フクシアの基本情報
釣り鐘状の花を咲かせ、英語ではLady’s eardropなどとも呼ばれるフクシア。アカバナ科/フクシア属の低木で、4月~7月・10月~11月ごろに開花時期を迎えます。
また大輪から小輪まで種類が豊富で、花色もピンク・紫・赤・白・オレンジなどさまざま。自分好みのもの選ぶだけでも楽しいですよね。
暑さ寒さに弱くちょっと手間がかかってしまいますが、それ以上に美しく魅力的な植物といえるでしょう。
別名 | ホクシャ/ホクシア/Lady’s eardropなど |
科属 | アカバナ科/フクシア属 |
分類 | 低木 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性弱め/耐暑性弱め |
開花 | 4月~7月ごろ/10月~11月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植えなど |
フクシアの育て方(鉢植え)
まずは基本の育て方をご紹介。管理場所・植え付け・肥料などそれぞれ詳しくお伝えしていくので、さっそく見ていきましょう。
フクシアの管理場所
フクシアは季節ごとに管理場所が異なります。まず春と秋は日当たりと風通しの良い場所で管理しましょう。
夏は風通しが良く涼しい半日陰、冬は暖かい地域を除き日当たりの良い室内で管理します。
フクシアの植え付け
植え付け時期は、4月~6月ごろがおすすめ。地植えでも育てられますが、夏越し・冬越しが難しくなるため、鉢植えで育てるのが向いています。
植え付ける用土は、排水性の良い土が大切。市販の草花用培養土が使えますが、そのままではなく2割ほど日向土などを混ぜ込むといいでしょう。
自分で配合する場合は、赤玉土7:腐葉土3くらいがいいですね。
フクシアの肥料
肥料は4月~6月と9月~10月ごろに。1週間~10日に1回くらいのペースで液体肥料を与えるか、2ヵ月に1回くらいのペースで緩効性化成肥料を与えるといいでしょう。
なお夏と冬は肥料を与えません。また株が弱っているような場合も与えないように注意しましょう。
フクシアの切り戻し
花が終わった後の梅雨前くらいに切り戻しを行います。この時期に行うことで、夏越しさせやすくなりますよ。
だいたい1/2くらいに全体を切り戻しましょう。
フクシアの植え替え
鉢植えで育てている場合、定期的に植え替えも必須。時期は春先の3月~4月ごろが向いています。
だいたい2年に1回くらいのペースで行いますが、様子を見て根詰まりしそうなら毎年行いましょう。
新しい用土を使用し、一回り大きな鉢へ植え替えてくださいね。
フクシアの夏越し方法
フクシアは高温多湿に弱く、夏が大の苦手。上手に育てるためにも、この時期を乗り越えられるかが重要です。
具体的な夏越し方法としては、まず花が終わった後の梅雨前ごろに切り戻しをしましょう(やり方は「フクシアの切り戻し」をご覧ください)。
そして梅雨時期など長雨が続くときは雨を避けられる場所に。夏は風通しが良く、なるべく涼しい半日陰に移動しましょう。
このときコンクリートなどに直置きするのは要注意。地面の熱を避けるために、スタンドや棚を利用したり、鉢ごと吊るすといいですね。
フクシアの冬越し方法
夏よりはまだ少し楽ですが、冬も油断禁物。品種によって異なるものの、気温が5℃を下回ると枯れる可能性があります。
また霜に当てるのも枯れる原因になるため、気を付けましょう。
このため、基本的には室内で冬越しさせます。5℃を下回らず、かつ日の当たる室内に鉢を移動して管理してくださいね。
なお暖かい地域にお住まいの方で屋外にて冬越しをする場合でも、寒さはその年によって異なるので要注意。
また軒下に移動するなど、霜よけもした方が無難です。霜の降りない無霜地帯でない限り、たとえ九州のような暖地であっても霜は降りますから、注意してくださいね。
フクシアが枯れる原因は?
大切に育てていても、枯れてしまうことがあるかもしれません。ここではよく考えられる原因について、順にご紹介していきますね。
まずよく考えられるのが、上でもご紹介した夏越し・冬越しの失敗です。
それぞれ上の「フクシアの夏越し方法」「フクシアの冬越し方法」に詳しく記載していますが、夏の高温多湿や冬の寒さと霜が苦手なので注意しましょう。
また水切れも枯れる原因になりかねません。水切れに弱い植物なので、気を付けてくださいね。
多湿状態にならないよう季節ごとに注意が必要ですが、様子を見ながら適宜水やりしましょう。
なお冬に葉が落ちることがありますが、上手に冬越しできていれば生きているので、控えめに水やりを行ってください。
フクシアの花言葉と誕生花
フクシアの花言葉は、「つつましい愛」「信じる愛」「上品な趣味」など。
また1月25日・5月17日・5月22日・7月11日などの誕生花でもあります。