ラナンキュラスの基本情報
まるでバラのような豪華な花びらが素敵なラナンキュラス。一輪咲くだけでもパッと華やぐ、美しい球根植物です。
そんなラナンキュラスですが、球根・苗のどちらも売られているため、とくに初めて育てる人にとっては苗から育てるのが比較的簡単でおすすめです。
学名 | Ranunculus asiaticus |
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別名 | ハナキンポウゲ |
科属 | キンポウゲ科/キンポウゲ属 |
分類 | 多年草 |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性普通/耐暑性弱め |
開花 | 3月~4月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/寄せ植えなど |
球根から育てる!ラナンキュラスの育て方
苗から育てる場合と違ってちょっと難易度は上がるものの、今回は球根からを育てる方法をご紹介していきます。
なお球根を買うときは、カビなどが生えていない状態の良いものを選ぶのがポイントですよ。
植え付け前に!球根の吸水処理
球根から育てるときはまず、吸水処理をしましょう。というのもラナンキュラスの球根は乾燥した状態で売られていることが多いので、いきなり植え付けるのはNGなんですよ。
やり方はいくつかありますが、今回はお手頃なキッチンペーパーを使う方法をご紹介しますね。
まずは水で湿らせたキッチンペーパーなどを用い、球根を包みます。さらにそれをビニール袋やジッパーパックなどに入れて涼しい日陰で一晩保管します。
すると球根がふっくらとして、吸水できたのが分かるはずですよ。
余談ですが、筆者である私もこの方法を行った経験があります。ただやはりラナンキュラスの球根は難しく発芽率が悪く失敗してしまいました(苦笑)
そこで冷蔵庫で発根させてから植え付ける冷蔵処理も試しています。時間は掛かるもののこちらの方が個人的に成功しやすい印象でした。
具体的な方法や実際の経過などについては以下の記事で紹介しているので、興味のある方はご覧ください!
球根の植え付け
球根を植え付けるなら10月~12月ごろがおすすめ。水はけの良い土を好みます。
鉢植えであれば市販の草花用の培養土が便利。自身で配合するなら赤玉土・腐葉土・バーミキュライトを5:3:2くらいの割合でもいいでしょう。
準備ができたら2cm~3cmほどの深さに植え付けてくださいね。
庭に地植えする場合は、まず場所選びから。日当たりや水はけが良く、寒風や霜の当たらない場所を選びます。
そして2週間前までには石灰を混ぜ込んで準備しておき、その後こちらも2cm~3cmほどの深さに植え付けましょう。
なお植え付け場所を選ぶのが難しいときは、鉢植えでチャレンジすると比較的簡単ですよ。
ラナンキュラスの肥料
まず植え付け時の元肥として緩効性化成肥料を与えます。鉢植え・地植えともに同じですが、元肥配合の培養土を使った場合は不要です。
以降の追肥では芽が出てから花が終わるころまでの間、10日~2週間に1回くらいのペースで薄めた液体肥料を与えるといいでしょう。
ラナンキュラスの球根を掘り上げるには?
球根を掘り上げるなら、まずは花が終わったら花がら摘みをします。1か月ほどそのままにしておくと、球根が肥りやすくなるんだとか。
そして葉が黄色っぽくなってきたら水を控え、残った地上部が完全に枯れたら土が乾いたタイミングで球根を掘り上げます。
なお球根についている葉や茎は掘り上げ後に取り除いてくださいね。
ラナンキュラスの球根を保存する方法
球根の土を洗い落とし、風通しの良い日陰でよく乾燥させましょう。
よく乾燥したら通気性の良いネットや紙袋などに入れ、風通しの良い日陰で管理してください。
このとき乾燥が不十分だったり湿度の高い場所で保管したりすると球根が腐る可能性があるため、注意しましょう。
ラナンキュラスの球根の増やし方
増やしたい場合は分球がおすすめ。球根を掘り上げた後、土を洗い落として分球します。
このとき、球根の上部分に白く短い毛が生えている部分がありますが、ラナンキュラスはこの部分から芽が出るので要注意。
分球の際は、この部分が残るようにわけるのがポイントですよ。
ラナンキュラスの球根は植えっぱなしできる?
ちょっとひと手間かかる球根。そのまま植えっぱなしにできないのか、気になりますよね。
絶対ダメ!というわけではありませんが、ラナンキュラスはそのまま植えっぱなしで放置してしまうと、腐ってしまう可能性あり。
そのため掘り上げて植え替えするのがおすすめなんですよ。
ラナンキュラスの花言葉と誕生花
ラナンキュラスの花言葉は「とても魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」などです。
また1月20日・1月29日・2月25日・3月2日・5月25日などの誕生花でもあります。