スズランの基本情報
5月~6月頃にかけてベル状の花を咲かせるスズラン。スズランの香りの香水や洗剤などもよく見かけるだけあって、誰もが知ってると思います。
花色は白色が主流ですが、ピンク色もアリ。また切花での需要もあって、時期になると多くの花屋さんで出回っています。
なお愛らしい見た目に反して強い毒性を持っているため、管理する際には十分気をつけましょう。
学名 | Convallaria majalis(ドイツスズラン) Convallaria keiskei(日本に自生するスズラン) |
科属 | キジカクシ科/スズラン属 |
分類 | 多年草 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性弱め~やや弱め |
開花 | 4月~5月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え/切り花など |
スズランの育て方
それではまず基本の育て方をチェック!管理場所や植え付け方法はもちろん、花後の手入れまでそれぞれ順にお伝えしていきます。
スズランの管理場所
地植えの場合は夏の直射日光を避けるため、あらかじめ半日陰などを選んで植え付けるといいでしょう。落葉樹の下などが向いています。
鉢植えの場合は季節ごとに場所移動を。春・秋・冬は日当たりの良い場所、夏は日差しを避けた半日陰~明るい日陰などがいいですね。
スズランの植え付け
植え付け時期は4月~5月ごろ、または10月~12月ごろ。用土は水はけの良い土を使ってください。
鉢植えの場合、市販の草花培養土が使えます。自分で作る場合は、赤玉土6:腐葉土3:軽石1などが向いています。
地植えの場合は、あらかじめ腐葉土などを混ぜ込んでおくといいでしょう。
スズランの肥料
まず植え付け時の元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます(元肥配合の培養土を使用した場合は不要です)。
以降の追肥では、開花後に緩効性化成肥料を施すといいでしょう。
スズランの植え替え
時期は4月~5月ごろ、または10月~12月ごろ。
鉢植えの場合、様子を見ながら2年に1回くらいのペースで植え替えましょう。
地植えの場合は、数年は植えっぱなしができます。ただし、4〜5年に1回くらいのペースで株分けを兼ねて植え替えが必要です。
なお株分けの適期は10月~11月か3月ごろなので、株分けを兼ねる場合はこの時期に植え替えるといいでしょう。株が混みすぎると生育に影響が出るため、注意してくださいね。
スズランの花が終わったら
花が終わったら花がら摘みを行いましょう。花茎を根元から切り取るだけなので簡単です。
なお葉は枯れるまで残しておくので、誤って切らないよう注意してくださいね。
スズランは増えすぎ注意?予防・対処方法
「いつのまにか増えすぎて困った!」なんてことはありませんか?スズランは地下茎で広がっていくので、環境が合えば増える可能性があります。
増えすぎを予防するなら、一番手軽なのが鉢植えで育てること。これなら鉢の外まで増えていくことがありませんし、移動できるので管理もしやすいでしょう。
とはいえ地植えで育てたい人も多いですよね。地植えにする場合は、根止め板やあぜ板を埋め込むなど、ほかのエリアに浸食しないよう場所を区切るといいと思います。
さらに種から増える可能性もあるため、花後は花がらを摘んでおくと安心です。
またすでに増えすぎてどうにかしたい場合は、掘り起こして抜きましょう。このとき地下茎が残らないようにしっかりと引き抜くのが大切です。
スズランの花が咲かない原因は?
スズランの花が咲かない原因はいくつかありますが、よく考えられるのが「日光不足」「生育不良」などです。
まず日光不足が原因の場合。スズランを日当たりが悪すぎる場所で育てると、花が咲かない原因になりかねません。
夏の直射日光はNGですが、それ以外の時期では日当たりが悪すぎないか確認してみましょう。
次に生育不良が原因の場合。長い間植え替えや株分けをせずに育てていると、生育に影響が出ます。結果として花が咲かない原因につながるので、適時行いましょう。
スズランに似た花は?
スズランに似た花では、スノードロップやスノーフレークなどが挙げられます。
花の形がよく似ていますが、スズランはこれら2つの植物より葉が太めなので、ぜひ観察してみてくださいね。
スズランの花言葉と誕生花
スズランの花言葉は、「純粋」「再び幸せが訪れる」など。
また5月1日・5月2日・5月28日などの誕生花でもあります。