ミモザアカシアが枯れる原因は?基本の育て方を徹底紹介

ミモザアカシアの基本情報

黄色い花を春に咲かせる、ミモザアカシア。ミモザとも呼ばれるマメ科/アカシア属の植物で、木全体に開花した姿は圧巻です。

ドライフラワーとしても人気があり、自宅でも簡単に作れるんですよ。

そんなミモザアカシアですが、総称であり、ギンヨウアカシアやフサアカシアが代表的です。

とくに日本では、シルバーリーフが美しいギンヨウアカシアを指すことが多いんじゃないでしょうか。

対するフサアカシアはより大きく育ち、甘く優しい香りで香水の原料に使われることもあるんですよ。

今回の記事では、このギンヨウアカシアとフサアカシアに絞って、詳しくご紹介していきます。

学名ギンヨウアカシアはAcacia baileyana
フサアカシアはAcacia dealbata
科属マメ科/アカシア属
分類高木
耐寒性・耐暑性耐寒性普通/耐暑性強め
開花ギンヨウアカシアは3月~4月ごろ
フサアカシアが2月~4月ごろ
用途地植え/鉢植え/切り花/ドライフラワーなど

ミモザアカシアの育て方

生育がよく、比較的に育てやすいミモザアカシア。とはいえ上手に楽しむためにポイントがあります。

そこでまずは、基本の育て方をご紹介。植え付け・肥料・植え替え・剪定などそれぞれ順にお伝えしていくので、さっそく見ていきましょう。

植え付け

苗を植えるなら春と秋に。日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。日当たりが悪いと、ひょろひょろと頼りなく育つことがあります。

用土は、鉢植えなら市販の培養土が使えます。自身で作るなら赤玉土7:腐葉土3くらいがおすすめです。

庭に地植えする場合、場所選びはしっかりと。5mを超える大木に育つことから、広い場所を選びましょう。

場所が決まったらあらかじめ腐葉土などを混ぜ込んでおくといいですね。

なお直根性で移植が苦手な植物のため、どちらかというと鉢植えより地植え向きです。

肥料

ミモザアカシアなどマメ科の植物はチッソを吸収できるため、多くの肥料は必要ありません。

春に緩効性化成肥料を与える程度で大丈夫だと思います。このときチッソ分は控えめに、カリ分やリン酸の多いものを選ぶといいでしょう。

なお、与えすぎはかえってよくないので注意してくださいね。

植え替え

移植が苦手とされています。地植えにすることが多く、基本的に植え替えは不要です。

ただし、鉢植えの場合は植え替えが必須。成長が早く根詰まりを起こしやすいので、様子を見ながら行ってください。

目安はだいたい1年~2年に1回くらい。ひと回り大きな鉢を用いて、根をほぐさずに植え替えましょう。

剪定

木を健康に育てるため、そして安全に保つためにも、剪定が必要です。

時期は花後の4月~7月ごろ。時期が遅いと花芽を切ってしまうことになりかねないので、注意して行いましょう。

ミモザアカシアが枯れる原因は?

枯れる原因はいくつかありますが、なかでもよく考えられるのが「寒さ」「根を傷める」「病害虫」「根詰まり」の4つではないでしょうか。

順にご紹介していくので、当てはまっているものがないかチェックしてみてくださいね。

原因1:寒さ

ミモザアカシアは寒さにそこまで強い植物ではありません。必要に応じて、鉢植えなら軒下や室内へ移動し、地植えならマルチングなどを施すといいですね。

なお耐寒温度は-5℃程度といわれているので、基本的に寒い地域での地植えは難しいでしょう。

原因2:根を傷める

ミモザアカシアは直根性で、根を傷めると枯れる場合があります。定植したら植え替えはなるべく避けましょう。

鉢植えしている場合は植え替え必須ですが、根の扱いには注意してくださいね。

原因3:害虫

イセリアカイガラムシやミノガ(ミノムシ)などが発生することがあります。大量発生すると枯れる原因に繋がりかねないので、注意しましょう。

とくにイセリアカイガラムシは樹液を吸って木が弱らせるほか、二次被害としてすす病が発生するリスクも有るので、気を付けてくださいね。

原因4:根詰まり

移植が苦手とされていますが、だからといって鉢植えのまま放っておくと根詰まりしてしまいます。そのままでは枯れる原因になりえるので、気を付けてください。

鉢植えの場合は植え替え必須ですので、様子を見ながら行いましょう。

ミモザとアカシアの違い

ここまでご紹介したミモザアカシアはよく「ミモザ」とも呼ばれていますが、実はミモザ=アカシアではありません。

というのも本来ミモザとは、オジギソウ(マメ科/オジギソウ属)を指す名称なんですよ。

フサアカシアがミモザ(オジギソウ)に似ていたことから、ミモザと呼ばれるようになったわけです。

なおミモザアカシアは総称ですが、ほかに代表的なものとしてギンヨウアカシアなどがあります。日本国内では、このギンヨウアカシアを指すケースが多いようですね。

ちなみに本来のミモザであるオジギソウは、ピンク色の花を咲かせます。そして、葉に触れると葉を畳んでお辞儀をするように動くのが特徴ですよ。

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