モミジアオイの基本情報
アオイ科フヨウ属のモミジアオイ。葉がモミジのような形をしていることから、この名がつけられたんだとか。
7月~9月ごろにかけてハイビスカスに似た花を大輪の咲かせるほか、草丈も1.5mから2mほどと高め。存在感のある植物となっています。
なお同じフヨウ属の植物では、フヨウ(芙蓉)やアメリカフヨウ、ハイビスカスなどがあります。またアメリカフヨウとモミジアオイから生まれたタイタンビカスなどもあるんですよ。
学名 | Hibiscus coccineus |
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別名 | 紅蜀葵(コウショッキ) |
科属 | アオイ科/フヨウ属 |
分類 | 多年草 |
耐寒性/耐暑性 | 耐寒性強め/耐暑性強め |
開花 | 7月~9月 |
用途 | 鉢植え/地植え |
モミジアオイの育て方
そんなモミジアオイですが、上手に育てるにはいくつかポイントがあります。とくにモミジアオイは背丈が大きくなるので、植える場所や鉢の大きさも要注意なんですよ。
ここではそんなポイントを含め、モミジアオイの育て方をご紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね。
モミジアオイの種まき
モミジアオイの種まきは5月ごろがおすすめで、発芽適温は25度程度とされています。
実際に種まきをするときは、発芽率を上げるためにヤスリなどを使って外側を少し傷つけましょう。
このとき、種の中身を傷つけないよう要注意。また怪我にも注意してくださいね。
傷を付けたたら一晩水に浸し、育苗トレイなどに種まきをして土を被せます。育苗トレイがない人は、ホームセンターなどでもお安く買えますし、卵パックに穴を開けて代用するのもおすすめですよ。
以降は水やりをしっかり行い、本葉が3枚くらいに育ったら育苗ポットなどへ植え替え育てます。
定植は根がしっかり回ったころ、ポットの下の穴から覗いて根が見えるようになったくらいのタイミングで行いましょう。
苗の方法
モミジアオイの苗を植え付けるなら、3月下旬~5月中旬ごろがおすすめ。地植えの場合は、あらかじめ腐葉土などを混ぜ込み、準備しておくといいでしょう。
モミジアオイを鉢植えする場合は市販の培養土でもいいですが、自身で配合するなら赤玉土7:腐葉土3の割合くらいがベスト。
このとき、モミジアオイは根がよく張るほか、丈が伸びると倒れやすくなるので、鉢は7号鉢以上の大き目サイズを選ぶといいですよ。
モミジアオイの肥料
モミジアオイの肥料では、まず元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおきます(肥料入りの市販の培養土を使った場合は不要です)。
その後の追肥では、地植え・鉢植えともに5月から9月の生育期間中にかけて月に1回ペースで緩効性肥料を与えるといいでしょう。
または鉢植えの場合なら週に1回程度のペースで液体肥料を施すのもおすすめです。
モミジアオイの植え替え
モミジアオイを鉢植えしている場合は、根詰まりなどを防ぐために植え替えは必須。1年に1度くらいのペースで大きい鉢に植え替えるか、株分けを行って植え替えましょう。
また可能であれば、地植えしている場合でも数年に1度は植え替えや株分けを行うのがおすすめですよ。
モミジアオイの増やし方
モミジアオイは、種まきや株分けで増やすことができます。ここではそれぞれご紹介していきますね。
種まきで増やす場合
まず種で増やす場合ですが、モミジアオイの種は花が終わった後の実の中に入っています。茶色っぽくなって乾燥してからが取り頃ですよ。
中にはたくさんの種が入っていますので、乾燥させてから封筒などに入れます。
モミジアオイの種まき時期は5月ごろ、発芽適温が25度以上なので、それまでは涼しい場所で保管しておきましょう。
なお種まきの時期や方法については、「モミジアオイの種まき」の項目でご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
株分けで増やす場合
モミジアオイを株分けする場合は、3月~5月ごろがおすすめ。植え替えのタイミングで行うといいでしょう。
具体的にはモミジアオイを掘り起こし、切り分けます。このときハサミで切れなければノコギリを使いますが、いずれにしても怪我には注意してくださいね。
モミジアオイとハイビスカスの違いは?
同じアオイ科フヨウ属であるモミジアオイとハイビスカス。どちらも似ていますが、見分けるには葉の形や花弁が簡単でしょう。
まず葉ですが、モミジアオイはその名の通りモミジに似た葉をしています。切れ込みが深めですね。
花弁もモミジアオイは隙間が空いていて、ハイビスカスの方が隙間が少なくよりボリュームのあるように感じるでしょう。
モミジアオイの花言葉と誕生花
モミジアオイの花言葉は「温和」「穏やかさ」などです。
また9月26日・10月1日・10月13日の誕生花でもあります。