カンザキアヤメ(寒咲菖蒲)の基本情報
見ごたえのある美しい花を咲かせるカンザキアヤメ(寒咲菖蒲)。アヤメ科/アヤメ属の多年草です。
アヤメというと草丈の高いイメージもありますが、このカンザキアヤメは草丈30cmほどと比較的コンパクト。葉より低い位置に花を付けるため、どこか可憐な印象もあります。
また耐寒性・耐暑性ともに持ち合わせており、比較的に育てやすいのもポイント。冬から初春にかけて開花するので、花が少なくなりがちな冬の花壇にも重宝するでしょう。
学名 | Iris unguicularis |
別名 | Winter Iris(ウインターアイリス) |
科属 | アヤメ科/アヤメ属 |
分類 | 多年草 |
耐寒性・耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性普通 |
開花 | 1月~3月ごろ |
用途 | 鉢植え/地植え |
カンザキアヤメ(寒咲菖蒲)の育て方
あまり手間がかからず育てやすいカンザキアヤメ。まずは基本の育て方について、「植え付け」「肥料」「植え替え」「花後の管理」などそれぞれご紹介していきます。
植え付け
植え付け時期は4〜5月、または9〜10月ごろ。日当たりの良い場所に植え付けましょう。
また、カンザキアヤメを植え付けるときは、水はけの良さが大切。
鉢植えの場合、市販の草花用培養土で問題ないでしょう。自身で作るなら、赤玉土7:腐葉土3くらいが向いています。
庭などに地植えする場合、腐葉土などを混ぜ込んでおくといいですね。
肥料
地植えの場合、基本的にはあまり必要ありません。
鉢植えの場合は、3月と9月ごろに1回、緩効性化成肥料を少量与えるといいでしょう。
植え替え
カンザキアヤメを植え替えるなら、時期は花後の春(4月〜5月)か秋(9月〜10月)ごろ。鉢植えの場合、1年に1回植え替えるのがおすすめですよ。
地植えの場合は毎年植え替えなくても大丈夫。少しの間植えっぱなしできますが、数年に1回は株分けを兼ねて植え替えるといいでしょう。
花が終わったら
花が終わったら、花がら摘みをしましょう。
種を取りたい場合を除き、基本的には花がしぼんだものは摘み取ります。花が終わったら花茎ごと切り取ってくださいね。
このとき、健康な葉は切らないように。枯れた葉などがああれば、それだけ取り除くといいでしょう。
カンザキアヤメ(寒咲菖蒲)の花が咲かない原因
大切に育てた花が咲かないと、ちょっと残念ですよね。原因はいくつかありますが、まず考えたいのが日当たりです。
カンザキアヤメは基本的に、日当たりのいい場所で育てます。日当たりが悪い環境では花が咲かないこともあるので気を付けましょう。
日照不足になっていないか、管理場所を見直してみてくださいね。
また、肥料の与えすぎも花が咲かない原因になりえます。肥料過多だと花付きが悪くなるだけでなく、生育にも悪影響なので注意しましょう。
そのほか、根詰まりを起こしている場合も花付きに影響することがあります。これはカンザキアヤメに限った話ではありませんが、様子を見ながら必要に応じて植え替えてくださいね。
カンザキアヤメ(寒咲菖蒲)の花言葉
「信じる者の幸せ」「良き便り」「思慮深い」「軽快」「勇気」などです。