になりますし、連作障害の心配もあるため、植え替えが必要です。
「ダリアの植え替え」でご紹介したように、春に植え替え作業を行ってくださいね。
地植えの場合
凍結や雪などの心配がない地域なら、盛り土やマルチングなどの対策をすることで植えっぱなしのまま冬越しできるでしょう。
ただし連作障害のリスクがありますし、そのうち球根が混み合ってくる可能性もあります。
そのため植えたまま冬越し可能な地域であっても、定期的に植え替えると安心です。
なお凍結の心配があるような地域では、「ダリアの冬越し方法」でご紹介したように掘り上げて冬越しさせるため、そもそも植えっぱなしはできません。
ダリアの花言葉と誕生花
ダリアの花言葉は、「華麗」「優雅」「栄華」「気品」など。
また6月5日・7月29日・8月17日・9月10日などの誕生花でもあります。